2009/10/30
2009/10/28
10月のおひざの上のお話会
きょうはすごーい絵本を見てもらいましたよ!

どんな絵本か・・・
その前に、まず最初から。
今日はうららかないいお天気!
ということで、室内のお話会に来てくれたのは5組のお母さんとお子さんだけでしたが・・・。
私もリラックスしてだんだんと、不慣れな赤ちゃんのお話会にも心に余裕が出てきました
。
バンコクでは8年読み聞かせをしていたとはいえ、チームを組んで、しかも幼稚園生以上へのお話。
たった一人で、赤ちゃんへ・・・というのはけっこう緊張していたんです。
(いつまでも初心者・・・若い!←違)
それにしても、今日も、絵本を読んでいると、赤ちゃんのお顔がニコニコになったり、絵が見たくってどんどん寄ってきたり・・・本の力と小さいひとたちの力にはいつも感動です
。
今日は、「ととけっこう」からお名前を聞いて、以前も使った100均のジョーゼットののれんを切ったものを渡します。
それから、ネットでさがした「じいじいばあ」・・・いないいないばあのことですね。

インターネットで見つけたわらべうたブログで、手に布をかけてそこから、お人形を、
「じいじいばあ!」でちょろり、「じいじいばあ!」でちがうほうからちょろり、「ちりんぽろんととんでったー」で、上にのばす、というのを見たのでやってみました。
うちにあったぬいぐるみと古タオルを使って。
そのあと、お母さんとお子さんで布をつかって「じいじいばあ」。
それから、こどもとのとも0、1、2才の『おつむ てんてん』。
お顔つながりでいっしょに読んで、やってもらいました。
くまさんやかえるさんの迫力ある絵に、どんどん近づいてくる赤ちゃん!
(本の詳しい情報はリンク先へどうぞ)
つづいてパネルシアター「まんまるさん」で、絵本に出てきたブタさんなどを。
それから、今月から毎回やります、と宣言して、
またまたこどものとも0、1、2才の『いちじく にんじん』。
かぞえうたです。
「10」の「とうがん」の絵がすごいです!
しかも、出てくる野菜たちが、本物そっくりに描いてあります。
それからまた、「まんまるさん」をやって、赤ちゃん向けはおしまい。
そのあと、お母さんたちへの紹介コーナーで・・・
「すごいまんまるさんですよ!」
それは・・・
デビッド・A・カーター『くろまるちゃん』!
かわいい題名に似ず・・・超ポップアートな飛び出す絵本です!
全ページ合わせて「くろまる」が600個あるとか・・・
たとえば、この白いびらびらの先っちょに1個ずつ小さい黒丸が!![]()

こちらの絵本ナビの紹介ページで、さらにたくさんのページが見られます。
この絵本でみなさんにおどろいてもらったあと・・・
秋といえば定番の
『さつまのおいも』。
それから、先日入手した、
『大阪うまいもんのうた』を紹介して今日も無事終りました。
2009/10/04
後輩の児童文学教授とアフタヌーンティーデート!
昨夜のノートくんのライブに行く前ですが、実は新宿で、後輩の児童文学的出世頭!(?
)児童文学の教授である川端有子さんと、ひさしぶりに会って、アフタヌーンティーとおしゃべりを楽しみました!

お店は、ティーサロン 燦 -SUN-。
新宿高層ビル群の中の、新宿住友ビル50階!
今まで野村ビル、損保ジャパンビルは登ったことがありますが、住友ビルは初めて。
こちらの眺望もいい~~。

こうしてお話は、児童文学とネコのこと
であっというまに○時間・・・過ぎたのですが、ここでありこさんの実名を出させていただいたのは、新刊があるからで、その宣伝も!と。
それは・・・
『「もの」から読み解く世界児童文学事典』。
出版社の紹介ページはこちらです。
『坊ちゃん』『赤毛のアン』『モモ』から『走れメロス』(?!)・・・
などなど、
みなさんが愛読したり、読書指導したりしているあの本この本に出てくるモノ!
それを知ったら、ますます本の世界が楽しく深くなるというすぐれもの!なんだそうです。
しかし、少々お高いので、まずはぜひぜひ図書館にリクエストしてください!
そして、お金のある方は買ってください(笑)。
とのことでしたーーー。![]()
そのあと、知らなかったのですが、瀬田貞二さんの今まで書かれた評論が全部おさめられた本が、刊行されていることを教えてもらいました。
『瀬田貞二子どもの本評論集 児童文学論』、福音館から出ていたのですね!
これが、読んで見ると、1960年代からのものでも、全く古びていないとか。
これはぜひ読まなければ!
こうした「知の統括者」ともいうべき、碩学の泰斗という方は、研究が先鋭化した今では、なかなか珍しいとのことでしたが、そういえば、東南アジア研究でいえば、
梅棹忠夫さんの『東南アジア紀行』!
この本がまた、1970年という、カンボジアの内戦も、ベトナム戦争の収拾も始まっていない時代に書かれたフィールドワークの記録なんですが!
なのに、これまた全く古びていないんです。
基層になる部分をしっかりとらえてられているからなんでしょう。
それに旅行者であるのに、直感で本質をとらえる能力が鍛えられているのでしょう。
今も大好きな本です。
中公文庫からまだ出ていると思います。
ありこさんの文章は、ほかのいろいろな著書でもそうですが、本当にわかりやすいし、すーっとすじみちがとおっていて、「ハンサムな文章」!
ちょっとおかしな表現ですが、まったくそんな感じです。
ぜひぜひ、みなさんどれでも手にとってごらんになってください!
2009/10/02
ヤングアダルト文学から世界を広げるという講座やってきました
「もし、海外の児童文学に日本人が登場するなら、どんな人に出てきてほしいですか?」
というわけで、あいにくの雨の中ですが、たくさんの方に聴きに来ていただいて、本当にありがとうございました。
今回は、ヤングアダルト児童文学への招待ということでお話をという依頼をいただきました。
そこで、YA文学といっても、ファンタジーなどいろいろとあるのですが、今自分が関心を持っている、上のようなテーマにしぼることに決めました。
事前に、シンシア・カドハタ『草花とよばれた少女』、グレッグ・ライティック・スミス『ニンジャ×ガリレオ×ピラニア』、中川なをみ『砂漠の国からフォフォー』のうちどれか読んできていただく、ということにしました。
実はこの3冊ですが、『草花』は第二次大戦中収容所に収監され見下されていた日系アメリカ人の物語。
『ニンジャ・・・』は、現代の日系アメリカ人が登場する話(作者の両親が、ドイツ系アメリカ人と日系アメリカ人)、
そして、『砂漠の国・・・』は日本の若い女性が、青年海外協力隊として、「途上国」アフリカへ幼児教育に行く物語。
だったのです。
最初に種明かしをすると、今世界の児童文学は、「グローバル」という方向に向かっているけれど、(たとえば『スラムドッグ・ミリオネア』のオスカー受賞など、欧米以外に関心を持とうとされているけれど)、
そのグローバルとは、「西欧化」のことなのか、「先進国化」のことなのか。
もしそうだとすると、そこには、どこかに、「対象国を下に見る」という意識があるんじゃないか、
とうすうす感じていたのです。
ところが、日本人は先進国では「見下される立場」にあるため、逆にマイノリティを平等な目線で観ることができる、という能力があるのがいいところ、だと思っているのです。
たとえば、インドが多くとりあげられている欧米作品でも、インドが豊穣な文学大国であることにふれているものはありません。
しかし、私の好きなタゴール暎子さんのエッセイ『嫁してインドに生きる』は、ノーベル文学賞を受賞したタゴール一族の青年と恋愛結婚した、ということで、ちゃんと「平等目線」で文学について書いているのです!
一方、日本人でも、『砂漠の国』の主人公「あゆら」のように、それが途上国に対してだと、「かわいそうなアフリカの子どもたちに・・・」という「上から目線」になってしまうこともやはりあります。
それは、実は「固定観念」のなせることなんですね。
「あゆら」は、赴任先ニジェールの人と文化を尊重して対等になって初めて、自分のやりたい教育ができるようになるんです。
それは、相手国を尊重しつつ、しかも自分の知っているいい点は伝える、といういい「バランス」を見つけたからなんです。
どうしても日本にいると、「固定観念」はもってしまいますよね。
その固定観念をこわすために、まず、日本では「途上国」「ゾウとスラムの国」(?)という固定観念がありがちなタイ。
そのタイの漫画家タムくんのアニメ『車』を観てもらいました。ゾウもお坊さんも出てきません。出てくるのは、高速道路と高層ビルと、学校に車で送ってもらっているマムアンちゃんですよね。
そして、『タムくんとイープン』からタムくんがどんなふうに日本のことを思っているか。
それから、プラープダー・ユンさんの『座右の日本』からも日本のことをどう思っているか。
それから、DVD『インビジブル・ウェーブ』の特典映像から、プラープダーさんを見てもらいました。
次に、これも私の住んでいた台湾の絵本作家、ジミー・リャオさん。
彼は世界にも翻訳されている「グローバル」な絵本作家です。
その彼がNHKの「地球エコ」という10分番組に出たときの映像を見てもらいました。
ジミーさんの描く絵に、グローバルと台湾文化のバランスを見てもらったのです。
それから、レジュメに推薦本をいっぱい書いてきたので、その説明。
ここまで1時間くらいで、最後30分は、来てくださった方に順番に感想をお話してもらいました。
実はこの時間をとても楽しみにしていたんです!
いつも、こういうお話のときは、「質問タイム」が、逆に自分にもとても勉強になるからです!
みなさんは、こういうことを知りたいと思っていらっしゃったのか、など。
今回のみなさんの感想もとても勉強になりました!
意外にというか、現代だからかというか、海外経験のある方が多かったこと。
ヤングアダルト、という分野の本をもっと紹介してほしいという声が高かったこと。
そして・・・一番びっくりしたのが、最後から二番目に発言された方が、実際に青年海外協力隊として、アフリカに赴任されていた!!!
そしてこの方が、新田次郎さんの『アラスカ物語』という、明治の時代にアメリカのマイノリティの中で暮らす日本人たちの群像を描いた本がある、と教えてくださったのです!
これは読まなければ!!
みなさんとのお話は本当におもしろくて、もっともっと、全員で対話ができたらよかったのですが・・・
ついつい、「巻き」が入るくらいになってしまって。
今回、こういう機会を作ってくださったみなさん、本当にありがとうございました!
今日お話させていただいたことは、自分の中でももっと煮詰めて、いずれ評論として書ければ、と思っています。
そしてね~~。
実はいいものをいただいたんですが、それはもったいないので、別記事に
。
2009/09/29
9月のおひざの上のお話会
毎月一回やらせていただいている、0、1、2才のお話会。
8月は自治会行事お休みだったので、久しぶりの9月。
「まんまるさん」の新作を作ってみました・・・。

新バージョン!
くだもの(笑)。
いつも、動物さんのお顔ともまだそんなに出会っていない月齢のお子さんが多いので、くだものを作ってみました・・・。
(「まんまるさん」って著作権はだいじょうぶなのか?!
)
前回土曜日より平日のほうが来やすい、というお声があったので、今回からいろいろな曜日でやってみようということにしました。
内容的には、赤ちゃんなので、同じことのくりかえしのほうがいいですから、聞き逃された方にも、リピートがあるということで、お許しくださいね。
ということで、今回は9組のみなさんが来てくれました!![]()
初めて参加される方も・・・
ということで、今回は、手遊びは少なめにしました。
実は私、幼稚園くらいの聞き手のお話は8年もやっていたのですが、赤ちゃんのお話会は、まだ修行中で、
「さぐりさぐり」(笑)。
そんな中、「まんまるさん」や絵本が始まると、おひざの上の赤ちゃんも、ちゃんと集中して目を向けてくれていたので、内心「おお、すごい!」と感激しました。
お話は、まず、「まんまるさん」、新作の「スイカ」と、わかりやすそうな「ウサギ」さん、「パンダさん」で、お子さんたちの気をひきます。
「まんまるさん」の威力はいつもすごいなあー。
それから、「ととけっこう」でお名前を聞いて歌いながら、紫のパネルペーパーを一つずつわたして、全員歌い終わったら、はりにきてもらいました。(赤ちゃんはママが代理で)

そして・・・さらに新作!「ブドウ」です!
まんまるさんが1こでない!という画期的(?)なアイディアを考えてみました・・・
(だんだん脱線・・・?
)
新顔さんが多いのと、立って歩けるお子さんが何人かいたので、場の雰囲気にお子さんが慣れてないようすなので、手遊びはさぐりさぐり(笑)「レモンじる」をやってみました・・・が、ややいやがられたので、今日はこれだけ(笑)。
すぐに絵本にうつります。
こひつじ文庫さんの赤ちゃんのお話会を見せてもらったとき読んでいらして、これはいい!
と感動した、
本のくわしいことは、リンク先を見てね。
わりといつも、男の子率が高いのでいいかなーと。
絵本となると、だんだんこちらを向いてくれます!
それから、夏休みにバンコク子ども図書館の参宮さん(仮名)に教えてもらって大感動した(笑)、
これもほんとーーにおもしろいんです!
わにさんが「うりうりうりうり オーイェー」と歌うシーンは大好き!![]()
これ、大型絵本があるらしいんですよね。
ほんとうは、大型絵本だと迫力あって、喜んでもらえそうなのに・・・地元の図書館は大型絵本は館内閲覧のみで貸し出してくれないんです!
なんでよーケチー
。
そして、まだみんな静かなんで、いそいでお母さんのために、お月見のシーズンの定番
そして最後に、「まんまるさん」をまたやって(困った時の?まんまるさんだのみ~)終了。
ほんとうに、教育的もくろみもなーんにもなくて、自分が知っているおもしろい絵本を
「これこれ!」と紹介したいだけの意図のお話会なんです。
また、お気軽に参加してね。
2009/09/26
ピッツバーグと絵本『ともだちのしるしだよ』
昨日の『はじめましての絵本たち』で紹介していただいた絵本で、もう1冊とても気になった絵本があったんです。
よほど買おうかーどうしようかーと悩んだんですが、もう本箱に場所がない(昨日購入した絵本はバンコクのお話会用に寄贈するので)ということで、やめたんですが・・・。
『ともだちのしるしだよ』という絵本で、岩崎書店から出ています。紹介ページはこちら。
この表紙でもわかるように、とても珍しい中近東ふうの人物たち。
アフガニスタン難民キャンプが舞台の二人の少女の物語なんです。
ところが、絵本が今手元にないので、どちらか忘れたのですが、作者のお一人が、
「ピッツバーグ難民センター」所長、ということで。
そこで、難民の方々の体験談からできた絵本ということなのですが。
ピッツバーグといえば!
昨日、G20が開催されたのですよね。
昨日の夜BSの「きょうの世界」というニュース番組を観ていたら、もうずーっとピッツバーグからの中継でした。
なんたる偶然!
ピッツバーグにそのような施設があるとは知りませんでした。
そして、もう一人の作者の方は、世界の子供たちが危機にある国に住んで、そのような物語を絵本にしている方だそうです。
さらにこの絵本で注目したいのが、翻訳した方が、現役高校生ということ!
「第15回いたばし国際絵本翻訳大賞」という賞があったらしく、そちらで最優秀翻訳大賞、を受賞した本だったらしいのです。
アフガニスタンについて、ピッツバーグの人が絵本にして、それを日本の高校生が読んで翻訳する。
すばらしいボーダー越境だと感心しました。
絵もとても美しかったのですよ。
なお、いたばし国際絵本翻訳大賞について調べてみると、いたばしボローニャ子ども絵本館主催で、
「いたばし国際絵本翻訳大賞は、ボローニャから寄贈を受けるようになったことを契機にその翌年から始まったものです。絵本の翻訳をとおして、国際理解と文化交流に寄与することを目的に実施しています。
寄贈された絵本の中からテキストを選定し、英語部門とイタリア語部門の翻訳作品を募集しています」
ということでした。
2009/09/23
がんばってます!
10月2日のYA文学のお話用資料をA4で4枚にまとめ終わりました・・・
あとは、明日、たくさんあげた本の、出版社や出版年を調べて付け加えるだけ。
・・・がんばったなー!![]()
できあがった資料を見直すためにプリントアウト。
そして・・・いつもそうなんですが、この完成の時だけは、
「私って天才じゃなーい?!」![]()
と、超自己満足するんですよねー。
・・・で、時間がたつにつれ、じわじわとあらが見えてくるとゆう。![]()
当日終ったら、どんなお話かレポしますね。
自分の話を自分でレポする。
なんて画期的なブログだ!(笑)
2009/09/09
『太古の森へ』おもしろい本見つけた!
偶然アマゾンの紹介で見つけて、図書館で検索したら所蔵していたので借りてみて、おもしろかった本です。
三輪裕子『太古の森へ』(小峰書店 2001年)
この本が日本児童文学としてとても珍しいのは、主人公の六年生の少女が、離婚して離れて住む父親が仕事で行くニュージーランドに行くこと。
こんな世の中なのに、日本の児童文学には、なかなか海外に行くというお話がないんです。
前のIBBYパトリシア会長のお話のとき、JBBY会長島先生も
「日本の児童文学は内内に向いていて・・・」と話されていましたが、ほんとうにそうだと思います。
ニュージーランドの太古の森といわれる「ミルフォードトラック」。
そのトレッキングを通して、日本での悩みから離れる。
まあ、そういうことができる立場にいる日本の子供たちはかなり恵まれている方だから、ということであまり書かれないのかとは思います。
たとえば、苦しむ少女が救われる『西の魔女が死んだ』は、イギリス人祖母が救うのですが、舞台は国内です。
日本の子どもたちは本当にタイトできゅうくつな暮らしをしていると思います。
そんな中、苦しみにあったとき、もっと広い世界、つまり「海外」が逃げ場になる、という方法提示としてあったほうがいいのではなでしょうか。
それにしても、いざとなったら海外が逃げ場になるこの作品の主人公は、やっぱり幸運かもしれませんね。
2009/09/01
『ロラおばちゃんがやってきた』『国境まで10マイル』おもしろい本見つけた!
国境を越えるYA児童文学、ということを考えるために、アジア系移民の物語『ジョイ・ラック・クラブ』(中国)、『草花とよばれた少女』(日本)、『天国までもう一歩』(韓国)、と読んだのですが、(以前の記事はこちら)
今度は、ヒスパニック系移民の児童文学を三冊読みました。
フーリア・アルバレス『ロラおばちゃんがやってきた』ドミニカ(講談社)
デイヴィッド・ライス『国境まで10マイル コーラとアボガドの味がする九つの物語』メキシコ(福音館書店)
ヴィクター・マルティネス『オーブンの中のオウム』メキシコ(講談社)
このうち、私は最初の二冊がおもしろかったと思いました!
ことに、ドミニカ系移民、の物語は初めて。
さて、こういう移民の物語は、どうも読んでいると、二つのパターンが見られることがあるのに気づきました・・・
一つは、お父さんが飲んだくれて、貧乏で家庭が崩壊しかかっているというもの。
韓国系の『天国までもう一歩』とメキシコ系の『オーブンの中のオウム』がそうです。
もう一つは、自分のルーツである移民一世、たいてい、おじいちゃんとかおばあちゃんとかまたはそういう役目を果たす人を、はずかしく思う半面、またその暖かさに救われる、という「アメリカナイズ」しかかった二世、三世の子供たちが母国を見直す物語。
インド移民を扱ったアン・ホワイトヘッド・ナグダの『いたずらニャーオ』もそうですし、今回の『ロラおばちゃん』『国境まで』がそちらのタイプでした。
といっても、私にとってあまり知らなかったヒスパニック―中南米の物語はとてもおもしろく、やっぱり南国の雰囲気っていいなあー
と。
『ロラおばちゃん』のほうは、ロラおばちゃんと、アメリカナイズしてきたミゲル、最初はおばちゃんがはずかしいのですが、その南国気質にだんだんと楽しみを得てきます。
実はミゲルの家庭も、離婚した崩壊家庭なんです。
で、ロラおばちゃんは、望郷の念から、裏庭に植物の種をまくんですが、
「これが、びっくり!ロラおばさんは、ドミニカの島の形に、種をまいたのだ!
おばさんの住んでいた町には、大好物のナスがある。おとなりの国、ハイチとの国境には、トゲのない、とくべつのバラの木を植えた。
「ドミニカとハイチの間に、バラ色の未来がありますように。」
おばさんは、スペイン語でいった。」(p.99)
ハイチ!
ハイチは、先日のIBBY会長のお話でも、2005年の大洪水被害のとき子供たちへの支援活動を行ったという写真つきのお話を聞いたばかりでした。
ハイチとドミニカは、西インド諸島の中の大きい島を二分割している国なんです。
で、私がニューヨークに駐在しているとき、ナッソーコミュニティカレッジというところで、
「英語を母国語としない人のための英語」
という夏の1ヶ月集中講義を友人三人と聴講したことがあるんです。
駐在員として受講したのは、私たち日本人三名と、イスラエル人の奥様二人。
あとは、移民として、ロシア系ユダヤ人の男の子や、エクアドル、チリの奥様(コロンビア大学進学予定の秀才)たちがいたのですが、中に、ハイチから来たという20歳の女の子がいたのです。
彼女はそのまま進学をめざしていました。
中南米からの生徒さんたちの共通語はスペイン語だったのですが、彼女はフランス語ということで、英語の授業を理解するのに苦労していたのです。
その時初めて、ハイチという国の困難な状況を知ったのですが・・・
ほかにも、先生(ニューヨーク上流階級の女性・・・オペラ歌手のような巨漢だけど、全く人種の偏見を通して私たちを見ない、とてもいい先生)が、生徒の一人の出身国について、
「みなさん、エクアドルってどこにあるかわかる?」
という問いかけに、中南米以外の生徒たちはシーン・・・
誰かが、
「えーと・・・南米・・・?」
と自信なさそうに言うと、先生は小ばかにしたように、
「ハウ・ソフィスティケイティッド・ピープル!(なんて、洗練された人達かしら)」
と皮肉をおっしゃたということもありました。![]()
私たち日本人にとっては、サッカーファン以外は(!)、中南米とアフリカは、距離的にも心理的にも遠いのではないでしょうか?
でも、この物語と、短編集 『国境まで10マイル』は、とてもハートウォーミングだし、南国の暑く楽しい風を感じさせてくれて、何か私たちとも共通するものがあるんだ、と思わせてくれたとってもいい本でした。
おすすめです。
余談ですが・・・
アメリカにいたとき、アダルトスクールといって、移民のためのコミュニティの無料の英会話教室に行ったり、住んでいた村の駅前の小さな児童書や写真集などのかわいい本屋さんの女性などと話をしたり、さまざまなアメリカの白人の方と知り合ったのですが・・・
「私を異人種としての目で見ているなあ」
「この人は、全く私の肌の色とか、英語力は気にしてないで、ふつうに見てる」
って言うのは、目を見ればけっこうわかるんです!
しかしこの、「まったくふつうに見る」って、すごい才能だと思いました。
私だって、肌の色や目の色やことばが違うと、ふつうに日本人を見るようには見られないと思います。
おそらく、経験から、そういう人たちは、
「人間は性質や能力が優先する」ということを肌で知っているのではないでしょうか。
このナッソーのカレッジの教授(ブラノラヴィラス先生といいましたが・・・金髪碧眼の白人の方でしたが、そのお名前からご自分か配偶者の方が、マイノリティ移民のルーツがあったのかもしれませんね)もそうですが、村の商店街の靴屋さん(!)なんかもそうでした・・・。
職業と人間としての教養とは関係ないんですよね。
それこそ、
「ハウ・ソフィスティケイテッド!」
このブラノラヴィラス先生の思い出といえば・・・
ある日私が宿題のエッセイで、「ミハイル・バリシニコフのファン」だということを書いていって読んだら、そのあとの休憩時間に、
「ちょっと私の部屋においでなさいよ」
と言われて行ってみると、そこには・・・
バリシニコフの写真が飾られてあった!
ということもありました
。
2009/08/28
IBBYパトリシア会長の講演聴いてきました
今日は、IBBY(国際図書評議会)の会長であるパトリシア・アルダナさんと、IBBYの日本支部である、JBBYの島多代先生が対談をされる、というので、これは~~、
生でIBBYの会長さんが見られるとはめったにない機会!と出向きました。

パトリシアさんの写真などは、JBBYの告知ページのこちらにあります。
しかもテーマが「多文化社会の子供たち」。
実は、10月にとある場所で、「国境を越えるYA児童文学」というテーマでしゃべろうと思っているので、いっそう勉強になるかと。
パトリシアさんは、本当におきれいで、優しそうで生き生きと語られる方でした!
いろいろなお話をされた中で、とても印象に残っているのが・・・
「多文化社会の中のマイノリティの子供」については、
「先進国が途上国にいいものを与える」「多数派(支配者層)が、マイノリティ文化を発見する、被支配者に出会う」
というのではなくて、
「平等の立場であるということを強調する」ということ。
それとともに、世界中にあるIBBYの支部と支部が、ある国とある国、を選んで「トゥイニングTwinning」といってペアを組んで助け合う、という活動を推進しているということ。
これは!
ナイスなアイディアではないですか!
ここが、聴いていて、大きくうなづくところでした!
というのも、タイの児童文学者の方々との交流を通して、いわゆる欧米でも日本でも、児童文学のいい本を上から目線で「与えて」これを見本に「作りなさい」というのではなくて、タイ独自の文化のもとに生まれる児童文学、というものを「対等なものと見て評価したり、基準の違いを学ぶ」
という姿勢が私たちには欠けていたのではないか、と痛感したのです。
だから、帰国後は、そのような視点から、タイ児童文学論を構築したいものだし、交流も続けたい・・・と思って、それがうまく達成できたとはいえないかもしれないけれど、少なくともそういう姿勢で考える努力をしてきました。
これは、私の知っているタイ好きさんみんなにも共通することで、誰一人タイを「途上国」「下・・・同情目線」とは見ていないと思います。そして、韓流であれなんであれ、その国のことをいったん知って好きになることで、やっぱり「下」とは見なくなると思います。
つまり、これこそ、「個人トウィニング」ではないでしょうか・・・!!![]()
もちろん、SOSが寄せられるから、マッチングするということもあるんですが、それも、対等な立場で、ということで、
これまでも、
キューバ―カナダ
アイルランド―ジンバブエ
オランダ―ウルグアイ
USA―パレスチナ・ガザ地区、レバノン、アフリカ諸国など
というトウィニングがあったのですが、日本のJBBYはまだどこともトウィニングを組んだことがないそう。
もう一つは、IBBYが今とりくんでいる、「チルドレン・イン・クライシス(危機下の子供たちのための)基金」。
リンク先のページにもあるように、レバノン・ガザ・コロンビア・アフガニスタン。
こちらをパトリシアさんが実際視察してまわったとのことで、写真とともにお話してくださいました。
で、こうした地区については、日本の児童文学ではノンフィクションや写真集はともかく、フィクションはなかなか取り上げられないところですね。
ところが、これも不勉強で初耳だったのですが、今「山田養蜂場」が「ヤマダ基金」と言って多額の寄付をしてくれていて、とても助かっている、とのことだったんです。
なんとあの・・・
ミツバチ、ミツバチ、ハニ~~・・・さんがですよね!!
山田養蜂場さんのサイトを見たら、こんなに活動がありました!
パトリシアさんがそのような視察で実感したのが、爆撃や天災で家や家族を失った子供たちだからこそ、パンとテントと毛布を与えるのと「同時に」!
本を与えるのが重要だと実感したのだそうです。![]()
「本」こそ、ことに大人が読み聞かせてこそ、なぐさめと安心と希望を子供たちにもたらすと。
そして自分たちの抱く感情が何か知ることで深い精神的傷跡も治癒されていくのだと。
でも、困るのがアフガニスタンには、まだIBBY支部がない、ということ。
アフガンにはたいへん多くのNGOが入っているのに、「子供の教育」ということを考える団体が無いに等しいのだそうです。
で、パトリシアさん、はっきり言いませんが、「日本どうですか~~トウィニング!」って言いたそう~~~
でした・・・![]()
アフガニスタンといえば、先月トークショーを聞いた写真家長倉洋海さんがずーっと取材していたところで、その本も読んでいたので、おお・・・長倉さんどうですか・・・と思いました(笑)。
パトリシアさんがおっしゃるには日本ほど裕福で豊かで力のある国はIBBY支部にはなかなかない。
そして、ある国が裕福になるためには、実は別の国が貧困になっていることもあるのだから、裕福な国が貧困国のためになることをするのは「チャリティ」ではなくて、「責務」だと思って欲しい。
と優しい笑顔でずばんとおっしゃいました。
講演は2時間で、おもしろいお話ばっかりでした。
パトリシアさんがなぜ、多文化社会の子供たちのための出版社を興したのか。
パトリシアさんはグアテマラ生まれですが、グアテマラ人のお父さんが12才のとき、大地震で家も何もかも失ってしまい、貧困に落とされ、学校も行けなくなった。
でも、仕事が終ってから、グアテマラには立派な図書館があったのでそこで勉強してあらゆる試験にパスした。
それがある日、ある医師の知るところとなり、彼の援助でカレッジに行って、医者になれた。
そしてお母さんは、アメリカの考古学者の娘で、お父さんのユカタン半島のマヤ文化の発掘調査に同行した縁でお父さんと知り合い結婚。
そうしてパトリシアさんが生まれると、ボストンにいるおばあちゃんが絵本や児童書をたくさん送ってくれて、お母さんが10歳になるまで読み聞かせしてくれたそう。
ところがそれが全部英語の本で、当時スペイン語の児童書も自分の国の文化を書いた本もなかった。
それは後にアメリカ、そしてカナダに移住してからもそうだったから、ということでした。
お話の中には、大津波のときのインドネシアのアチェへの援助ということで、バイク図書館のお話も出たんですよ。
以前このブログでも、おはなしきゃらばんセンターさんにいただいたこの画像で紹介したことがあります。
それにしても、さまざまな国の、さまざまな状況の子供たち―
ガザ地区でもレバノンでもイランでも・・・
が、図書館で本を読む同じような姿の写真・・・その状況はどうあれ、それだけでとても夢のある、楽しいものでした。
本を読む子供の姿は、どこの国もおんなじなんです!![]()
2009/07/25
7月のおひざの上のお話会
関東は梅雨明け宣言にもかかわらず、ずーっと雨・・・今日はやっと出た晴れ間。
夏休みも始まってか、参加してくれたのは5組の親子でしたが、赤ちゃんたちが絵本に向かって笑ってくれたり、楽しくできました。
『ととけっこう』で赤ちゃんたちのお名前を聞いてごあいさつ。
これくらいだとリラックスできました、私が・・・
。
歩けるおともだちには、このとき今日はパネルペーパーに色をつけたものをわたして、ボードにはってみてもらいました。
それから、「まんまるさん」を二つ。
そのあと、これも赤ちゃん絵本定番の平山和子さんの『くだもの』(福音館書店)を見てもらいました。![]()
リアルにみずみずしいくだもの!
おうちで楽しんでもらいたい絵本です。
そして・・・強引に(笑)、先日「はじめましての絵本たち」で紹介してもらって超気に入った
『いいこだ、ファーガス』(デイビット・シャノン 評論社)を紹介させてもらいました。![]()
そして、ちょっと気分てんかんに、体を使うわらべ歌「こりゃどこのじぞうさん」「一里、二里」をやってもらって、また「まんまるさん」。
新作の「ゾウさん」を披露しました。
今日来られなかったおともだち、次回は9月なんで、また見にきてくださいね。
そして本日の目玉?
『星が光って見える たのしい星座めぐり』(チゾン&テイラー 偕成社・絶版)![]()
この絵本は、残念ながら絶版なようですが、夏の日は、小学生くらいまでなら図書館で借りてぜひ楽しんでください。
それぞれのページを蛍光灯にあててから、暗いところへ行くと・・・
なんと、星の絵がうかびあがってくるのです!
今回は、特にまるでプラネタリウムのような最後のページを、お部屋のライトにあてて、一人ずつお部屋の中のトイレに(笑)電気を消して入ってもらって、光るようすを見てもらいました
。
あのバーバパパの作者の絵本です。
こんなふうに、知られざる楽しい絵本をどんどん紹介していければいいなと思っています。
秋からもよろしくお願いしますね。

2009/07/17
はじめましての絵本たちINこひつじ文庫さん行ってきました!
今日は、絵本ナビゲーター「とことこペンギン隊」さんの出前教室がこひつじ文庫さんである日でした!
新刊の絵本をいつもブックトーク形式で20冊以上紹介してくれるのですが、本屋で自分で手探りでさがすよりも、本の良さがよくわかる楽しい集まりなので、るんるんと出かけました。
そして今日はびっくり!
前記事にコメント入れてくださっていますが、以前海外の子ども文庫について調べたときシンガポールポプラ文庫さんのことについてお世話になったポプラ文庫の若葉みどりさんと初めての対面だったんです~~
。
さて、紹介された本はこひつじ文庫さんのブログに載るでしょうから・・・
ここでは私のつぼどころの二冊を!
まず、『山からきたふたご スマントリノとスコスロノ ―影絵芝居ワヤンの物語―』(福音館書店)
この絵本については、また項を改めて紹介するつもりです。
なんと、インドネシア・ジャワ島の影絵芝居を日本人が絵本にしたのです。
実は昨日が大学の聴講の前期最終日で、インドネシアの宗教儀礼などについてだったのです!
後期は東南アジアのラーマーヤナやマハーバーラタの説明なんで楽しみなんですが・・・
先生にも見ていただきたいです!
それからカンボジアの影絵芝居のスバエク・トムのkaeruさんにも見てもらいたいなー。
この原画展が、7月29日まで原宿のビリケンギャラリーというところで催されているそうです。
詳細はこちら。
ちなみに・・・
前期のレポートの課題が出たんですが、娘に
「こういうのって、市民聴講生のお母さんも出すのかなー。っていうかもう書いちゃったんだけど」
と言ったら、超うけてました・・・。
もう1冊は、
デイビッド・シャノンさく『いいこだ、ファーガス!』 評論社。
これ、ファーガスっていうワンちゃんについてなんですが、字が全部手書きなんです!
「そろそろかえるよ、ファーくん。こっち、おいで、ファー。ここにきなさい。ファーガス、おいでったら!
ここにくるんだ、ファー、ファーくん!
ファーガス、きこえてるんだろう!」・・・
と書き文字でいっぱい書いてある中にしらーんぷりのファーくん・・・![]()
などなどのほめたり、おこったり、かわいがったりの楽しい絵本。
絵もはっきりしているし、読み聞かせにぴったりです!
バンコク子ども図書館に寄贈するつもりで購入しました。
でもでも~~
ほんとうはこれ、私自身が読み聞かせしたいんです!
私、こういうの読むのうまいと思うんです~~。
でもでも、今は読む場無し~~~
。
ほかにも、科学絵本や世界についての感動した絵本いっぱいありましたが、長くなるので、項を改めますね。
そして・・・

最後はティータイム!![]()
おいしいマンゴーティーや、作って持ってきてくださったグレープフルーツゼリーなどなど・・・
そこでまたまた、ためになる?楽しいお話の数々をお聞きしたのでした。
本当にありがとうございました。
2009/06/28
『ビーバー族のしるし』おもしろい本見つけた!
おもしろい本見つけたシリーズ!2009年1月発行の新しい児童文学です。

字の大きさや長さは小学校中学年くらいですが、異文化交流という内容理解からいうと、高学年向けかもしれません。
とてもみずみずしく、胸がきゅーんとする物語は大人にもおすすめです!
あっ!さしえは偶然、昨日の記事に書いた、アフリカ絵本シリーズで有名な沢田としきさんだ!
シンクロニシティ~~
。
1768年。
マットとそのおとうさんは、メイン地方の開拓地の最初の居住者になるためにやってきて、二人で丸太小屋を作ります。
そして・・・
丸太小屋ができると、おとうさんは、マサチューセッツ州で待つおかあさんと妹を迎えに旅立ちます。
13才のマット一人を留守番に残して・・・!
なんて壮大な「留守番」でしょう!
13才の少年マットは、もちろん一通りの畑仕事などはできるとみこまれたからこそのことなのですが・・・
近隣に人もいないところでの孤独な生活。
携帯がないと生きていられない、という子どもたちにこそ読んでほしいです・・・。
そうしないと、この物語のラストが生きてこないです。
続きはネタバレです。
写真のインディアン人形セットは、実はタイで買ったものなんです・・・バックはカナダで買った、メイプルシュガー採りの木彫りの額です。
2009/06/27
6月のおひざの上のお話会
今日は前日に連絡があって、会場がダブルブッキング・・・
ちょっと困りましたが、このあとの土曜日があいていないので、会場のお部屋の近くにあるオープンスペースを使わせてもらうことにしました・・・
急にそういうお知らせをまわしたのですが、来てくれた方もいらして、うれしかったです。
オープンスペースだと、赤ちゃんを床にねんねさせられないのですが、テーマが「おさんぽ」ということでかんたんにやりました。
それから、なんとパネルシアター『まんまるさん』のファンになってくれていた2才のお子さんがいて・・・前回1回聞いただけで、お歌をおぼえてくれていたんだそうです。
すごいなあ!
ということで・・・オープンスペースでしたが、またまたおんちなお歌でやりました
。

あててくれた、ネコさんやパンダさん。
また次までに新顔をふやしておこうっと。
コアラさんがいないんですよね。
本もかんたんに、真砂秀朗『リズム』。
これはアフリカふうのリズムの音だけで書かれた絵本です。
以前、「アフリカの絵本原画展」に行ったとき、ギャラリートークで聞いた沢田としきさんの『アフリカの音』の読み方で聞いたものを参考に読みました。
わらべうたは、ちょうど赤ちゃんをだっこして歩ける、「こりゃどこのじぞうさん」。
こひつじ文庫さんにおそわったものです。
おかあさんたちへの紹介は、『ぞうくんのさんぽ』。
定番ですね。
次回はなににしようかなー。
7月だから、お星さまかな?
これまでのお話会の記録はこちらです。
2009/06/15
『砂漠の国からフォフォー』おもしろい本みっけ!
図書館のYA文学なる書棚のあたりをうろついていて見つけた本です。
『砂漠の国からフォフォー』中川なをみさん作。
書誌情報はこちら。
24歳の幼稚園教諭あゆらさんは、ある日
「健康で若い私、もっと何かできることはないか」という思いを感じます。
そんな時に見たのが、「青年海外協力隊」募集の記事。
一年発起して幼稚園をやめ、年2回の試験に向けてがんばること1年半・・・
ようやく晴れて合格し、決まった赴任先が西アフリカのニジェールでした。
と、一応創作じたてなのですが、実は作者のお嬢さんが実際にこのような経験をされ、現地から送られてきたお手紙を参考に物語にされたのだそうです!
いや~~ニジェール!
という国についてまず、全く知りませんでした!
それに、やっぱり現実は厳しい!
異文化の中で、
「援助」とはいえ、「上から目線」ではだめだということを思い知らされるし、
何より皮膚が汗の塩でまっ白になり、また極度の乾燥でひびがわれてくる・・・。
さすがの元気がとりえのあゆらさんも、やせてきます・・・。
そんなあゆらさんがどう現地の子どもたちや先生たちと関わっていくか。
国際理解、ということについて、中学生以上の人には、強く教えてくれるいい本だと思います。
「フォフォー」っていうのが現地の「こんにちは」だそうです、いいひびきですね!
2009/05/30
5月のおひざの上のお話会
百均で見つけましたよ!
師匠こひつじ文庫さんで教えてもらったわらべ歌「ちゅっちゅっこっこ」で使えそうな、薄くて軽くて、ちょっと透き通った布・・・それは・・・夏用のれん(笑)。でも100円!
これを12枚くらいにピンキングばさみでカットして持って行きました。

今日は、なんと4月に生まれたばっかりの赤ちゃんがパパ・ママと参戦してくれました~~。
ちっちゃ~~い!![]()
早く帰らなければいけないママや、前回来られていないママもいたので、最初に前説がわりに、前回やった
遊び歌の「レモン汁」
と、パネルシアター「まんまるさん」を二つやりました。(パンダとぶたさん)
そのうち、だいたい7~8組集まってくれたので、始めました。
土曜日にしてみたのは初めてですが、平日とどっちがいいのかな?
土曜日だと、お仕事されているママや、ママのかわりにパパやおじいちゃんおばあちゃんも来られていいかな?
と・・・。
でも、こひつじ文庫さんに教わったとおり、赤ちゃんは月齢でどんどん変わっていくし、同じわらべ歌を何度もやるから、毎回来られなくてもだいじょうぶ!
最初は「ととけっこう」で、お名前を聞きながらご挨拶、そのとき、上の布を渡していきました。
ほとんどがママに渡したですが・・・![]()
かわいいお名前ばっかり!
そのあと、「ちゅっちゅっこっこ」や布を使ったいないいないばあで、赤ちゃんにうけることをやりました。
本当は、これおうちでやると、けっこう赤ちゃん笑うんですよ・・・
昔、娘が赤ちゃんのとき、にたようなコトをやってたの思い出しました。
それから、初めての「ここはかあちゃんにんどころ」のわらべうた。
そのあと、赤ちゃん絵本『くっついた』
(本の詳細は、リンク先へどうぞ)
それから、また、「まんまるさん」をやりました。
新作のきつねさんとねこさんです。
でも・・・まだ、きつねさんもねこさんも、パンダさんもわからなかったみたい![]()
それがまたかわいい~~。
だんだんと、出会っていくよ!
最後に、お母さんたちのために、ちょうど今日雨だったので、とてもきれいな絵本、韓国からの
『ヨンイのビニールがさ』の紹介をしました。
雨の描写や、ヨンイがおじいさんに近づいていくのが、雨に濡れる地面に映ったみどりのビニールがさの反射だけで描かれた、高度な絵本ですよね。
次回のテーマは、「おさんぽ」。
梅雨でふりこめられたとき、おうちでできる赤ちゃんのおさんぽです。
これまでのお話会
2009/05/12
『物語のガーデン 子どもの本の植物誌』を読みました

先日「タイが舞台の児童書発見」で『夜明けのうた』をご紹介しましたが(こちらの記事です)、その『夜明けのうた』もとりあげられているということで、知った児童書エッセイ『物語のガーデン』が図書館から来たので読みました。
この本、おすすめです!![]()
こちらに詳細がありますが、ここで見てもらうとわかるように、イギリス、アメリカ、日本、北欧・ロシア、アジアの、本が好きな人なら親しんだことがありそうなさまざまな児童文学を、「草花」という面からていねいに読んだエッセイです!
これは、児童文学のおもしろいものをさがしている方にとっても、いい案内になると思います。
私はリンドグレーンの『さすらいの孤児ラスムス』や、ノートンの『床下の小人たち』シリーズが子どものころとても好きだったのですが、そのときの感覚を思い出しました!
有名な『種を蒔く人』や『半分のふるさと』は実は読んでいないので、ぜひ読もうと思いました。
『種を蒔く人』の最初に種を蒔いたのが、ベトナム移民の「キム」という少女だなんて、『ミス・サイゴン』ファンとしてはびっくりです。
『半分のふるさと』は韓国の作品としてあがっているのですが、その中にあったマツバボタンを著者がお好きで、あるとき種を植えて育てようとしたのに、
「水のやりすぎかうまくいかず、とろけるようになくなってしまった」(p.248)
そう!
私もなんです!
マツバボタンがぎっしり咲いたプランターにしようと植えたのに、「とろけるようになくなってしまった」ことがあるんですーー!
マツバボタンって、むずかしいのかも・・・。
それと、これを読んで月下美人を育てたいと思いました。(スウェーデン・マリア=グルーペ『夜のパパ』より)
以前太極拳を習っていた日本の教室が、とてもいい匂いで満ちているので、
「さすが太極拳。中国のお香でもたいているのだわ」
と思って聞いてみたら、ちがったんです、部屋で開いた月下美人の強い香りだったんです!
残念なことに、アフリカがなかったので、また同じ著者のエッセイでぜひ読みたいです。
さて、タイの子どもたちを描いた『夜明けのうた』の紹介では、「蓮」がとりあげられていました。
「ハスの花は、お寺とか、仏教の連想が強かった私にとって、少女とハスという組み合わせが新鮮だった」(p.255)
これ、蓮グッズが多いわがやに来た母にも言われました、
「ハスって仏さまの花やのに~」と・・・。
日差しの強いタイでは、バラよりも、ハスのほうがみずみずしくて鮮烈に美しいんですよー。
最初にあげた写真は、うちにある蓮グッズの一つですが・・・
これ、小さいんです。
ネコとくらべてみましょう。

もう一つあるのを写メしようとしたら、またまた呼ばれないのにネコ登場でした。

2009/04/22
おひざの上のお話会・テーマは「まる」
今日も10組くらいのお母さんと子どもさんが来てくれました、たくさん来てくれてありがとうございます~。
そして、今日は赤ちゃん多し!
こひつじ文庫さんに修行に行っていてよかった~![]()

始まる前に、こひつじ文庫でおしえてもらった、「おむつをかえるときの赤ちゃんのあそびうた」として、
「一里、二里、三里、四里」をやってみました。
私が赤ちゃんがわりに持って行ったのが、このぬいぐるみ。
ネコは連れていけませんから・・・。
家ではネコを抱っこして練習していますが(笑)。

だいたい来られたあと、まず絵本『まる まる』(中辻悦子さく)を読みました。
ページにまるいあながあいていて、ことばも少ない絵本です。
(くわしいことは、リンク先にどうぞ)
そのあと、ぬいぐるみも持っている、あの100均一で買ったまるいふわふわボールを1こずつわたすとき、
『ととけっこう』を言いながら、おなまえを聞いて1個ずつ渡しました。
初めてやるので慣れない私を助けて、ママさんたちもいっしょに歌ってくれましたー。
『ととけっこう』はわらべうたですが、これもこひつじ文庫さんから教えてもらった、絵本もちょっとお見せしました。
『ととけっこう よがあけた』(こばやしえみこ案 ましませつこ絵)です。
それから、ボールをたんぽぽの綿毛にみたてて、わらべうた「たんぽぽ」を歌いながら、ふーっととばしてもらいました。
次に、レモンに見立てて、「おはだにいいのはレモンじる」をやりました。
(私はぬいぐるみを「ぎゅーっとしぼ」りました
)
そのあと、パネルシアター「まんまるさん」。
これも、1日で作りました(笑)
通販でも売っているのですが、今回はたぶんお届けがまにあわないと思ったので。
通販サイトはこちらなど。これを今見たら、たぬきさんのお耳がちがってました・・・。
そして・・・歌いました![]()
おんちなのに・・・。
ほかのわらべうたは、「歌」でなかったからよかったのですが、これは一応お歌つきなんですよね・・・。

実は、作る前、ポスターカラーを文房具屋さんにさがしに行ったら、昔見慣れた「つぼ状」のではなくて、「ポスカ」と言って、ポスターカラーのマジックを教えてもらったんですね。
これがすぐれもの!
パレットを広げたり、水を入れたり、あとで筆を洗ったりする手間いらず!
なによりも、ぬったあと、乾くのを待つ必要がないんです。
それで、すぐできたんですね。
最後に、おかあさんへの絵本紹介では、「まる」じゃなくて「ビル」(笑)。
私が絵本界一の「イケメン」だと推奨する、もうほんっとに男前なお人形のお話『かしこいビル』(ウィリアム・ニコルソン)です。
今日も楽しく聞いてもらえたと思いますが、私のほうがちょっとなれたとはいえ、まだ若干あがっているので、みなさんの反応を見ながら・・・という余裕が足りなかったと思います。そこが反省点。
(ひとり反省会・・・)
来月のテーマは・・・
たぶん「かお」です。
そうすると、お顔についてならったわらべうたもできるし、「まんまるさん」もまたできますから!![]()
2009/04/18
お知らせその1『ラテン・アメリカと子どもの本』講演会あります
来週のイベントのお知らせその1です!![]()
まずは、4月25日。
上野の国際子ども図書館で、今『ゆめいろのパレット展』といって、ユネスコ野間絵本原画コンクール入賞作品関連が展示されています。![]()
それに関連して、翻訳家の神戸万知さんの講演会が行われます。
くわしいことはこちら。
お申し込みは先着100名なので、ぜひというかた、お早めに!![]()
神戸さんは、バレエやネコちゃんのステキなブログも作っておられますが、『バレリーナ・ドリームズ』や『妖精フェリシティ』シリーズ、とても美しい絵本『フェアリーショッピング』などの翻訳もされていますよ。![]()
2009/04/15
わらべうたなど教えてもらってきました
赤ちゃんのためのお話会をいいものにするために、今日おひざの上のお話会があるという、こひつじ文庫さんにおしかけ修行に行ってきました!

これ、なんだと思います?
手袋なんですよ!
これで「お花がわらった」を歌いながら、一つずつお花を指と指の間からのぞかせるんです。
もうほんとうにかわいいです!
それから、赤ちゃんのくいつきがとってもいいと話には聞いていた、パネルシアター
「まんまるさん」。

これも実際に初めて見せていただきました。
30分ほどの時間での組み立て方も勉強になったし、もうお一人修行に来られたお母さんがいて、お話会のあとも残って、二人でわらべうたの特訓(?)をしてもらいましたー。
といっても、そのときはわかったつもりでも、いざ自分がやるとなると・・・
。
マーガレット先生も、くりかえしがたいせつ、とおっしゃってくださいました。
それはまた、聴いてくれる赤ちゃんもおんなじだって。
何回もやって覚えるのが楽しいので、「まんまるさん」は毎回やってもいいということ。
新ネタ?を仕入れることばかりに気をとられなくていいのだそうです。
なるほどー!
目からウロコでした!
そこが、幼稚園以上のお話会とちがうところですねえ。
それに、聴いてくれるほうは、1ヶ月に1回だと、その分赤ちゃんの成長は早いので、どんどん変化があるということ。
これも、なるほどでした!
もう今日は本当に勉強になりました!
わらべうたも、こひつじ文庫さんのブログで見て、知りたかった「ととけっこう」から、手あそび、お顔あそび、足あそび、だっこあそび、とほんとうにいろいろおそわりました。
来ていたちっちゃいさんたちも、おおもりあがりでした。
ということで、来週のこちらのお話会で、いろいろ組み立てを考えています・・・
パネルシアター「まんまるさん」は来週はまにあわないでしょうが、ちがうものができると思います。
おつかれのところ、本当にありがとうございました!!!![]()
2009/04/01
『国際子ども図書館の窓』2009年3月号で世界の風を
「春の大掃除」大作戦中で、ブログの更新を抑えようと思ったのですが、どんどんと情報が入ってきて・・・
。
とりあえず、連発で!
私もちこっとお仕事させていただいた
国際子ども図書館から、年に1回活動報告として出版されている『国際子ども図書館の窓』ですが、2009年3月号が発行され、しかもインターネット上で読むことができます!
こちらから。
特に、世界の子どもの本事情のページはとっても充実していて、2007年のハンガリー、2008年のオランダ(オランダ児童文学は近年翻訳が増えて、その豊かな世界の扉が開かれつつありますね)、そして2009年は、ラテンアメリカ圏と、Salam×2さんでおなじみになったイラン。子どもと子どもの本から広がる世界を楽しめます。
2009/02/28
2009/02/17
またまたおひざの上のお話会!
今日もプレ幼稚園と赤ちゃんのお話会ができました!![]()
毎月1回できるかなあと楽しみになってきました。
今日はみなさんに、このブログを紹介して、あとで読んだ本の情報がわかるようにしました。
それぞれの題名をクリックしてくださいね。
かがくいひろしさく『だるまさんの』
昨年、この絵本が大人気と知ったので、はじめて読んでみました。
「だーるーまーさーんのー」をいっしょに言ってくれた男の子がいたのでうれしかったです。
てあそび『とんとんとんとんひげじいさん』これは、若いママのAさんが。ほかのママさんが「アンパンマン」パターンもやってくれました。
なかえよしを文上野紀子絵 『ぎったんばっこん』
これも、若いママさんが読んでくれました。
シーソーがかたむくほうに本をかたむけて読んでくれました。
おもちゃがある場所なので、子ども達は気が散っているときもありますが、自信をもって読み続けていればだいじょうぶ、横目でもきいてくれてるんです。
しっかり全部きいていなくても、「心にひっかかって」さえいればいいんですよ!
まずは、「本というおもしろいものがある」と知ってもらうことがだいじなので、本を読むときおぎょうぎよく、などこわいイメージがついたらだめなので。
(幼稚園くらいになると、お話はしずかに聞いてね、と言えるようになります)
五味太郎『るるるるる』
以前テレビで見て、おもしろいなあと思っていたので。
「る」とか「れ」とかしか出てこないんですよね。
読みがいがあります。
五味さんの本はむちゃくちゃいっぱい出てくるので、知らない本もいっぱいあるんですよ。
てあそび『おててをつねって』これも、若いママさんがやってくれました。
このあと、子どもたちはこれくらいが良いかげんなので、ママのためのブックトークをやってみました。
読み聞かせにはむいていないけれど、おもしろい本です。
今回は「動物」。
まず、
ジュディ・バレット文ロン・バレット絵『どうぶつにふくをきせてはいけません』
これは、読みました。こういう本のユーモアがわかるのは、幼稚園年長さんくらいからかも。
そのあとあらすじを紹介したのが、
さとうあきら写真 とだようこ文『みんなのかお』
いろいろな動物たちの顔、ゴリラならゴリラ、レッサーパンダならレッサーパンダ、21の違う動物園で1枚ずつ撮影したもの。
みんな顔がちがうのがわかります!
アネット・チゾン&タラス・テイラー 『どうぶつなんでも世界一』
バーバパパの作者の手描きの図鑑です。
幼稚園年長さんなどに、ひまな時間ながめられる本です。
フランシーヌ・ペニー・パターソン文 ロナルド・H.コーエン写真『ココ ゴリラと子ネコの物語』
手話で1000語人間と会話できるゴリラのココ、ペットとして子ネコをほしがります。
そしてうんとかわいがるんですが、ある日子ネコが交通事故に・・・
ゴリラの感情や理解能力に感動し、おどろかされます。
ミシェル・ヌードセンさく ケビン・ホークスえ 『としょかんライオン』
としょかんにきたライオンの心あたたまる、とても美しい絵の絵本。
お話が長いので、読み聞かせるなら小学生以上になってしまいます。
愛蔵したい1冊です。
2009/02/03
モンゴルの絵本作家ボロルマーさんご夫妻に会う
モンゴル大使館で明日まで行われているバーサンスレン・ボロルマーさんの絵本原画展に、お誘いを受けて行ってきて、児童文学者中尾明先生や中国児童文学研究者河野孝之さんと、今日本で勉強中のボロルマーさんご夫妻にお会いしてきました。
オープニングパーティーに既に出席された河野さんが、わかりにくい場所なので、と、渋谷から案内してくれたのですが・・・渋谷から松涛を抜けたところに、モンゴル大使館がありました。
一度行ってみたいと思っていた松涛美術館を通り過ぎて少しのところです。
モンゴル大使館にあった「馬頭琴」です。

ボロルマーさんは、2004年のユネスコ野間絵本原画コンクールでグランプリをとられた方です。
そして、同じ年、実はご主人のガンバアタル・イチンノロフさんも、奨励賞を受賞されているのです。
お二人の作品やプロフィール紹介はこちら。
私は、この原画を、国際子ども図書館の「夢色のパレット展」で観たことがあったのです。
こちらのリンク先にも、ボロルマーさんの絵が使われていますね。
で、この絵のイメージから、母性豊かなベテラン画家さんを想像していたのですが・・・
ちがってました!
とってもキュートな若い女性だったので、この実力とこの若さ・・・本当に驚きました!
原画も力もありながら、とても繊細!
らくだの群れの絵や羊の群れの絵、チンギス・ハーンの軍船の絵・・・ほれこんでしまう絵ばっかりでした!
また、今年社団法人生命保険協会主催の「家族のきずな絵本コンテスト」で、優秀賞を受賞した「白い心」は、原画もストーリーもすばらしくて、翻訳出版してほしいです。
(詳細はこちら)
これはぜひ、この実力の秘密をお聞かせいただこうと・・・。
ボロルマーさんは、ウランバートルの都会っ子として育ちました。
(今日も私と同じ、ゴリラちゃんつきキプリングのバッグを持ってらした!
)
小さいときから絵がすきで、モンゴルは口承文学の国だったのですが、耳で聞いたお話に、自分で絵を描いて遊んでいたそうです。
その後、モンゴルの子どものための「少年の家」という課外サークルで、ずっと絵画を習っていたのですが、お母さんもとても応援してくれて、お母さんは、ずっと会社を早退してボロルマーさんの送り迎えをしてくれていたそうです。
会社からにらまれても、気にせずに。
そして、9才のとき、なんと、モンゴルでの日本を一番知っている絵コンクールで優勝して、福岡で1ヶ月のホームステイをしたそう!
そのとき、日本が好きになったというご縁ができたんだそうです。
そこで、モンゴルの児童文学者の第一人者ダシドントクさん(2006年移動図書館活動で、朝日国際児童図書普及賞を受賞←こちら(英語)やこちら(過去記事)で)が、自作のさしえ画家をさがしに来られ、ボロルマーさんに白羽の矢をたてられたとか。
こうしてモンゴルの美大にすすまれたボロルマーさんは、モンゴルの一流画家の子息であり、自身もイラストレーターになるご主人と知り合われたそう。
そのあとのご活躍は、上にリンクしたプロフィールページにあるとおりです。
今では、若いながら、モンゴルではまだ数少ない絵本の発展のために尽くそうと決心されているそうです。![]()
さて、このお話は、モンゴル語通訳で、モンゴル児童文学研究第一人者のTさん(若い美人ママ)の通訳によったのですが、Tさんから、貴重なモンゴル児童文学のお話を聞くことができました。
モンゴルの児童文学は、主に「詩」なんだそうです!
それも、日常生活でもなんでも、
これは、口承文学の国タイが韻文文学を今でも重んじるのと同じですね!
そして、モンゴルでは日本のマンガはそれほど席捲していないそうなんですが、『スラムダンク』の翻訳が出たのと、モンゴル人と韓国人の共同制作で「チンギス・ハーン」のマンガが描かれているとか。
でも、テレビアニメはたくさんあって、「NARUTO」が大人気だそう。
「NARUTO」はタイでも人気で、昨年の青少年ブックフェスティバルのワークショップでも、「NARUTO」のコスプレを作ってみよう、の時間がありました!
今まで北のアジアには目を向けていなかったのですが、今日でぐっと身近なものになりました!![]()
なお、日本でご夫婦で暮らすお二人ですが、モンゴル料理の主な調味料はお塩なので、料理にはそれほど困らないそうです。
モンゴル大使館にも、立派な岩塩も置いてありました。

ボロルマーさんの作品は、日本で『モンゴルの黒い髪』と『ぼくのうちはゲル』が出ています。
2009/01/19
ひさしぶりに読み聞かせさせていただきました

引越し先の自治会の若ママさんが、プレ幼稚園と赤ちゃんのお話会の場を作ってくれました。
バンコクから帰国してひさしぶり~~に、読み聞かせをすることに。
でも、バンコクでは主に、3歳児以上で、30~50人、多いときは100~200人の前での読み聞かせ。
少人数の「おひざの上のお話会」はやったことがないのですが・・・。
まあ、なんとかなるでしょ!![]()
自治会のママさんが、手遊びを担当してくれることになって、えらんだ絵本は、なにしろ初めて出会うお子さんたちなんでようすがわからないから定番の・・・
わたなべしげお 文 おおともやすお 絵 『こんにちは』(くまくんのえほん)
たにかわしゅんたろう さく もとながさだまさ え 『もこ もこもこ』
そしてお母さんたちのために、
ジュディス・カー『おちゃのじかんにきたとら』
思ったよりたくさん、10組以上の親子のみなさんが来てくれて、ちょっと緊張!
ところが!
みんな、すごく集中してこちらをちゃんと向いて聞いてくれたのでびっくりでした。
あとで自治会ママにおうかがいしたら、「今はいろいろなところで読み聞かせの経験ができてるから・・・」
なるほど!
ひさしぶりに読み聞かせができて楽しかったです。
またぜひお声をかけてくださいね。
ほかにも楽しい本がまだいっぱいありますから・・・。
しかし、ひさーしぶりなので、絵本のめくりを失敗しちゃった!![]()
あと、リハーサルなしなので、絵本のかたむきがどうだったか、絵がちゃんと見えていたか・・・
もう少し前によってもらったほうがよかったか、ページをめくる速さはどうだったか・・・
反省点もいっぱいでした。
初対面のお子さんのために、指人形「たんちゃん」の力を借りようと思っていましたが、そんな必要全然ありませんでしたー。
娘が1才のとき、台湾で買ったものです。
2009/01/18
アジア児童文学の翻訳倫理にもタイ式の風を~~~
アジア児童文学の翻訳倫理について、話し合う小さいミーティングによばれていきました。
中国、韓国などの貴重な情報を知りました。
そして・・・
翻訳家でも創作者でもないんですが、れいによって知ってるのは私くらい・・・ということで、とりあえず、タイのこととしては、
英語からの翻訳でなく、タイ語からの翻訳を!
無理なら、せめて下訳をタイ語の専門家に。
タイの子どもの本には、「韻文」の文化があるので、その点を配慮した翻訳を!
(ということは、ますますタイの原文からの翻訳を・・・)
だって、駐在主婦たちにさえわかるようなまちがいとかあったらね~~・・・。
とまあ、発言させてもらってきました。
(ちなみに、駐在主婦たちは、その国のことばと英語と二つできる人けっこういます。
私はむしろダメなほう。
中には、ポルトガル語とスペイン語の両方ができる中南米駐妻さんもいますよー)
でも、タイ語でもなんでも、その国のことばが訳せても、児童文学はこうでなくては、という児童文学者としての翻訳の勉強をされた方であり、かつ日本語のセンスがないと、また翻訳家にはなれない、ということで、学習者が比較して少ない言語はやっぱりたいへんなんですよね・・・。
それにしても、こういう場をくださって、ありがとうございました。
お一人福岡から来られた方に、おいしい福岡のお菓子をいただきました~~。
うまかとです~~(ちょっと違う!)
(この方、「ミス・サイゴン」博多座チケット2日分も買ってくださったんですよね~~
すみませんすみません)
↑
BY草の根宣伝ウーマン・・・
↑
なんでも草の根なワタシ・・・
2008/10/29
イスラエルの絵本やヘブライ児童文学についてお聞きする
いつもは黙々とパソコンに向かってストイックに仕事している国際子ども図書館。
しかし、今日はおとなりに、たまたま仕事日がいっしょになって、ヘブライ児童文学で同じ仕事をされている方が来られたので、PCに疲れると、いろいろとお話をうかがうことができました!
しかも~上野まで用事で来ていた友人までチョコ持って陣中見舞いに来てくれて・・・ほんとにありがとう!![]()
チョコはおいしくいただきましたよー。
へブライ児童文学、すなわちイスラエルの児童文学ということで、私にとって、また新しい世界です。
でも、私がニューヨーク駐在中行ったコミュニティカレッジの「英語が母国語でない人のための英語」講座のクラスメートに、イスラエルからの駐在員夫人お二人もいらして、ふだんはヘブライ語、しかし英語もお上手、という人もいたりして、まんざら全く縁がなかったわけでないのです。
ヘブライ文字はくさび型文字に似ていて、しかも横書きですが、右から左に書くのだそうです。したがって、エクセルなどに日本語や英語とまぜて入れるときは、たいへんだとか。
タイ文字タイピングもどうやって入れるのかと思われがちですが、まったく同じ字に見える?ヘブライ文字のタイピングもどうやってなさるのか見当もつきません・・・
でも、ビミョウにすきまがあいているかいないかで、字が変わってくるのだそうです。
そして、イスラエルの児童書の動向をお聞きすると、実はけっこうたくさん日本語に訳されているので、まずは検索して、読んでみて!
とのことで、不勉強を恥じましたー。
絵本の翻訳は、英語圏以外では珍しくないものの、大きい子向けのいわゆる児童書も案外たくさんあってびっくり!
その中でも、今日見せてもらったのは、絵本
『おうじょさまとなかまたち』。くわしい情報は出版もとの鈴木出版さんのサイトのこちらでどうぞ。
画像も見られますが、淡い色調でステキ。レベルも高いと見ました。
しかし、実はイスラエルの絵本は、絵の好みが日本と違うこと、そしてイスラム文化と同じで、ユダヤ文化は文字重視なので、イラストや挿絵は重要視されていず、作家名が記述されていないものもあるとか。
その中で、この絵本の作者のように、グローバルに通用する作家もいるということだそうです。
それにしても、いじわるをされると大きくなるので喜ぶいもむし・・・という発想がすごいですね。
ヘブライ児童文学やタイ児童文学に限らず、いろいろなお話ができてとても楽しかったです。
それにしても、国際子ども図書館には、いろいろな国の児童書が所蔵されているのですが、専門の方にお話をうかがいながら見たいものですね。
2008/10/28
オルコット『病院のスケッチ』の日本語訳があった!
少し前は、本が好きな少女たちは、必ずといっていいほど、モンゴメリの『赤毛のアン』とオルコットの『若草物語』を通ってきたものですが、今はどうかな?
その中でも夢と空想の広がるアンのほうがファンが多く、プリンスエドワード島はあこがれの旅行先ともなっています。
でも、私はまじめで誠実なオルコットも大好きなんです。
そんなオルコットのデビュー作は、自分が従軍看護婦(南北戦争ですよ!)となった経験を書いた「ホスピタル・スケッチ」。
清貧に生きる家族のために、ペンで少しでもお金を・・・と、家族に送った手紙を新聞に掲載してもらったものだそうです。
そして、それは南北戦争に家族や恋人を送り込んでいたすべての家族や当の兵士たちから、大反響を呼んだのだそうです。
読みたいと思い、ニューヨーク駐在中うすいペーパーバックを買ったのですが、用語が昔ふうなのと、昔の文学にありがちな饒舌体で、とちゅうで読むのを頓挫してしまいました・・・
が、なんと今週、地元の図書館にあったんです!この本の日本語訳が!
谷口由美子さん訳で、篠崎書林から、昭和60年に出版されているから、今は絶版かも。
実はこの地元の図書館、分館なのですが・・・![]()
もう今まで見た図書館の中でも、一番みじめな分館で。
さすがの本好きの私も、入ってもテンションがもりさがるばかり。
図書も古い本が少しあるだけで、これなら某国(笑)の日本人会の大人用図書室のほうがずっとましです!
もっぱらリクエスト本の受け取りに利用していましたが・・・
まぁまぁ、こういうこともあるから、捨てたもんではないということでしょうか。
(でもあまりにひどいわ~~)
読んでみると、傷病兵収容の仮の施設のため、衛生状態も劣悪で、看護婦のルイザ(オルコット)も3ヶ月でチフスにかかり、帰宅を余儀なくされているんですね。
ですから、やや短くはありますが、どれもしみじみした味わいと、またルイザらしいユーモアがいっぱい入っています。
そしてそこで思ったのは・・・、
この書き方!
もし今なら、「ブログ日記」ではないですか!
最後の章の、読者の質問への回答も、コメントへのレスでしょう!
また、ルイザこのとき30才。
一生独身だったルイザ、既に時代からいうと「オールドメイド」なんですが・・・
でも、これを読むとルイザはかさかさの「男ぎらい」ではなかったことがよくわかります。
人種、年齢を問わず、故郷や家族、恋人と離れ、傷を負い、死の淵にたたされる男性たちに、本当に慈愛を注いでいるのです。
時には子供のように、頭を抱いてやり。
実はルイザは、
「自分も男性だったらよかった、この人たちと仲間になりたい」と思っているんですね。
この気持ちよくわかります。
ときどき私もそう思うことありますよー。
恋愛感情でなく、友愛感情でいっぱいになること。
(さしづめ、「ROOKIES」のニコ学野球部員一同に関する気持ちか?!笑)
ルイザらしいと思ったのは、当時の黒人に対する一般的な差別感情を感じるや、わざと黒人のぼうやたちをみんなの前でかわいがって、波紋を呼んじゃうところなど。
いいぞいいぞーと言いたくなります。
オルコットが好きな方は、ぜひ図書館でさがしてみてくださいね。
このブログ内でのオルコット関連記事はこちらなど。
2008/09/04
9月12日から「イランの絵本」展!
今週は期せずして、旧交?をあたためる週になりました。
昨日は、台湾駐在時代の友人から電話!
当時同じ1歳児をかかえ、台湾で助け合っていた一番の仲良し・・・その後私のバンコク駐在でいったん連絡が年賀状のみ、という時期もあったのですが、彼女の思いがけない大病と手術・・・のとき私に連絡してくれて、そして昨日は無事生還の連絡!
すごくうれしかったです。
私は、自分が出なければいけないとき(おもてなしとかアテンド)という役割があるときは、かなりしゃべりますが、もともとは本にもぐりこんでいた言葉足らずの子どもで、今も人づきあいは下手なほうなんです。
それが、彼女が一番苦しい時に私を思い出してくれて連絡をくれた・・・というのは、心配でもありましたが、今彼女が生還となってみるとうれしくありがたいことです。
「北京語まだ覚えてる?」とかものすごく久しぶりに台湾ネタの話ができました。
そして今日は、「関東ローム層婦人会」。(笑)
はしりの松茸ごはん?のヘルシーランチと、ミニミニそばぼうろを楽しみながら、話題はお二人のくわしい、舞台中心。(画像はクリックすると拡大します)
「ミス・サイゴン」に2004年に出会うまで、日本の舞台のことは全く知らなかったので、本当に楽しかったです。
しかも人見知りな私?にとっての比較的新しいお友達。これまたありがたいです。
そんでもって明日はバンコク仲間との集い。
そんな中、今日帰宅すると、きれいな絵ハガキが1枚届いていました。
またまた「イランの絵本」展が、渋谷パルコLOGOSギャラリーであります!
くわしくはこちら。
9月12日から26日までです。
主催のサラームサラームさんのことは、イランの絵本シリーズの奥付にあったホームページのURLから知ることができたのですが、前回の絵本展ではお会いすることもでき、貴重な本をたくさん見せていただいて、また世界が広がりました。
準備や絵本など、くわしい内容は、こちらブログ「Salam×2の雑談」で。
実は愛読していて、もう少し時期が近くなったら、こちらでも記事にしようと思っていたところでした。
イランという国が、児童文学大国であるという、メディアではほとんど知られていないこと。
もっと、日本での認識が広がってほしいと思います。
ということで、こんな私ですが、また何かありましたら、ご連絡お願いしまーす
。
2008/08/31
上橋菜穂子『獣の奏者』を読む!
もし上橋さんのアジアン風ファンタジーが英語に翻訳されて欧米に紹介されるなら、この本からがいいのではないか、と読み終えてため息とともに思いました!
少女エリンと王獣リラン・・・という架空の生き物。はたして心の交流はできるのか。その交流はなにをもたらすのか。
これが、エリンとリラン、という交流を描くだけで、この世界の風土や政治状況、そこからもたらされる自然や人間の営み、考え方全体に対する考察まで世界を広げるという手腕・・・
それでいて、登場人物が一人一人魅力的・・・
そして、上橋ファンタジーですばらしいのは、架空の土地の架空の料理をレシピからいかにも美味しそうに描いていること!
なんですよね。『守り人』シリーズもそうでしたよね。
たとえば、ナルニアでも美味しそうな食卓は出てきますが、お料理はこちらの世界と共通のものだったかと。
このあたりが、「文化」を真に迫るものとして、よく表しているんですよ。
これはもう・・・「神」!(またまた言っちゃいました
)
ですから、アジア風でありながらも、それは西欧社会の思想にも通じる物語であり、かつ独創的な架空の生き物の描き方なので、ぜひ世界に紹介したらいいなと思ったわけです。
もし続編が書かれなければ、長さもちょうどいいのでは?
続きは少しネタバレありです。
2008/08/26
国際子ども図書館で見たヴォイチェフ・クバスタの美しいしかけ絵本
上野の国際子ども図書館では、今9月7日まで「チェコへの扉」という展示会を3階本のミュージアムで開催しています。
イジー・トルンカや、チャペック、「おおどろぼうホッツェンプロッツ」といった、新旧の絵本や児童書が並んでいるのですが・・・。
実は今、月3回だけ、この図書館に行ってタイの絵本購入リスト作成の仕事をさせてもらっています。
で、今日お昼休みにのぞいてきたのですが・・・。
そこにとても美しいしかけ絵本があったのです!
ヴォイチェフ・クバシュタ。
知りませんでした・・・しかも岩崎書店から何点も翻訳出版されていたらしいのですが、いい具合に色がさめて、ますます美しくなっていました。
当然絶版・・・?
「シンデレラ」「しらゆきひめ」「ヘンゼルとグレーテル」「かえるのおうじ」「おおかみと七ひきのこやぎ」「七わのからず」、そしてオリジナルキャラクターの「トップとタップ」シリーズから「じどうしゃをつくる」。
チェコの輸出産業として、200点以上も製作したそうです。
しかし、検索してみると、しかけ絵本界ではメジャーだったのですねえ。
たくさんありましたが、個人の方のブログばかりなので、美しさをお伝えする画像がないのですが・・・
どうぞみなさんで検索してください。
実はPENという雑誌の2008年6月号「特集 美しい絵本」にもとりあげられていたらしいのです。
もしみなさんのお近くに、クバスタのしかけ絵本が来るというイベントがあったら、ぜひのぞきに行かれることをおすすめします!
ちなみに・・・
やっと時間の使いかたがわかって、今日は眠くもならず仕事できました。
が、実は、その前の出勤日、朝うちのネコが、以前やった臭腺膿炎を反対側のほうをやってしまって、獣医さんにかけこむために、早くも欠勤してしまったんですね~~。
ほんとうに、ハケンの人だったら、クビですよー。
今日、欠勤届を書くとき事情を話したら、理由のらんに、「まぁあまりネコの体調不良とは書かないほうが・・・」と笑ってくださったので、「体調不良(家族)」と書いておきました・・・。
2008/08/08
日本の民話に走る女の子はいない?
先日図書館で仕事させていただいたとき、おとなりの席にいらした方が、民話の研究をされているとい方で、少しこれまで疑問に思っていたことを尋ねさせていただきました。
以前、仲村修先生が翻訳編集された『韓国昔ばなし』(上・下)を読んだとき、印象に残ったのは、韓国の民話では、女の子が走って旅に出て、活躍するパターンが多い、ということだったんです。
これは、ロシア民話でもそうではないでしょうか?
ところが・・・日本に来ると、「かぐや姫」「うりこ姫」と、家にこもってますよね。「鉢かつぎ姫」も放浪はしますが、鉢をかぶせられていて、とてものびのび走って活躍、ということはない。
「走る女の子」って日本の民話にいますか・・・?
とお聞きしたら・・・
「うーん・・・ないですね・・・でも山姥はよく走ってますよ」
そうか!日本では女性は山姥にならないと走れないんですね!
ちょうど、『守り人』シリーズを読んでいるところで、山姥みたいなトロガイ師や、中年?と紹介されるバルサたちがどんどん走っているところを思い出して興味深かったです。
誰か、このことを深めて、論文書いてほしいです~~。
ちなみに、タイって案外民話っていう形は育っていないような気がするのですが・・・?
むしろ、説話が多いですよね。
そんな中、民話でなく、史実が伝説化した形で、三大女傑はいますよね・・・(スリヨータイ妃、プーケットのタオ・テープ姉妹、コラートのタオ・スラナリー)。
自ら戦いに赴くということで。
日本の歴史上有名な女性は、巴御前、静御前以外は、わりと家の中にいるのでは・・・?『篤姫』もそうですが・・・。
2008/08/03
『夜のピクニック』
恩田陸さん『夜のピクニック』。
今さら・・・という感じですが、あまり親しんでいなかった、日本の青春小説に追いつけ追い越せ!いや、追い越すってどこへ・・・![]()
いやーーーーーーーーーとってもよかった!
ほんとによかった!
もうホントに読んでよかった、出会えてよかったーーー。
歩行祭、という1日のイベントに、この高校の生徒たちの三年間がすべて凝縮されていて・・・。
これこそが、「生きる!」という作品ですよーーーーー。
そして高校生活、という感じですよーーー。
高校生たちの集団の中にいる気持ちになれます。
歩行祭に転校で参加できなかった生徒さんにも注がれる作者のやさしさ・・・。
ううううーー、青春だわーー。
今年読んだ中では、最高の1冊!
(それと『一瞬の風になれ』)
おおぜいの生徒がわやわやしている学校ものが好きなんですよねー。
たとえば『あしながおじさん』(大学を卒業したジュディはいっきにおもしろくなくなる・・・)『ハリー・ポッター』シリーズ、『絶望先生』・・・。
『コードギアス・反逆のルルーシュ』もときどきアッシュフォード学園の生活が出てくるところがいいんですよねー。
だから、学校ものといっても、おおぜいの生徒がもりあがっているのに、さめちゃってる主人公の『樹上のゆりかご』はあまり好きではありません・・・。
(作品の評価とは別ですよ。好きかきらいかだけ)
このところ少しずつあき時間が回復してきたので、遠ざかっていた日本の本の読書に集中しようとしています。
すっかり内容を忘れている『守り人』シリーズも、新しい続編に追いつくために、一から借り直しています。
昨年は翻訳時評を担当していたので、海外もの以外あまり読むよゆうがなかったので・・・。
2008/08/02
『シズコさん』『きみの友だち』『医学のたまご』『ラン』
佐野洋子『シズコさん』、重松清『きみの友だち』海堂尊『医学のたまご』、そして森絵都『ラン』。
実はこれ、バンコク子ども図書館に寄贈した本です。
正確にいうと、前3冊はバンコクへ行くときの飛行機内で読んでそして寄贈。『ラン』だけまにあわず、今読んで、夏に参宮さん(仮名)が帰省するとき、託すつもりです。
バンコク子ども図書館の新刊購入はとても充実していて、教師や幼稚園の先生、文庫経験者の方々がたくさんいますから、私の出る幕なし(笑)なんですが、読書力のある、高学年から大人まで読める本・・・児童文学と大人の文学のボーダーラインにあり、しかも新しい本に関して、これはどうだろう、まだ買ってないだろうというのを選んでみました。
といっても、私も読んでいなかったので、勧められる方のことばのままに。
『シズコさん』は、『百万回生きたねこ』『おじさんのかさ』などで有名な絵本作家佐野洋子さんの、実のお母さんとのかっとうを描いた本。佐野さんの絵本が好きな方にも、親子関係に興味のある方にもいいかと思いました。
『きみの友だち』は、私はこれまで読んだことのなかった重松清さん。でも作文講師の先生仲間でとても評価が高いので、何冊か名前をあげてくださった中で映画化もされるということで、選んでみました。
『医学のたまご』これは単に、海堂尊さん好きなんですが、『日本児童文学』の7-8月号の創作時評でこの作品がYA文学としてとりあげられていたので、あ、そうかと。
『ラン』何も言う必要のない森絵都さんです。
どれも、読んでみて感動を呼ぶ、子ども図書館に置いてもふさわしい本でした・・・が
(続きはネタバレあり)
2008/06/25
『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』待っていた伝記!
東京大森にある、「赤毛のアン記念館・村岡花子文庫」のオープンハウスに参加させていただいたのは、このブログを作る前ですから、4~5年前のことでしょうか。
こちらは、あの『赤毛のアン』を翻訳された村岡花子さんのご自宅ですので、広いミュージアムではありませんが、さっきまで村岡さんがお仕事をされていたような書斎に続くリビングで、お孫さんの美枝さん、恵理さんご姉妹から、参加した「アンの腹心の友」4~5人でティーとともに村岡先生のことを語っていただく・・・
夢のようなひとときでした
。
ずっと前から、私の関心はアンとともに、村岡先生ご自身のこととなっていました。
女性の地位も低く、学問も許してもらえなかった時代に、どうして英文学の翻訳をされたのか。
そこで、そのとき、
「私は村岡先生の伝記がとっても読みたいのです!」
と言ったところ、お二人から、
「実は、今書いているんですよ!」
とのうれしいお知らせ。
「ところが調べれば調べるほど、まず祖母(村岡先生)の両親の経歴からおもしろいことがたくさん出てきて、なかなか仕事が終らないんです。気長に待っていてくださいね」
村岡先生のお孫さんが書く!
これほどふさわしいことがあるでしょうか!
そして、今年、『赤毛のアン』原書出版100年の年、ついに待っていた評伝が出たのでした・・・。![]()
![]()
『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』マガジンハウス。
そして、調べれば調べるほどおもしろいとおっしゃっていたので、細かい字のぶあつい本かと思っていたら、意外にふつうのサイズの本で、しかも活字も大きめ・・・。
ちょっとものたりなーい、もっとぶあつくーと、私からすれば思ったのですが、すぐ、その世界にひきこまれました・・・。
まるで物語のように書いてあるのです!
社会主義運動に身を投じた理想主義の父親に期待をかけられ、「給費生」として東洋英和女学校に入学。
しかし、その下の7人の弟妹はすでに貧しさのため、学業ならなかったのでしたが・・・。
そんな中、花子さんは、カナダ人宣教師の先生がたのいらっしゃる寮での別世界の生活を送ります。
それがまたもうーー、吉屋信子さん、もしくは『マリア様が見てる』(笑)の世界!←若いヒトのためにわかりやすいようにつけたしました。
そんな中、本が好きだった少女花子さんは、図書室の洋書・・・カナダ人宣教師の先生が「良書」として選びぬいた本・・・を、かたっぱしから辞書をひきひき読み始めます。
そして、15才になったときは、ミルトンやテニソンもたんのうするほどに。
もうここで、『アン』を翻訳するために必要な下地が形成されていたのですね~~~~。
『アン』は聖書はもちろん、かなりの英文学の古典の素養がないと、読めないんです。
しかも、生活をともにし、交替で先生のお部屋の清掃なども担当し、先生たちに生活の規律から、ベッドメイキング、お茶の時間まで教えてもらっていた花子さん、その生活こそ、アンが生きていた同時代の生活だったのです!
日本が貧しかった明治中後期に、花子さんは、寮で、アンと同じお茶やレアケーキをいただいていたのですって!![]()
若い先生の中には、センスのいい「ふくらんだ袖(パッフトスリーブ)」のドレスで教壇に立たれる方もいらしたのですって!
もう、『アン』を翻訳する星の下にお生まれになった方だったのですねーー。
ちなみに・・・大学院で「テニソン」やりましたが、さっぱりこっぱり、訳がむずかしくてダメダメでした~~~。
しかもしかも、花子さんは、寮で、柳原白蓮(後の)と、まるで姉妹のように親密に~~。
そのいきさつやら、お手紙やら・・・ああ~吉屋信子さんだわー(または『マリア様が見てる』)。
さらには、芥川龍之介の「想い人」で聡明なアイルランド文学者片山廣子さんとも親密だったとは~~~。
花子さんの行く手には、かならずかわいがってくださる年長のステキな女性がいたのでした。
そうはいっても、たとえ友人でもちょっとした年の差からくる微妙な生きる力の違いなども、よくわかりました。
で、実は吉屋信子さんとも後に当時数が少ないためにまとまっていた、女流文学者仲間として交流があったということなのです。
もうーーステキすぎですぅーーー。
夏休み、緑陰の椅子で、時を忘れて、村岡先生の復刻版の随筆『をみななれば』『改訂版生きるということ』や、これも復刻された片山廣子さんの随筆『燈火節』、そして田辺聖子サンの『ゆめはるか吉屋信子』、林真理子さん『白連れんれん』などを、関連するものとして、ゆーっくり読めたらどんなにいいでしょうううーー。
もちろん、村岡先生の翻訳による『リンバロストの乙女』『スウ姉さん』を訳した思いもわかりましたので、これも読み返してみたいですうー。![]()
そのときは、家事料理はメイドさんと執事さんがやってくれること希望で(笑)。
このブログ内での関連記事です。PE島の写真があります。ようこそ「赤毛のアン」の世界へ
PS.村岡先生は「ものを捨てられないタイプ」だそうで、そこで今でも、原稿だのなんだの、「お宝」が残っていて、見せていただけたのです。
ビバ!「ものを捨てられないタイプ」(笑あんど自分への言い訳・)
2008/06/23
『大人たちの絵本部屋』と『花の都バンコク』
バンコク子ども図書館ボランティアをやっていたときの楽しみの一つが「お話会」のための選書でした。
お話会をやる私たち企画グループのメンバーが、図書館を閉館しての作業日に、ミーティングとして集まり、図書館内の本や、自分の本などおすすめ本を持ってきて見せ合って検討するんです。
図書館に、こんな絵本あったんだ!と気づかせてもらったり、知っていたけれど、あらためてほかの人から説明してもらうとおもしろさがわかったり・・・。
自分ひとりでネットからおすすめ絵本を見ることもできるのですが、やっぱりそういうふうにして教えてもらったり、語り合ったりする、堅苦しくない場がほしいー、と思っていたところへ、こひつじ文庫さんのブログで、「大人たちの絵本部屋」という催しがあるのを知りました。
場所を移してということらしいのですが、その新しい場所が家から行きやすいところだったので、急ぎ申し込み。
定員が1回5人ということでしたが、幸い一人分あいている日があったのが今日でした。
今日でよかったー。
7、8月は夏休みだそうですので。
「百貨店・商店街・スーパーマーケット・市」というくくりで集められた絵本を、とことこペンギン隊さんが説明してくださるのです。
くわしい内容はこひつじ文庫さんを見てねー。6月16日のところですよー(他力本願・笑)。
あーおもしろかったです!
なにしろ、テーマがこれですから、どの本も、ぎっしりと売り場のようすがこまかーく描いてあって、自分でさがしきれないおもしろさを教えてもらえました。
それに、わりと出版年が新しいものだったので、知らない絵本のほうが多かったです。
絵本も出版点数が多いので、追いかけ切れません・・・。
また、違う絵本作家さんがそれぞれの絵本の中に、「けんぶち」ということばを野菜売り場などにしのばせてあることも教えてもらい、それも知りませんでした!
実は、
「道の駅 絵本の里 けんぶち」というところがあるんだそうです!
サイトがありました、こちらです。
それにやっぱり、ほかの人に読んでもらうのはおもしろいー。
バンコク子ども図書館への寄贈用にどれか購入しようと思いましたが、どれもよくて迷いました・・・でもお話会にも使えるというのを基準に選びました。
まぁそれでも、30人くらいのときが限度かな。
100人来たら(それくらい来るのも珍しくないんです)ちょっと絵が見えにくいかも・・・。
このあと、本リストを続きを読むに一応書いておきます。
個人的には、やっぱり西村繁男さんの『にちよういち』はすごいなぁと思いましたが、この絵本は、土佐300年もの歴史のある日曜市を描いています。
が、土佐行ったことないんですが、街路樹とかが椰子?っぽくて、南国調で、ちょっとタイに似ているんです。道路ぞいの木陰でござをしいて寝ているおじいさんのようすも含めて。
タイでもこういう「タラート(市)」を描いた絵本あればいいですねー。
タイの絵本って、まだ「教訓的」から抜けきれていないので、ただ無目的におもしろく描く、しかも字が少ない、という絵本がなかなか。
一つ思い出すのは、お買い物が主の絵本ではないのですが、お店のようすが細かく描かれているということで、以前紹介した
『花の都バンコク(バンコーク・ムアン・ドークマイ)』(ポンアノン・ニヨムカー文、ワチラーワン・タップスア絵)。
スキャンした画像があまりよくないのですが、拡大して見てみてください。

「わんわん動物病院(ボクボク・サットペート)とか「しんせつ薬局(チャイディー・ペーサット)」などという名前の中に、作者ポンアノン先生のお嬢さんが経営しているレストラン「マンゴーレイン」の看板や、
ポンアノン先生の友人絵本作家チーワン・ウィサーサさんの名前をとった「チーワンおもちゃや」に、
同じく友人絵本作家プリーダー・パンヤーチャンさんの名前をとった
「プリーダーカフェ店」も。
では続きに見せていただいた絵本を。
2008/06/18
母目線で読む『一瞬の風になれ』と『バッテリー』
とうとう、図書館の棚に佐藤多佳子さん『一瞬の風になれ』が3巻そろって置いてあったので、借りて読むことができましたー!
ほんと、回りのみんなの言うとおり、おもしろかったー!
昔のスポ根ものとちがって、主人公の気持ちの動きが現実的で細かに書いてあるところがおもしろいです。
それはあさのあつこさん『バッテリー』でも感心したところなんです・・・。
どうして女性作家なのに、少年の心の動きをここまで追い詰めることができるのだろう・・・と。ただし、『バッテリー』は1、2巻は児童文学として本当におもしろかったのですが、その後、どうも「萌え系読者意識?」みたいな感じになってきて、ちょっと気持ちが離れてしまいました・・・。
でも『一瞬の風になれ』は気持ちのいいお話でしたー。
しかも、主用キャストの一人の名前が私の好きなコの名前で・・・![]()
キャラ的にも似てるんです。
作者は『しゃべれどもしゃべれども』の方なんですが、『イグアナくんのおじゃまな毎日』もとってもおもしろいんです。
それにしてもですね、二作品ともやっぱり、どうしても「お母さん」のことが気になったのです・・・。
日本の思春期児童文学に出てくるお母さんって、なんだか「わざとらしい」性格づけな感じが多くて、あまり好きになれなかったのです(PTAにいても、話が通じなさそう・・・「勘違い」お母さんと紙一重だわーとか)。
それはちょっと前記事にして、いい話だーと感動した『緑の模様画』も同じで、お母さんたち像がちょっとねーー・・・だったんです。
しかし、『一瞬の風になれ』のお母さんはシアワセだなーーー。
『バッテリー』のお母さんは主人公から見たら、ちょとやなお母さんだけど、これも自然で、「あり!」と納得できました。
で、二人とも、「男の子二人きょうだい」ママなんですよねー。
しかも、体育会系なんですよね!
いやー、文科系女の子ひとりっこママとしては、興味しんしん!
かっこいい男の子ももう一人いてもよかったなー。
続きは、ちょっとだけ『一瞬の風になれ』のお母さんが何をしたか細かいところを書いています。
大きいネタバレでないんですが、まずご自分で味わいたい方はご注意ください。
2008/06/10
スリランカの絵本続々翻訳されていました!
今日二つ目になってしまいますが、気がついたら、明日が返却期限なので・・・
。
『かさどろぼう』や『きつねのホイティ』などの作者シビル・ウエッタシンハさんは、読み聞かせ界?の中では、スリランカ発世界レベルの異色の絵本作家として有名で、私もファンなのですが・・・
いつも「本情報の師匠」の、右リンクこひつじ文庫さんから、「「こどものとも」でウエッタシンハさんの新作が出たと教えていただいて、急ぎ買いに走りました。
『ポッダとポッディ』といい、スリランカのお百姓夫婦のお話でした。
「こどものとも」は福音館から出ている月刊ペーパーバックで、最近こどものとも世代の子どもが身近にいないこともありごぶさたしていたのですが、油断ならないですねー。
ちゃんとこれから、図書館でチェックしようと決めた次第。
しかも、期待どおり、解説には、翻訳された松岡享子さんのシビルさん情報が!
いつも、スリランカからなぜこのようなレベルの高い絵本作家が登場したかシビルさんのお話を聞きたい、と思っていたのですが、それも載っていました。
シビルさんの絵本はスリランカでは、「おもしろいから」と低く見られがちとご自身おっしゃっているのに驚きました。
やはりスリランカでも、本来絵本は「ためになるもの」でないといけないのでしょうか?
さらに、読者さんの投稿から、実はこどものともから、ほかにもスリランカの絵本が翻訳されていることを知って、こちらは図書館でリクエストしました。
ブリヤンカ・カルアーラッチ作・『かかしのひみつ』これもスリランカのお百姓さんの文化が描かれていますが、かかしがとりに同情して動き回るという発想と絵がとてもゆかい。
日本のボランティア団体「スリランカの教育を支援する会」の絵本製作プロジェクトから生まれたそうです。
そして、プンニャ・クマーリ作『バンダさんとゾウ』。
こちらは、スリランカのゾウの文化を描いていて、タイとも共通するものが。
作者は結婚を機に日本に住むようになり、日本の絵本文化の豊かさに感動して、スリランカの子どものために・・・と独学で絵本をかき上げたそうです。
これもまた、タイのポンアノン先生の絵本と関わるきっかけと同じですね!
スリランカのゾウのお祭りキャンディのことも描いてあります。
タイの絵本は、なかなか日本で出版されないのですよねー。
だから、3冊も!とびっくりしました。
2008/05/30
台湾の人気絵本作家ジミーさんNHKに登場!
台湾発で、日本でもたくさんの絵本が翻訳されているジミーさん。
また、その絵本は金城武さんの映画『ターンレフト・ターンライト』にもなりました。
(こちらで、その作品が見られます。)
そのジミーさんが、左リンクしているしのわずりさんの記事によると、6月1日、NHKに登場されるそうです!
アース・ウォッチャー 6月1日22時40分から50分。
再放送情報などもこちらのリンクからごらんください。
私は上リンク以外では、『ほほえむ魚』が一番お気に入りかな・・・。
どちらかというと、ほんとうの子どもより、上の年齢向けの絵本が多いようです。
実はジミーさんはサイトにもあるように、白血病を克服された方。
そこから来る人生観が心にひびきます。
タイも応援していますが、台湾にも2年住んでいたので、こちらも応援しています!
なお、大阪国際児童文学館さんから、
『論文集 台湾の絵本』が出版されていて、台東大学児童文学研究所の先生が「台湾におけるジミー現象」という論文を書いておられます。
論文といっても、どれもおもしろくて読みやすく、台湾に住んでいた私も
「へえー!」と事情がわかり興味深いです。
2008/05/27
高楼方子『緑の模様画』喜びと気持ちのよさを描くファンタジー
ひさしぶりに、日本の作品でおもしろいものを読みました。
高楼方子さん『緑の模様画』です。
『日本児童文学5-6月号 特集子どもの文学この一年』で、二人もの執筆者の方が、この作品をほめていた、ということで興味をひかれたのです。
(ちなみに、私も1部門担当して書いてまーす。買ってね
)
高楼方子さんといえば、読み聞かせをされる方にとっては絵本『まあちゃんのながいかみ』シリーズの作者、で、ヤングアダルト好きにとっては、「和風ファンタジーの草分け」的な方。
最初高楼さんのファンタジーは、かなりイギリスファンタジーの影響が強かったように思うのです。
でもだんだんと日本のファンタジーの書き手の方々はみなさん、キリスト教的神さまの存在が無い日本には、イギリスファンタジーを模倣してもその良さが出ない、ということに気がつかれたのか、どの方もそれぞれの異なる道を考えられ、その結果今では読みごたえのある日本ファンタジーがたくさん出てくるようになったと思います。
そんな中、高楼さんは、全て読んだわけでないのですが、とてもたんたんとした、日常にひそむファンタジー・・・日本風メルヘンの延長といった感じになってこられたように思います。
こういう作風は、登場人物の心のひだが的確に描かれていないと、ほんとに気のぬけたものになってしまうのですが、(ファンタジーとは、ダイナミックな「憧れ」を描いてこそ、と私など思うので)この作品では、それがうまく成功していると思いました。
いえ、たぶん高楼さんは、この作品をあえて「ファンタジー」と意識して書かれたのではないかもしれません。
でも、初期の作品で、「日本にもすばらしいファンタジーの書き手の芽が」と期待していたので、やっぱりそれがどうなったかと思わずにはいられないんです。
この作品の良さは、三人の、少し「はずれた」ところのある少女たちが、あっというまにお互いを理解者と認め、楽しい仲間になる、というところなのですが、その「気の合いかげん」「楽しい遊び」が具体的に書かれているのがすごいなぁと思うんです。
しかも、互いに、会話を通して、気持ちのよさを学ぶ、というところが、新鮮なのです。
なにしろ、何かあると、メールで「死ね」と互いに言い合うご時世ですから・・・。
(ちなみに、この少女たちは、携帯は持っていません)
そんな三人に、「仲のいい三人の少女がそれを見たらかならず仲たがいして永遠に別れてしまう」というジンクスがふりかかってきます。
そしてまた、過去の悲劇を思わせる、やさしい茶色の目の青年が三人の心に波紋を投げかけます・・・。
はたして、三人はどうなるのでしょうか。
三人をいとおしみながら、楽しみに読みました。
それにしても、三人を最初に結びつけたきっかけが「小公女」なのですから、やっぱり高楼さんは、まだイギリス児童文学への愛が残っているんだなあと思わされました。
2008/04/24
イギリスの児童文学切手
引越しの整理をしていたら、こんなのも出てきました・・・。
ずーっと前イギリスに留学した後輩が、イギリスから送ってくれたお手紙に貼ってあった、児童文学切手です!
写メなので見えにくいですが、アリス、ピーター・ラビット、赤ずきんちゃん、パディントン。
かわいいー、シートでほしいよー。
そして、この部分を切って、ミニ額に入れてあるんです。
だいたい、こんなものばっかりで・・・
しかも、ちっちゃいものばっかりで・・・「砂漠のばら(石)」だの、猫の絵の飴の缶(台湾製)だのぺらぺらマンガのチェシャ猫(NY製)だの・・・。
引越しの荷造りは、引越し業者さんが三人助っ人に来てくれるんですが、内心絶対うんざりすると思います
。
あと、本も多いし、マンガも多いし・・・。
同人誌みたいなっぽいものは、自分でつめましたが・・・でも案外つめに来てくれるひとも腐女子だったりして・・・んなことないか。
しばらく、更新とどこおるかもしれません・・・と言いながら、パソコンに向かっているのがくつろぎのひとときなんで、(本も借りてこられないし)、ネタがなくてもこちょこちょと・・・。
最近内容のない話ばっかりですが、自分の気分転換なんで、ほんとすみません。
2008/03/07
かつら文庫NHKに
子どものとき児童文学好きなら、必ずお世話になったであろう石井桃子先生のご本。
その石井先生がいい子どもの本を送るためにも作った子ども文庫である「かつら文庫」。
石井桃子先生は100歳ですが、かつら文庫は50年ということで、いろいろ記念行事がありました。
私も知っていたのですが、おりあいがつかず、かつら文庫のオープンハウスも2日3日にあったのですが、いけませんでした。荻窪にあるそうですが、残念でした・・・。
と思っていたら、今日偶然、夜6時からのNHKのニュース?の中で、とりあげられているのを見ることができました!
きれいに並べられた、昔からの岩波書店の本。
エルマーとりゅうのお人形。
明るい室内、借りに来る子供たち。
オープンハウスの日は松岡享子先生も貸し出し業務をされているご様子もありました。
ああー行きたかったなーー。
本の部屋!石井先生のお仕事もとてもうらやましいです。
生まれ変わったら、石井桃子先生になりたいくらいです・・・でも、少しでも今、子どもの本関係のコトにたずさわれているのだから、いいですよね。
2008/02/19
『青いチューリップ、永遠に』待望の続編!
おおー、図書館に行ったら、いつのまにか新藤悦子さんの『青いチューリップ』の続編が出ていました!
『青いチューリップ、永遠に』
前作もむちゃくちゃおもしろかったんですよ!日本児童文学者協会新人賞の作品なんですが、それまでは、中近東でじゅうたんの製作などを学ぶことを中心に、ノンフィクションを書いてられた方なんです。
そのときの中近東の文化について得た経験と知識を惜しげもなくもりこんで、しかもそれで、児童文学としておもしろい作品を作れるなんて!いつのまにそんな才能がかもされていたのでしょう~~~!
私がもし「児童文学国際理解大賞」を作るなら、まちがいなく大賞の1作にしたいです!
そして・・・続編は前編と同じくらいおもしろいというのもすごい!
オスマントルコ時代、青いチューリップの球根をめぐり、さまざまな陰謀や罠がある中を、少年ネフィと、絵師になりたい少女ラーレが、せいいっぱいとびまわります。
今回は、イスラム教以外の世界を知り、「印刷」というものの存在を知るネフィ。
そして、ペルシアに旅立って行方知れずのラーレの父親がかくした、不思議な薬草を知り、それをつきとめようと冒険が始まります。
「ラーレ」っていうのはしかも、「チューリップ」っていう意味なんですって!
全編そんな感じで、冒険もあるけれど、ロマンチックな香気もたくさんあるんです!
一方、イスラム教の世界では、女性が絵師になるのは考えられない世界。
万一絵師になっても、紋様中心で、人物など自由に描くことはできないのですが、ラーレには、内から望まれる自由な絵に対する望みがあります。
しかも、メフメットという超イケメンで性格もいい求婚者が現れます。
(私はメフメットのファンだーー!)
ラーレの望みは、イスラム社会ではむずかしいのでは、と読んでいたのですが、そこに新しい道を見せるのが新藤さんのすごさ!
しかも・・・まだ続くみたいなんです、うれしいー!
これこそ、どんどん読んでいきたいお話なんです。
いやほんと、だまされた?と思って、みなさんもぜひ!
前回私が書いた関連記事はこちら。トルコ・トルコ
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2008/02/01
『ベラスケスの十字の謎』を読む
そして、エリアセル・カンシーノ作『ベラスケスの十字の謎』も読みました。
これは、大きい子向けですが、すぐ読めます。
2006年に出版された当時から、「おもしろい!」と評判だったので、図書館で見つけた機会に借りておきました。
しかも、日本の翻訳児童文学では珍しいことに、スペインの作品です。
スペイン・・・青池保子さんの『アルカサル・王城』のドン・ペドロ王やガルシア・ロルカの詩などにもあるように、そこはフランスやイタリアとまた違う、残酷と情熱に美意識がある国・・・というイメージがあります。
そのぞくぞくするような雰囲気と、ベラスケスの有名な絵画『侍女たち』(左ココナツブックスに表紙の画像をあげておきます。クリックすると拡大しますが、この絵は見たことがある方が多いと思います)にまつわる謎とき、というわくわくする物語でもあります。
絵画は、マルガリータ王女をとりまく侍女、そのようすを絵に描くベラスケス自身、鏡の向こうにいる、王女の両親フェリーペ四世(在位1621-65)と王妃の姿が、まるで一瞬の時を止めたかのように描かれています。
語り手は、表紙絵で色づけされている少年のように見えるニコラス・ペルトゥサト。
彼はいわゆる「低身長」という身体障害者なのでした。
そして当時、スペインの王宮では、王族のなぐさみのために、こうした低身長の人たちや、身体障害者の人たちが集められていたというのです!
そして、ベラスケスのこの絵の人物などについては、後世研究されていますが、二つの謎が残されているそうです。
右手後方のぼんやりした人物は誰か。
そして、ベラスケスの胸にサンティアゴ騎士団のしるしの十字を描いたのはなぜか。
この絵が完成したのは1657年なのですが、絵を描いたときに、高齢にも関わらず、スペイン最高の騎士団であったサンティアゴ騎士団に無理をして入団した。
そして、その十字の紋章をつけることを許されたのは絵が完成した三年後で、その年ベラスケスは亡くなっているのです・・・。
なぜ、ベラスケスは騎士団に入ったのか。
そして、絵が完成した三年後に、ベラスケスの胸に、誰がなんのために、十字を描いたのか。
その答えを、作者が想像力で大胆に解き明かしています。
しかし、謎解きが主というわけでもありません。
2008/01/31
『ベルリン1945』を読む
『ベルリン1919』と『ベルリン1933』に続いて、ぶあつーい三部作の完結編となる、『ベルリン1945』、ついに読み終わりました!
返却期限までに奇跡的に・・・(笑)。
(『ベルリン1919』と『1933』についてはこちらに)
前二作は、『1919年』が、ヘレという13才の少年が主人公です。ある日突然、小さいときに出征したので顔を覚えていない父親ルディ・ゲープハルトが片腕になって帰還してきます。
片腕の父親には、職さがしも困難です。
一家が住むアパートの一帯は貧困地区で、いつも寒く、ひもじい思いをしている家族は、政治運動に身を投じていきます。
ヘレは、妹マルタ、赤ちゃんのハンスの世話をし、学校では権力の側の教師とのあつれき、裕福な家の少年との友情など経験します。
マルタは5才で、同じアパートの中の内職の手伝いをさせられ、赤ちゃんのハンスは栄養失調で死に掛けますが、からくも助かります。
そしてヘレは「赤い水兵」による革命成就の日を目撃し、水兵たちの中のハイナーとアルノと友情を結びます・・・が、革命はいつのまにかまた、権力の側にとりこまれていくのでした。
そして『1933年』は、赤ちゃんだったハンスが主人公となり、15才になって、工場勤務の第一日目から始まります。父親が共産党にいたということで、1日目からナチス突撃隊の工員に目をつけられてしまいます。
ヘレは結婚し、19才になっているマルタは、貧困から抜け出したい一心で、ナチス党員になったボーイフレンドのギュンターと行動をともにすることを決意し、家族から絶縁されます。
そして、ハンスは、同じ工場で働く少女ミーツェと友達になりますが、彼女の父親はユダヤ人であることを知ります。
ドイツは失業者があふれ、ヘレも奥さんがみごもったというのに、職が見つかりません。
貧困地区でも、ナチス入党に傾く者も出始め、マルタ以外のゲープハルト一家は、なんとかナチスを阻止しようと、政治活動を続けます。
そしてついに、ヘレに娘のエンネが生れたそのとき、ヘレたち夫婦は逮捕されてしまいます・・・。
そして1945年。
それまでは、じりじりとしのびよる戦争の影をたんねんに描いていたのに、ついにクライマックス、終戦まぎわのベルリンを一夜にして廃墟にした大空襲と、終戦のあとも続くソ連軍との最後の激しい銃撃戦という息づまるようすを、防空壕の恐怖とともに、ヘレの娘12才のエンネの目を通して描かれます!
強制収容所に送られたヘレの両親の生死もわからぬままに・・・。
いやー、すっごくおもしろいです!
「戦争児童文学」といっても、一つの考えを押し付けるのでなく、「物語」として没頭できる本なのです。
3巻通して読むと、いろいろなところがリンクしていて、まったくうまくできています。
どの巻の少年少女にも、そのみずみずしい感性に、心をうたれずにはいられません。
この子たちが目の前にいるように思えるのです。
(続きはぼやかしたネタバレあり)
2008/01/27
『ねずみのスクラップブック』には観劇のチケットも
右リンクしているブログこひつじ文庫さんの記事で、ミシェル・カートリッジさんの、ねずみのファミリーのかわいいしかけ絵本シリーズに、『ねずみのスクラップブック』があるのを知って、うわあ!と注文したのが今日届きました。
しかけといっても派手なものでなく、とびらが開くとか、お手紙がはさんであったりするものです。
だって、この絵本「てのひらより少し大きいだけのサイズ」なんですもの。
幼稚園のとき娘もお気に入りで、シリーズから『ねずみのいえ』『とけいねずみ』『ねずみげきだん』『ようせいねずみ』を持っていて、今もだいじにとっています。
娘も多忙で絵本どころではなさそう、でも、「スクラップブック」は私が好きなもの!
昔の子ども(私のような)の中には、スクラップ好きがいたのです。
大人でも、新聞を切りぬいて「スクラップ帳(それ専用に売られていました)」に貼り付けていましたよね。
そして、19世紀ビクトリア時代、欧米の少女たちの間で流行したスクラップブックの美しさ。
はたして、どんな「ねずみのスクラップブック」でしょうか?
あ、いろいろなできごとの記念です。
ちょっとネタバレしてしまうと、バレエを見に行ったときのチケットが、本のページにはってある小さいふうとうをあけると出てきます!
ほかにも、いろいろな記念の品がかわいく入っています。
つぼにはまったのは、これもネタバレですが、スイミングクラブの合格証明書でした。
2008/01/25
『龍のすむ家Ⅲ 炎の星』を読む
2007年に出版されためぼしい本を読む、という作業続行中です・・・で、クリス・ダレーシー『龍のすむ家Ⅲ』。『ベルリン1945』の前に、こちらの返却期限が近づいてきたので急いで読みました。
(延滞すると、予約ができなくなるので・・・)
で、これを読むためには、それ以前に出版されている『龍のすむ家ⅠとⅡ』も当然読まねばならないわけです・・・。
幸い、3冊とも借りられました。
この本、作文生徒さんも「おもしろい!一番好きかも」と言っていたので、前から気になってたんです。
「下宿人募集 ― ただし、子どもとネコと龍が好きな方」
イギリスの大学町で、下宿先をさがしていた地理学専攻の大学生、デービット・レイン。
大家さんのエリザベスとその娘ルーシー・ペニーケトルのおめがねにかなって、無事に下宿することができます。
と、この第1巻のキャッチコピーを見ると、きっと、主人公は子どもとネコに翻弄され、しかも龍も実在して、たいへんなことになる、イギリスユーモアファンタジーかな・・・?と思っていまいますよね。
実際、第1巻は、セリフ回しがイギリスジョークだったり、ちょっとどたばたふうなのもあって、系統としては、ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(@『ハウルの動く城』)だなあと思っていたのですが・・・。
その予想は、半分はくつがえされました。
作者も3巻のあとがきによると、「当初想定していたよりも、年齢の上の読者に向けた本へと変化していった」
とのことで、それも創作のインスピレーションの導きによるものだそうです。
少なくとも、ねころがって気楽に読める本ではなくなりました。
続きはややネタバレありです。
2008/01/22
『ピッピの生みの親アストリッド・リンドグレーン』『ペーテルとペトラ』を読む
今日は3ヶ月に1回の眼科健診の日。
総合病院なので、2時間くらい待たされます。で、ちょうどいい読書タイムにしています。
んで、延長してもらった貸し出し期限でさえまた切れ掛かっている本を、次の依頼原稿のために、怒涛のように読まねばならないというのがあって。
以前『サクランボたちの幸せの丘』の感想記事を書いたとき、リンドグレーンはなぜこのように、まっすぐに幸福を描こうとしたのだろうか、と疑問に思っていました。
リンドグレーン自身は、子ども時代は「遊び死に」するくらい遊んだのに、思春期から大人への道では感性をもてあまして、かなり大人の眉をひそめさせる行動をした。
しかも、18才で「未婚の母」となった。
けれどその後、幸せな結婚をした。
という大筋は、、2005年に翻訳の出たシャスティーン・ユンググレーンという人のインタビューを構成した『遊んで、遊んで、遊びました~リンドグレーンからの贈りもの~』という本で知っていました。この原書は実は1992年に出たものでした。
今回年末に行った教文館で見かけ、借りてきたのが、1999年に三瓶恵子さんというストックホルム在住の方が書かれた子どもにも読める評伝『ピッピの生みの親アストリッド・リンドグレーン』と、生誕100年ということで、初めて翻訳の出た大型絵本『ペーテルとペトラ』です。
三瓶さんの本も、『遊んで遊んで・・・』を参考にされた部分らしきものがあります。
そして『遊んで遊んで・・・』にはなかった部分。
☆リンドグレーンは作家となってから、ラジオで自作を朗読した。
リンドグレーンの作品は、耳で聞いて気持ちがいいように推敲されていて、翻訳不可能な部分があるが、この朗読がとてもいい、ということだそうです。
それだけでなく、ウイットにとび、「おちのある」(!)話が当為即妙にできるということで、ラジオやテレビでも、コメンテーターやクイズ回答者などタレント活動していた!とのこと!
へえーー!近代的ですね。『赤毛のアン』の翻訳をされた村岡花子さんも、ラジオパーソナリティだったといいます。発言することをこわがらない方だったのですね。
☆リンドグレーンの故郷スモーランドは『エーミール』シリーズの舞台だが、スウェーデンでは「けち」というイメージのある土地。
組み立て家具で出発したイケアも実はスモーランドが発祥の地で、「さすがにけちな土地らしい」と最初笑われたとか。
☆晩年、目が見えにくくなり、創作活動への体力がおとろえてからは、新聞に政治的な意見文(たいていはおもしろい寓話じたて)を書いていた。
時には娘をやきもきさせるような。
☆リンドグレーンは、国民の中に浸透していて、季節ごとに歌われる子どもの歌は、原作を映画化した中で使われた、リンドグレーン自身の作詞による歌が多い。
これも、『となりのトトロ』から生まれた『歩こう』みたいなもんですね。それがものすごくたくさんあるわけですね。
まあここまでくると、リンドグレーンの「幸福賛歌」は「確信犯」だということがわかってきますね。
『ペーテルとペトラ』。
まさに、そのリンドグレーンの真骨頂が表れています。
このお話はリンドグレーンが生涯暮らしたストックホルムのマンションから見える、大きい公園ヴァーサ公園も出てきます。
(続きはストーリー紹介ありです)
2008/01/21
『ベルリン1919』『1933』を読む
実は、以前から、気がついていたのです・・・この本の存在に。
しかし・・・あまりの分厚さとほかに読む本の多さに・・・気がついていて気づかぬふりを~~~。
そして、今、ようやく当時読み残した分を読んでいます。
クラウス・コルドンのベルリン三部作。
そのうち、『1919』と『1933』まで読みました。
三部作全部読んでからと思ったのですが、ここまででかなり、強い印象を受けたので、自分用のメモとしても書いておきます。
ベルリンといえば・・・今年中村勘三郎丈一門の「ベルリン中村座」公演があるんですよねー。一応ベルリン貯金していたのですが、公演が5月、大学も学期半ばとあって、あえなく頓挫・・・。
それにしても、分厚いし、恐らく重厚な、第二次世界大戦前夜のリアリズムものだろうと、覚悟して読み始めたのですが、いやーおもしろいです。
かねてから、ドイツファンタジーって、なんであんまり自然や森に関係していなくて、書物から来るファンタジーだったりするんだろうと不思議だったのですが、このような政治的混乱の歴史を経ているというのがわかれば、少しナゾも晴れたような気がします。
物語はベルリンでも最貧部に暮らしつつ、志は高く、なんとか政治を変えようとしながらも、荒波に飲まれていくゲープハルトという一家に密着したものです。
1919年のほうは、ヘレという少年。そして、1933年は、ヘレの弟ハンス15才が主人公。
とにかく、今寒いので、この一家の寒い冬のようすが身にしみます・・・。
ドイツで起こったすごいインフレ。
失業者600万人。
そんな数字や言葉だけの知識が、この一家の暮らしに関わってくると、本当に心配させられ、手に汗をにぎらされます。
しかし、それが重苦しくならないのは、ヘレやハンス、そして彼らの父親、彼らの友人ハイナー、といった人たちのキャラクターがとてもいいから。
とくに、ハンスは政治的に過激でもなく、本来はものしずかでおだやか、喧嘩などきらいな少年なのです。
そうした中庸の考え方をする少年が主人公なので、読みやすいのです。
(続きは軽いネタバレありです)
2008/01/15
幼稚園仲間が「こどものとも」デビュー!
連休前に、娘が幼稚園のときの園長先生から、大きな封筒がどさりと届いていました。
園長先生とは、今も何かあると、連絡をとりあっているのです。
あけてみると・・・おお!
その幼稚園のときのお母さんたちの「絵本の会」というサークル仲間の絵本が出版されるというお話は聞いていたのですが、その現物が!
なんとなんとー、福音館書店の「こどものとも」としてではないですか!
これはすごいことですよ!「こどものとも」に採用されるなんて、並たいていのことではないんです。
しかもしかも、彼女は私と同じ年!
今までくじけずに、がんばり続けて、ついに絵本作家デビューしたのです!!!!
こどものとも年中向き9月号「はだかんぼうはつれていかないよ」
園長先生から、すごく多忙だったので、やっと送れます、とのお手紙が。
そうなんです、幼稚園はキリスト教系。クリスマス会まで、園児のかわいい降誕劇や、卒園製作やらでてんてこまい。
そのほかにも、なつかしい園のおたよりやら、園長先生の研究報告書やらいっぱい。ありがとうございますーー。
「絵本の会」は、月1回、今も活動しているそうですが、いつでもPTAのお母さんなら参加できるので、当時毎回、ポスターを描いていたのが、この彼女。テーマごとに描いたポスターがすばらしかったのですが、オリジナルのキャラクターの絵を見るのは初めて。
彼女、4人の子どものお母さんだったので、かなり長く「絵本の会」に参加していたと(笑)。
そうなんです、絵が上手な方ってたくさんいるけれど、絵本作家になるためには、オリジナルのキャラクターとストーリー作りができなければならないんですよね。
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2008/01/06
『サリーおばさんとの一週間』もしくは『ザ・トロルズ』を読む
お正月休みのひまひまに、ちょっと不思議な本を読みました。
ポリー・ホーヴァス『サリーおばさんとの一週間』、一応児童文学として出版されています。
子どもたちをオハイオに残して、パリに旅行に出ようとした両親ですが、あてにしていたベビーシッターさんが伝染病にかかってキャンセルしてしまいます。
困ったお母さんが、なぜかしぶるお父さんを説得して、お父さんの姉にあたるサリーおばさんに、カナダのバンクーバーから来てもらうことになります。
メリッサとアマンダの姉妹と、末っ子でみそっかすのフランク。
ふうがわりなサリーおばさんは、さっそくバンクーバー島の不思議な話で子どもたちを魅了します・・・。
と書くと、まるで人間味のない父親のもとで育った子どもたちが個性的で人間味ゆたかなサリーおばさんに感化されて、のびのびとしていく・・・
という物語かな、と思ってしまいませんか?
このタイトルからすると。
でも・・・ちがったんです!
これは恐ろしいお話でした。
原題は「ザ・トロルズ」っていうんですが・・・(続きは多少ネタバレありなのでご注意ください)
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2008/01/03
ようこそ「赤毛のアン」の世界へ
今日NHK教育テレビで先ほど夜10時から「ようこそ”赤毛のアン”の世界へ」というスペシャル番組がありました。
先日「児童文学界は100づくし」とリンドグレーンの記事で書いたのですが、2008年は、『赤毛のアン』初版出版から100年!だそうです。
実は私はコアな『赤毛のアン』ファンなんで、ぬるーい番組だったらいやだなーと思っていたのですが、収穫!
ゲストのお一人気鋭の脳科学者の茂木健一郎さんが、真性「アン」ファンだということがわかったのです。
茂木さんのお言葉はあとで書きますが、いろいろと感じいりました。
私は中学のときからのアンファンなんですが、カナダのプリンスエドワード島なんて、世界の果て?のような気がして、行くことはとうていできないだろうと思っていました・・・。
が、なんとオットと結婚して最初の赴任先がニューヨークだったので、夏休みにオットにたのんで、行くことができたのです!
当時はまだPE島と本土を結ぶ橋もなく、番組で紹介されていた「アヴォンリーヴィレッジ」もありませんでした。
これが、グリーンゲイブルズの「アンの部屋」です。(写真はすべて、クリックすると拡大します)ちゃんと、「あおい」が置いてありますよ。「ボニー」でしょうか。
行き方は、オタワまで飛行機で行って、あとはレンタカー、私は運転できないので、若かったオットがずーーーと運転してくれて、ケベックで2泊、そのあとモントリオールで1泊、モントリオールからハリファックスまで車で行って、それからフェリーでPE島へ。
よく一人で全行程運転したなあ。
その間、原作を読んだことがないオットに、えんえんとストーリー紹介を助手席で語っていたわけです。
実は、当時も欧米の人たちはすでに原作をあまり知らないということで、お庭でガールスカウトふうの方が、ストーリー説明をしてくれたのですが・・・
使っている絵本が日本の「アン」の「アニメ絵本」だったのです!
あとで聞いてみると、
「アンの絵がとてもきれい。日本語はわからないけれど・・・」とのこと。
当時からジャパンアニメはひそかに浸透していたのですね~。
「それに、いつも不思議に思うのは、遠い日本からのファンが一番多くて、ストーリーもくわしく知っていることなのよ」だそう。
実は私たちが夫婦でまわっているときも、日本からの団体さんにしょっちゅう出くわしました。
「恋人の小径」。
立て札がしてあります。
そこには、アンの愛した小川も。
白樺やキイチゴもありました。
「お化けの森」。
「輝く湖水」です。
PE島には、ポニーの牧場もたくさんありました。
モンゴメリが作ったスクラップブック。
ガラスケースごしにとりました。
ネコがすきだっただけあって、かわいく作ってあります。
実は、当時少女たちの趣味がこうしたスクラップブック作りだそうで、身の回りにきれいなものの数が少なかっただけに、よりいっそう、魅力的に作ってありますね。
こういうの見ると、ほしいし、自分でも作りたくなりますね。
「アン」の中にも、きれいなしおりや、複雑に折った紙などを交換する場面がありましたね。
シャーロットタウンでは、シャーロットタウンホテルのレストランで、アンのようにロブスターとアイスクリームを食べてみました。
そして、ミュージカル『赤毛のアン』を見たのですが、これがよかった!
なにしろ、何を言ってるか、熟読してるので英語でも全部わかる(笑)。
「キンドレッド・スピリット」の歌がよかったなー。
でも、途中ダイアナがよっぱらうシーンで、ちょっとアンをくってしまっていました・・・。
それから、番組でも紹介されていた「赤毛のアン記念館」のオープンハウスには、バンコクから帰国してから行きました。
村岡花子先生の伝記が読みたいのですが、お話してくれたお孫さんが、まとめている最中とその場でお聞きしてうれしかったです。
2008年出版をめざしておられるそうです。
そこで初対面の方々となのですが、みなさん「アンファン」ということで、「あの方はメソジスト派だったでしょ?」とか「しんに紫のすじの入った白スミレ見たことあるわ」とか、めっちゃマニアックな話を説明なしでできたので、とても楽しかったです。
その上、村岡先生は実は「子ども文庫」もされていたので、そのお話もお聞きしてまたもりあがり、完全に時間オーバーで本当に失礼しました。
茂木健一郎さんのおことばで心に残ったのは・・・(だいたいですので、正確ではありません)
「好きな理由を答えられないものに、一番はまる」
「『アン』は個性的な人びとに対するまなざしがあたたかい」
「自分が何になるのかわかっていない者が一番まわりを感化する。まわりの人が、その人のいい面を見つけていくから」・・・・・
そして番組アンケートで選ばれた好きな文第1位は、
マシューの
「1ダースの男の子よりおまえがいいよ・・・」というところ。
私もそうです!
エイヴリー奨学金をとったのはアンですよね~・・・。
この言葉を聞くだけで泣けちゃいます。
ちなみに、アン以外で私が好きなのは大学での友人フィリパです。
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2007/12/27
『サクランボたちの幸せの丘』
今年はリンドグレーンの生誕100年記念。
イタリアの絵本作家ブルーノ・ムナリも生誕100年、石井桃子先生は100歳のお誕生日でお元気、と児童文学界では「100」づくしでした。
リンドグレーンはそのために、未訳の作品が出てきたのですが、中でも思わず手にとりたくなる表紙なのがこの『サクランボたちの幸せの丘』です。
昨日の熊井啓監督の社会の問題に真っ向から立ち向かうためには、「暗い重い」と言われようと節をまげない!
とまた違って、
「あくまでも幸せのことを書ききる!」
というものでしたが、それもまた、勇気のいることだと思います。
初版は1945年ですが、後の名作『やかまし村の子どもたち』(娘も大好きでした、3冊ともあります)の子どもたちがもし16才だったらこんなふうかな、と思える、農家の生活を描いた作品。
といっても、実は主人公、サクランボというあだなのふたごのバーブロとシャスティンははじめは都会っ子だったのです。(語り手はバーブロです)
お母さんも都会風の「ファッション雑誌から抜け出たよう」な「有能な美人」なんです。
ところが、お父さんが職業軍人の職を退職後、生きがいと生計をたてるため、子ども時代を過ごした農場にもどって、初めて農業に手をつけるという決心を。
あ~あ~あああああ~あ♪「北の国から」・・・?にはならないんです!
はじめっから、お母さんもバーブロたちも大喜び!
田舎には高等学校がない、という問題にも、「もう勉強はいいわ!」ということになり、そこから農場に行った娘たちは、じゅうぶんに農家の生活を楽しみ、まんきつするのです!
その描き方がすごいなあと感心しました。
しかも、親と娘の会話、ボーイフレンドや初恋のようすなど、まったく現代的ともいってよく、とくに初恋のときめきとよろこび、せつなさは胸きゅんです。
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2007/12/06
2007/12/01
『せかいいちうつくしいぼくの村』小林豊さん講演会
いつもお世話になっているこひつじ文庫さん主催で、絵本作家小林豊さんの講演会に行ってきました。
小林さんの著書については、こひつじ文庫さんのご案内ページのこちらで。
「実は、「黙読」というのは、書いた内容を「理解」するためのもの。
ところが「音読」は、読む人が自分を「表現」するものになるのです。」
今回も行ってよかった!こんなことばを聞くことができたのですから。
小林さんの代表作で教科書にも採択されているというは、『せかいいちうつくしいぼくの村』はアフガニスタンが舞台なので、多少ムリしても、ぜひお聞きしたかったからです。
そして、アフガニスタン滞在のご経験から、『なぜ戦争は終わらないのか』(10代の教養図書21)というエッセイも書かれていたことをこのご案内で知って読んでみました。
実はこれが小林さんの第一作めだったのですが、そのあとなぜ絵本作家になったかを語ってくださいました。
このエッセイ、けっこう熱くて鋭く批判的な内容だったので、絵本と作風がちがうことに驚いていたのですが、1946年生まれということで、初めてお目にかかる小林さんの風貌も、期待以上?に中近東で活躍するジャーナリスト的な骨のある感じだったので、ちょっとうれしくなっちゃいました。
では、かんたんにお話の内容を。
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2007/11/10
インドの糸あやつり人形公演が来ます
カンボジアの影絵人形劇団にも所属されていたスバエクの会さんから、お知らせがありました。
南インドの伝統糸あやつり人形劇団ヤクシャガーナ・ゴンベヤータの日本公演が、東京、川崎であるそうです。
インドの芸能は東南アジアの口承文学に広く影響をおよぼしたもの。
今回、レクチャーデモンストレーションもあり、演目も「マハーバーラタ」「ラーマーヤナ」からですので、見所充分と思います!
スバエクさんも初めてだそうで、「人形はキッチュで軽快、音楽はパーカッションが中心の迫力、それに語りも加わって、なんだかすごい魅力だそうです。」とのこと。
300年の伝統の姿もなかなかで、インド情緒も満点とか。
公演は、川崎17日、東京23日、レクチャーデモンストレーションは東京21日、川崎25日だそうで、くわしい会場やポスターなどは、こちらでごらんください。
現代人形劇センター
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2007/10/26
おはなしきゃらばんさんラオスの絵本出版!
以前、タイの人形劇作りのとき少しお手伝いさせていただいた、おはなしきゃらばんセンターさんから、絵本が届きました。
おはなしきゃらばんセンターさんは、毎年一つ、東南アジアの国の民話や古典を人形劇にして東日本中心に公演活動され、そのお金をその国への読書援助に寄付されています。
観客動員数は年間10万人くらいだそう!
そのために、絵本やTシャツも出しておられるのですが、今年はラオスということで、以前も公演のあった『カンパーとピーノイ』をリニューアル。
その絵本も、新しくラオスの児童文学の第一人者の方に描いていただいたのを、理事のわたなべさちこさんが翻訳されたもので、なんとハードカバーです!
再話がドゥアンドゥアン・ブンニャヴォンさん。これは、『空の民の子どもたち』の著書もあり、ラオスやモン族などにくわしい安井清子さんからも、ラオス児童文学の第一人者とお名前だけ聞いていた方。
そして、絵はヴォンサヴァン・ダムロンスクさんという方。
この絵本を見ると、ゾウの絵などすばらしいです!
特にゾウのアップが。
しかし、これはタイにもあったことなのですが、背景はすばらしい絵の力をお持ちなのに、なぜかその中の人物がアニメ調だったりして、写実的でなくなってしまう、そういう傾向が見られました。
登場人物をも好きにさせるくらいの絵、というのがまだまだ。
絵本普及にはキャラクタービジネスができるくらいにしてもいいかと思うのは私だけでしょうか。
Tシャツもラオス文字入りでかわいいです、上のリンク先おはなしきゃらばんセンターさんからネットでも入手できますので、ネットショップもごらんになってあげてくださいね。
なお、すべてチャリティ募金の形になっています。ネットショップはこちら。
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2007/10/24
世界からの推薦図書IBBYオナーリストで注目した本
下の記事に、IBBY(国際児童図書評議会)オナーリスト内覧会に行って、世界57カ国から45言語164作品の、それぞれ自分の国から推薦された児童書を見てきた話を書きました・・・
そして続きは明日とか書いたのに、何日もたってしまった(^^;;。
というわけで、今度は、タイ以外で注目した本について、少し。
1.イスラエルからヘブライ語で書かれた児童文学
アミ・ゲダリア『インターネットで作り上げた友情』(2003年)
説明のリストによると、ストーリーは「インターネットのチャットでたくさんの同年代の知り合いができるけれど、主人公は恋愛を抑制するような秘密を持っているので、だれにも会おうとしない。でも、ある少年もまた秘密をもっていることがわかり、特別に信頼を学びあう。チャットの危険性と利点が描かれる」
とあり、全編なんと、「チャット会話形式」で書かれているというのです。
・・・で、ページをめくってみると・・・うわー、ヘブライ語!これはパンチカードですか・・・。まったくわからない字体がそこに!でも、読んでみたいですねえ。
2.エジプトの絵本ハニ・D・エル=マスリ『ハッサンのゆめ』(2004)
これはヴィジュアルがすばらしいかったです。アラビア文字が読めないだけに、文字も美しいイラストのように一体化しているのです。
それから、アラビア系の絵本などは、洋書とちがって、日本のたて書き絵本と同じ向きで開くようになっているというのも目からウロコ。
3.アメリカの絵本 スティーブ・ジェンキンス『実際の大きさ』(2004)
いろいろな国の絵本を見ましたが、どうしてもアメリカのこの絵本のよさには注目せざるを得ませんでした。
18匹の動物のそれぞれ一部を実際の大きさはこう、と描いているのですが、それが切り絵のコラージュになっているのですが、とてもあたたかい質感があるんです。
また、子どもも大人も興味深い絵本だと思います。
これは、英語だし、遠からず翻訳されるんじゃないかな。
日本語のリストのおかげで、さまざまな国が今、他国に推薦する自国の児童書について、どのようなものを出してきたか、ということで少し窓から様子が見える感じで、ほんとうにおもしろかったです。
クロアチア、エクアドル、キプロス・・・日本は翻訳大国だといいますが、まだまだその児童書を知られていない国がたくさんあるのですね。
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2007/09/21
クドカンさん、せなけいこ絵本を語る!
オットが時々買ってくる「週刊文春」ですが、今週、つまり9月27日号の宮藤官九郎さんの、連載子育てエッセイ「俺だって子供だ!」がおもしろかったです!
愛娘かんぱちゃんも、いよいよ絵本の読み聞かせを聞けるまでになり、クドカンさんも、今まで関心がなかったという絵本の世界に目が開かれていって、自由な発想にいちいち驚かされているそうです。
・・・で、今回とりあげたのは、とくにおどろいたというせなけいこさんの
『いやだいやだ』と『ねないこだれだ』。
これ、知ってる人は知ってると思いますが、幼児絵本のわりに、「みんながいやだいやだいったらどうする?」「ねないこはおばけがつれてくぞ」と、子どもをおそろしい世界に連れて行きっぱなしのまま終わる!
という超どうなの?!!と思っていた絵本。
それを、クドカンさんも同じように感じるのがおかしいです!
「かんぱもそのなんとも言えない後味の悪さ(そうなんです!)にリアクションしづらそう。なんかオチつけなきゃ!」
とあせったパパ・クドカンさんは、
「がーーん!」という擬音リアクションをつけて読んでみたそうです。
そうしたら、かんぱちゃんにおおうけ!
そのあとはずっと、この絵本のさいごには「がーーん!」
しかし・・・せなけいこ絵本に衝撃をうけるこのエッセイ、ほんとおかしいです!
これからも、どんどん、絵本界にきりこんでほしいです、クドカンさん!
そんなクドカンさんの次のテレビ脚本がなんとっ!
たかのてるこさんの『ガンジス河でバタフライ』!!ですよっ。
大阪出身の女の子のはちゃめちゃ旅行記を、しかも長澤まさみちゃんがたかのてるこさんの役で!
もう10月5日、6日2日間オンエアーです!録画のご用意を!!
たかのさんホームページに行くと、番組のことや、クドカンさんのインドシナリオはん旅が読めます!
コチラ。
しかもなんと、たかのさんご本人のほうのドキュメント番組もついにDVD化だそうで、もう買わなくちゃだわ!ですーー。
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2007/09/08
韓国絵本翻訳家ピョン・キジャさん講演会に行ってきました
いつも右リンクでお世話になっているこひつじ文庫さん主催で、『ヨンイのビニールがさ』『こいぬのうんち』などの絵本や、『モンシル姉さん』などの児童文学の翻訳をされているピョン・キジャさんの講演会があるというので、行ってきました!
こひつじ文庫のマーガレットさんにもお会いしたかったし、韓国児童文学について、断片的にしか知らなかったので、いい機会だと。
いやーー、おもしろかったです!
1940年生まれの日本生まれの日本育ちの朝鮮国籍のピョン・キジャさん、明るいおしゃべり好き、とのことで、怒涛の2時間半、あっというまで、しかも本当にわかりやすく、児童書の歴史概観から、翻訳にこめた思いまで、胸がすくようによくわかりました!
2007/08/15
2007/08/12
おいこむタイプ・・・?
1年間の連載だった、18字×302行の原稿も、8月15日でやっと担当終わりとなりました。
掲載が11月なんでえらい時差が・・・。
ところで、これまで私は自分のことを、なまけものでのんべんだらりとしているのが好きだし、体力がないのでそうしないと持たないと思っていたし、友達にもそう言っていました。
(この記事はたんなるくだらないひとりごとです)
2007/08/02
バンコク報告5・TKパークで参宮チェック!

TKパークさんからいただいた、TKパークグッズです。ノートや缶ケース、ペンケースになぜかゴルフ帽・・・パークのショップで売られていて、全部かわいいTKパークロゴ入り。
それから、お話の本に、そのお話のゲームCDがついたもの。『アユタヤ(タイの古都)』と『ピー(タイの精霊)』のお話のようです。まだ忙しくて開いていません。
さて、この日も何をするのかまったく知らず(爆)またまたポンアノン先生がかけつけてくれて、やっとわかりました。見学のあと、ここのスタッフさんに昨日と同じ写真を使ってお話するそうでした。
その前に、館内見学なんです。やっと話が見えました(遅)。
ポンアノン先生がおっしゃるには、ここは青少年用ライブラリにしたかったというところを、一生懸命たのんで、やっと小さい子ども用のスペースをとってもらったとか。
しかしふたをあけてみると、この小さい子ども用が一番人気があったとか・・・。
そこは、「15歳以上 入れません」というようになっていて、ほんとに小さい透明チューブ状のスペースをらせん階段でちょっとあがると、円形の書棚があって、年齢別に本が置いてあるんです。
(写真はクリックすると拡大します)

さて、右リンク「バンコク子ども図書館物語」を愛読してくださっている方(♪)はご存知でしょうが、この日も同行してくれた参宮さんは、一番の古参現役ボランティアでもあり、始めから読み聞かせなどのチェックが厳しくて的確。私が読み聞かせで成長したのも、この、みんなが恐れる(笑)「参宮チェック」のおかげなんです。
で、この書棚も私が写真をとっている間に、早くも参宮さんは中の本をぱぱっとチェック!
「おかしいわ!0-3才用なのに、その年齢の子どもがとても手にとれないようなところに本があるじゃない!」
「シルヴァスタインの『ぼくをさがしに』は字が少ないっていうだけで、0-3才用に入れてあるわ!0-3才に理解できる内容じゃないじゃない、だからほら、中は落書きだらけ!」
「この本見て!破れたままで補修していないわ!これでは、子どもたちに『本は大事にするもの』という教えがまったく伝わらないわ!」
・・・次から次へと入るチェックは、みんなこのあとの講義で例にあげることに・・・。
2007/08/01
バンコク報告4.TKパークでまた講師!
翌27日は、今度は午後3時からTKパークでというお話で、ホテルから歩いて10分のセントラルワールド内にあるということで迎えに来てくれて、参宮さんとともに歩いて行きました。
午前中は娘とBTSやシーロー(軽トラタクシー)で、以前住んでいたマンションや、よく行ったスーパー、エンポリウムなどを再訪していて、大学の試験明け直後だった娘は疲れたので、ホテルで休んでいることに。
セントラルワールドは超真新しいショッピングビルで、その8階にあるんですが、同じ階でなんとバンコク国際映画祭も開催中ー。ここが入り口。クリックすると拡大します。
参宮さんもこういう施設があると知らなかったそうですが、2年前できたそうで、青少年のためのメディア総合型ライブラリーで、パリの図書館と、せんだいメディアテークをモデルにしたそう。
おもしろいのが、この「蜂の巣(ハニコム)」状のはしごのようなもので、写真をクリックしてもらうとわかりますが、ハニコムの中で本を読むこともできるのです。
全体にとてもリラックスした雰囲気で本が読めるのです。
2007/07/31
バンコク報告3.タイの子どもの本フェア会場
ではブックフェアの楽しい会場写真を見てくださいね。
160あまりの出版社や書店ブースが出て、ふだんの書店には出てこない在庫を割引で大放出という、タイ人も楽しみにしている一大行事なんです。
クリックして拡大してもらうとわかりますが、これは日本の村上春樹、吉本ばなな、江国香織さんら新しい文学をタイ語で出しているJBOOKSのブース。
さらに、日本の中高生向け作品の翻訳もはじめ、手前にあるのは「DIVE」ですね、ほかに「カラフル」とか、岡田淳作品などたくさん。
JBOOKの売り子さんに「(本の)写真とっていいですか?」と言ったら、「もちろん!ピースしたほうがいい?」「(あなたたちかいっ)してしてー」というと、「さぁだれそれもみんな来てー」とタイ人ならではの陽気なノリ!
バンコク報告2・チョムプー講師になる!
26日はいよいよ、みなさんにご協力いただいた原稿を発表です!
朝9時に迎えに来てくれるというので、今回、バンコク子ども図書館現役にして、開設当時から残っているたった一人のボランティアである参宮さん(仮名、右ブログ「バンコク子ども図書館物語」でおなじみ)も、現状報告のためホテルに駆けつけてくれました。
ちょうど夏休みの高校生のお嬢さんも来てくれて、うちの娘とは小学校時代のカンボジア旅行以来ですが、若い者同士でその間、二人でサイアムで遊んでいてくれることに。
ついたところは、シリキットコンベンションセンター、バンコクでは、ASEANのような国際会議場であり、また見本市などのある展示場ともなるんですが、私のような一昔前の駐在員主婦には半期に一度の「ジムトンプソンバーゲン」会場としてなじんでました・・・。
・・・で、詳細がまったくわからなかったのですが、なんと25日から28日までここで、子どもの本のブックフェアが開かれていたのですねーー。(写真をクリックしてみてね)
その一環としてのセミナーの講師がワタシだったのですねーーー。
知らなかったですよー。っていうか言ってよー。
っていうか、うれしいです!本買えるぞー!
2007/07/30
バンコク報告1・デジカメインストール~
えーと、今やっとデジカメをインストールしてみました・・・。
うまくアップできるでしょうか。テストしてみます。(画像が大きすぎたので、再度やりなおしました、クリックして拡大してごらんくださいませ)
私の宿泊したノボテルオンサイアムスクエアの窓から見た景色です。
BTSサイアム駅から徒歩1分。
ホテル側は「タイの東大」チュラ大と「タイの原宿」サイアムスクエア。
反対側は、巨大ショッピングセンターのサイアムパラゴンとお寺、駅からできた歩道橋を行くと、これまた新しいショッピングセンターで、今回訪問したTKパークのあるセントラルワールドという便利スポットです。
朝は豪華モーニングビュッフェ。タイのホテルはこれが楽しみなんですよね~。
料金はホテル代に入ってるし♪
(今回もHISのフリープランを利用しました。航空券とホテル宿泊代と飛行場からホテルまでの送迎付きで、滞在中はフリーというものです。ホテルまでの送迎付きというのが深夜到着や早朝出発でも安心なんです)
クリックして、にこやかなコックさんの顔をごらんください。
果物もグァバにパパイヤ、パイナップルとトロピカル。
パンも何種類もあるし、ソーセージやハムもおいしいし、サラダも温野菜もいろいろです。
そういえば、スワンナプーム空港に着いたとたん、空港内に別にレストランがあるわけでもないのに、もうまったりしたタイ料理の香りがしてきたのです!
外国の方が成田に着いたらおしょうゆの香りがするといいますが、そんな感じ?
いつもはフジスーパーやエンポリウムに近いノボテルロータスの方を利用するんですが、今回は急なので満室ということで、こちらになりましたが、場所的にとてもよかったです。
アメニティグッズもおしゃれなんですが、なぜかボディソープもシャンプーも泡立たない・・・。
水のせい?!
2007/06/24
ウルルン滞在記、サブダさん&俊介くんに大興奮!
今見終わったばかりですが、世界ウルルン滞在記、ポップアップ絵本作家ロバート・サブダさんのおうちに!なんと若い俳優大東俊介さんという方がホームステイしてポップアップ絵本作り!うらやましすぎる~~~!!
と思って見るうちに、今度はこの大東くんの才能にびっくり!
絵心もアイディアもあるし関西弁だし(?)、彼はもう俳優さんのかたわら、ポップアップ絵本作家にもなったら?!
そして、伊勢丹のロバート・サブダ展ではイマイチわからなかった、ポップアップ絵本の作りかたも逐一わかって大興奮でした!
2007/06/11
『おじさんのブッシュタクシー』アフリカ版ソンテウの楽しい絵本
図書館で見つけました、セネガルの乗り合いタクシー「ブッシュタクシー」を描いた楽しい絵本!作者はアフリカ人のクリスチャン・エパンニャさん。翻訳は、アフリカの絵本に力を入れていらっしゃるさくまゆみこさん。
ご本人のサイト『バオバブの木と星のうた』によると、「アフリカの絵本シリーズ」が完結したそうで、そのうちの1冊です。
こうした乗り合いタクシー、タイではソンテウといいますが、アフリカの青い空の下おじさんのブッシュタクシーはぴっかぴかの赤い色でとっても派手!
絵全体に色といい描写といい、力強さにみちています。
こうした力強さやたくましさは、タイの絵本にはないものなんですよね。
このシリーズ、全部読んでみようと思います。
2007/05/31
『ペルセポリス』がカンヌ国際映画祭で審査員賞を!
イランの絵本・児童文学などの情報にくわしい左リンクSalam×2さんのブログでびっくり!
日本人女性が審査員特別賞をとったり、北野武監督のショートフィルム上映などが話題になっているカンヌ国際映画祭で、先日偶然本を見つけて記事にしたばかりのイラン人女性マルジャン・サトラピのコミックス『ペルセポリス』をアニメ化した映画が審査員賞を受賞されたのだそうです!私の記事はこちらです。「イランの少女マルジに会ってみよう」、上のSalam×さんのブログにはさらにくわしい情報が。
左ココナツブックスにもあげています。
この賞に関しては、こんなニュースが。
注目作品『ペルセポリス』にせまる サトラピさんと、アニメのメイキングが見られます。
イラン政府の抗議
このアニメの声優さんには、カトリーヌ・ドヌーブ、ジーナ・ローランズなども参加しているそうです!
日本での公開も期待したいですね!
2007/05/25
『かさどろぼう』復刊!!
右リンク、『こひつじ文庫』さんから、うれしいニュースが!
スリランカの天才絵本作家、シビル・ウエッタシンハさんの傑作『かさどろぼう』が復刊されたのだそうです!スリランカふうなところもとりいれながら、ユニバーサルなおもしろさをもち、オチも心あたたまるこの絵本、たくさんの子供たちに見てもらいたいです。
以前に私が書いた記事はこちらです。
2007/05/24
新訳『まぼろしの白馬』でも省略されたところ
さて、石井桃子先生の訳した『まぼろしの白馬』。66年のあかね書房版、90年の福武書店版、そして2007年の新版。しかし、2007年の新版についている訳者のあとがきは、「1997年岩波少年文庫に入れるにあたって」ということに、この記事を書くために見ていて気がつきました!
ということは、さらに1997年版のものとも比べてみる必要があったわけですね。
それはあとまわしにすることにして、くわしく1行ずつつきあわせたわけでないのですが、まず1990年版では、すでに66年版の「花きゃべつ」が「カリフラワー」に、「こがね色のバター」は「マリーゴールド色」に、「淑女」は「レディ」に、とほとんど今使われているカタカナ語に変えられていました。また、「いらしった」は「いらした」など、古風な言い回しも、新しい会話文に変わっていました。
では、「省略されたデボン州の風俗」は?(ストーリー上のネタバレありです)
2007/05/23
石井桃子先生新訳『まぼろしの白馬』
気をとりなおしまして、アマゾンから石井桃子先生の新訳『まぼろしの白馬』が届きました。
岩波少年文庫版です。石井桃子先生は、以前、100歳のお誕生日直前にご自分の翻訳を改訂された『100枚のドレス』についての記事を書きましたが、改訂されたのは、それだけではなかったのですね!
しかも、『まぼろしの白馬』は大好きな物語なので、古い版からみんな持っているのです!
以下、ストーリーについてネタバレありです。
2007/05/18
イランの少女マルジに会ってみよう
今日の読売新聞に、「イランに一つだけの花」として、「イスラム教徒を堕落させる」と女性の歌声を公の場で流すことを禁じているイランで政府から活動を許された唯一の女性ポップスグループがある、との大きい記事がありました。
名前はオーキデ(蘭)。CD販売はできませんが、女性限定コンサートはできるそうです。
実は先日、偶然図書館で、『ペルセポリス イランの少女マルジ』というコミックスを見つけたのです。
1巻めは、1980年代、デモがさかんなイランで、リベラルで裕福な両親のもとでフランス語学校ですくすくと育った少女マルジが、黒いベールをかぶらなくてはいけなくなり、発言も制限され、とうとう両親の思いやりで、一人フランスで育つように出国させられるまで。2巻目は、14才でフランスに行ったマルジが、真に心配してくれる人もない外国で、疎外感をもちつつ、苦しみつつ成長し、やっとイランの両親のもとに帰ってもさらに別の苦しみの中で青春を過ごす・・・。
これは、みずみずしい、一人の少女の自由な精神がはばたこうとするヤングアダルトコミックスであり、児童文学だと思いました。
少女たちが黒いベールをかぶらされるときのおしゃべりや、流行の西洋の音楽やファッションをこっそりもちこむようすは、どこの国にもいるティーンエイジャーそのもの。
青春の苦しみも、どこの国にあるもの。
そして、14才の娘を手放さなければいけない母親のつらさもどこの国にもあると思います。
児童文学が好きな方も一読をおすすめします。
これも『何日君再来』のテーマと深い関係がある話題ですよね。(となんでも着地させる今・・・)
2007/05/09
『ピーター・ラビット』の翻訳は日本語が最古!
今日の読売新聞の夕刊に、ビッグニュースが載っていましたね!
ビアトリクス・ポターの『ピーター・ラビットのおはなし』が海外で最初に翻訳されたのは、これまでは1912年のオランダ語訳とされていて、日本語訳の最古のものは、大正7年の「子供之友」とされていたのですが、今年4月、国立国会図書館の古い文献、読売新聞社の前身である「日本農業雑誌」に、1906年(明治39年)、「お伽小説 悪戯な小兎」というタイトルで掲載されているのが発見されたのだそうです!
ウェブの記事はこちら。
2007/05/06
シャムねこに泣ける!『スキーをはいたねこのヘンリー』
アマゾンから絵本の入った箱が届きました♪
前の記事に書いた、『としょかんライオン』、それから『どうぶつにふくをきせてはいけません』そして、『スキーをはいたねこのヘンリー』です。
実は、最後の本だけ、内容を知らないのに注文したのです。
右リンク「こひつじ文庫」さんに出ていた表紙の、スキーをはいたシャムねこの絵にひとめぼれして・・・。
私はネコ好きですが、へんに擬人化したり、かわいらしく描いた絵は好きではないのです。
でもこの絵は・・・!シャムねこそのもの、しかもスキーをはいている・・・。
そして読んでみて、期待にたがわず!泣けます~~~。
2007/05/03
泣けます!『としょかんライオン』
右リンク、ほのぼの文庫さんで知った絵本『としょかんライオン』。
今日図書館に本を返しに行ったら、新刊で入っていました!さっそくその場で読んで・・・
ううう・・・泣けます!
といっても、悲しいお話ではないんです。人の情、ライオンの情が、ストーリーと絵との両方にとってもきれいに描かれているんです。
図書館では、大声を出してはいけない、走ってはいけない・・・その「規則」がいかにも泣かせるプロットになっていて・・・しかも小さい子どもにもよくわかると思います。
これこそが、「ほんもののえほん」というものです。即買うし、バンコク子ども図書館用にも買います!
走るって、若さと希望の象徴ですよねー。
2007/04/15
2007/04/10
2007/03/26
リサとガスパール&ペネロペ展行ってきました
松屋銀座店で開催されていた人気絵本『リサとガスパール』と『ペネロペ』展、今日が最終日で駆け込みで行ってきました。
特に『うっかりペネロペ』は、私がいつも楽しみに読ませていただいている超人気(アクセス数すごいです)演劇ブログの管理人さんが、意外なことに絵本方面にもかかわらず、NHKのアニメ版ペネロペが良いとほめていらっしゃったし、これはムリをしてもはずせないと。
2007/03/16
石井桃子先生の『百枚のドレス』
児童文学にたずさわるみなさんならよくご存知のとおり、石井桃子先生が、3月10日に100歳のお誕生日をお迎えになりましたね!本当にすばらしいことです。
しかも、100歳になるにあたって、以前岩波子どもの本からご自分が翻訳して1954年に出していた『エリノア・エスティーズ文・ 百まいのきもの』を、ご自分で改訳され、『エレナー・エスティス作 百まいのドレス』として、2006年11月に新装出版されたのです!
すごい!石井先生ご自身が訳された『ヒナギク野のマーティン・ピピン』の「エルシー・ピドック」のような方ですね。
2007/02/28
『待ちぼうけ』は満州駐在日本人子弟のための歌だった!
下の記事にあります、「昔話を唱歌にしたのは日本だけ?」という記事のコメントで、『待ちぼうけ』という歌は、中国故事から?という質問をいただき、調べてみたら、びっくりすることがわかりました!
『待ちぼうけ』や『ペチカ』は、なんと満州に在住していた日本人の子どもたちのために作られた「満州唱歌」というものがあり、その中の歌だったのだそうです!
しかも、『待ちぼうけ』の作詞者は北原白秋で、『まざあぐうす』の訳者でもある白秋が、中国故事ながらマザーグースを意識した、「軽み」のあるユーモラスな歌詞にしたというのです!
2007/02/23
昔話を唱歌にしたのは日本だけ?
さて、前の記事のコメントなどにもありましたが、作文を教えていても、とても国語ができる生徒さんでも、昔話を知らないお子さんが多いのです。
私が小さい頃は、昔話の歌をたくさん覚えていて(どうやって覚えたかは覚えていませんが・笑)、そこからも昔話は身近でしたが・・・
唱歌で検索すると、こんなにありました!昔話の唱歌・メロディつき
「一寸法師」「牛若丸」「うらしまたろう」「大江山」「金太郎」「さるかに」「すずめのおやど」「大黒さま」「羽衣」「花さかじじい」「ももたろう」・・・
2007/02/14
ストーリーテリングのサイトと語りのおじさんオッズ・ボドキン
2006年12月、なんとイランで、「ストーリーテリング・フェスティバル」があり、日本人である櫻井美紀さんも参加されたということを知って、さっそく櫻井さんのホームページをリンクさせていただくお許しをえました。
こちらです。Storytelling World櫻井さんのホームページは「ストーリーテリング」について、その活動団体や、イベントなど、まさに「ストーリーテリング」のデータベース。中でも、
世界の語り手たち
というページは興味しんしんです。
2007/02/11
タマサート大学で日本語お話会!
バンコク子ども図書館のときの友人で、子ども図書館とはまた別枠でバンコク在住日本人のために「お話をおぼえる会」を主催している参宮さん(仮名)から、タマサート大学から招かれて、お話会をやってきたとのメールが。
実は、昨年はチュラーロンコン大学の日本語学科でもやってきたのですよ。
2007/02/08
『ぬりえの心理』読みました
ぬりえ美術館さんからいただきました、新書版で、とっても読みやすいエッセイ『ぬりえの心理』。
子どものぬりえ・・・「大人は絵本を買うときは、よくよく考えて買うのに、ぬりえはまずウラの値段を見て、安いものを買う!」いやはやなるほど!
2007/02/05
イランの絵本3冊買いました
さてさて、下の記事にありました、渋谷パルコのイランの絵本原画展でゲットした絵本は3冊。
日本ではまだ翻訳出版されていないものですが、特色があっておもしろいと思いました。
『招いていないお客さん』
『赤スカートちゃん』(あかずきんちゃん)
『花壇の中に、お嫁さんとお婿さんが生えていた』です。
2007/02/03
イランの絵本の朗読会@渋谷パルコ!行ってきました
前の記事で紹介した、「サラーム!イランの絵本とクラフト展」、今日はその中でも『ごきぶりねえさんどこいくの?』の朗読会とあって、渋谷パルコまで行ってきましたよ!
(その前に東急百貨店の催し物場をのぞいたら・・・岩崎紘昌さんと安岡路洋さんが公開お宝鑑定をやっているのに遭遇!)
2007/02/02
食育問題が子どもの本にも『子どもの本と<食>』
またまた後輩が、刺激的な本を書いて送ってくれました!
『子どもの本と<食>』・・・
これは、『プーさんのお菓子』とか『ローラのお料理』といった、レシピ本ではありませんよー(笑)。
今食文化について、問題続発の日本の状況の中で、こういう鋭い本が出てきたことは、グッドタイミングではないでしょうか。
2007/02/01
2007/01/31
2007/01/29
フラワーレメディと馬『ハートランド物語』
「フラワーレメディ」のことを聞いたのは、いつもネコのお留守番のとき来ていただいているキャットシッターなんりさんからでした。
あまりくわしくはないのですが、確か、お花のエッセンスを使った自然療法だったような・・・
そのフラワーレメディが、新しく出ている児童文学『ハートランド物語』(ローレン・ブルック作)シリーズで、「馬の治療」のために使われているのが出てきて驚きました。
2007/01/21
図書館の本を盗むヒトへの昔の警告
積み上げた本をせっせと読んでいる日々です。
さすがのワタシもブログ更新とどこおりがちですが・・・その中で、コルネーリア・フンケの『魔法の声』。
各章のタイトルのあとに、色々な本の引用文がついているのですが、その中に、
「本を盗む者よ」という、とってもおもしろい文がありました!
バルセロナのサン・ペドロ修道院の図書室に刻まれていた文字だそうですが・・・
昔も今も、図書館の本を粗末にするヒトには、悩まされていたのですねー。
おもしろいので、抜書きします。
2007/01/14
2006/12/23
2006/12/22
ロバート・サブダ展行ってきました
榊真央さんから、下のポップアップ絵本の記事に、今まさに西武池袋でロバート・サブダの『しかけ絵本の世界』展開催中と知り、やっぱり見たくて、行ってきました。
百貨店サイトはこちら。(このサイトも楽しく作ってあります)
好評につき、28日まで期間延長になったそうです。
2006/12/19
ボストンの思い出2.『若草物語』の家
ボストン旅行のメインは、郊外コンコードにある、オルコットの家、「オーチャードハウス(果樹園の家)」でした。
『若草物語』を書いたルイザ・メイ・オルコットが住んでいた家です。オーチャードハウスのホームページはこちら!
『若草物語』では、四姉妹の名前は、メグ、ジョー、ベス、エイミーでしたが、実際の四姉妹は、アンナ、ルイザ、ベス、メイでした。
若くしてこの世をさった「家族の天使」ベスの名前だけは、特別な思いいれでそのまま残したのですね。(画像はクリックすると拡大します)
2006/12/12
原稿できたーーー!
18字×302行の原稿第2弾本日完成、メールで送ることができました!
以前書いた第1弾は、1月初旬ころ発行されるものに掲載されるので、そのとき掲載誌名などお伝えさせてくださいねー。
こんなこと、ブログで発表するのもあれなんですが、なにしろ原稿を書くというのは、ワタシの場合1人の作業!家族も何をしているか知らない。できあがっても喜んでいるのはワタシだけ。
まだ掲載されていないので反響もわからない。
というわけで、せめてココで、自画自賛しなければーー報われませんーー。
締め切りまであと3日残して完成させ、302行ぴったしに収めるのがワタシの美学です!
すばらしい!(しかし世に出るのは3月・・・おそい)
まぁ出来具合は、読んでくださった方の判断によるのですが、調べたいコトはみんな調べられたし、読もうと思った本はみんな読めたので、満足でございますー。
来週は映画観に行くどー!
2006/12/02
児童文学者がいっぱい
今日は児童文学者の方々のミーティングでした。
だいたい70名ほどの方々が集まられたでしょうか。
そういう私も実は委員の名前に入っているので出席したのですが・・・
みなさん「すじがね入り」に見え、私はその中では「転校生」のような(転校したことないんですが)のような感じで、さすがにちょっと疲れました。
だって、たくさんいらっしゃったのですもの。
そうはいっても、最初のころに比べたら、ご挨拶をかわし、お話できる顔見知りの方々はふえてきたのはほっとするところです。ご親切にしていただけるのはほんとにうれしいものです。
そんな中、著書もなく、職にもついていない私ですが、ひたすら「タイのためにがんばるー」という気持ちでついていくばかりです。
2006/11/09
2006/11/06
ピーター・ディキンソンで脳内おさるさん化
脳内おさるさん化といっても、あの方のことじゃございません(いえ、ホントは昨日の首都大学東京の大学祭でのトークショーでタマシイおさるさん化ですが)。
浮かれてばかりいないで、読むものは読んでます。
れいの「本グルメ」麻柳さん(仮名)に教えてもらった、ピーター・ディッキンソン。
『ザ・ロープメイカー』という新刊が出たそうなのですが、その前の『エヴァが目ざめるとき』(唐沢則幸訳・徳間書店)と『血族の物語』(斉藤健一訳・ポプラ社)もいいよーと教えていただき、さっそく旧作から読むことに。
いやあーーー、こんなおもしろい物語を知らなかったなんて!!!
ロバート・ウェストールとともに、最近のイギリス児童文学シーンを支える中堅作家じゃないですかー。
ということで、今日は大きい図書館に行って、この二人について調べようと、児童文学のいろんな評論・研究書をひっくりかえしたのですが・・・ナイ!新しすぎて!新しい研究書でも、せいぜい『黄金の羅針盤』のフィリップ・ブルマンどまりです。
(でも、近くの郵便局で「いけばなインターナショナル」の記念切手ゲットしたよー)
続きは、この超おもしろいニ作品のいきなり超ネタバレありです!
2006/11/04
ロバート・ウェストール『油まみれの魔法使い』
現代イギリスの「硬派」な児童文学作家ロバート・ウェストール、亡くなってしまいましたが、先日新聞で、彼の作品『ブラッカムの爆撃機』(金原端人訳・岩波書店)がなにかの売り上げベスト10に入っているのを目にして、おどろきました。
解説を見ると、宮崎駿のマンガ付きだとか・・・
なるほど。
しかし、なぜ宮崎さんとウェストールがコラボ?
そのナゾをとこうと、ウェストールの著書でまだ読んでいないものを借りてきました。
その中で、おもしろい短編がありました。
『クリスマスの幽霊』(坂崎麻子・光野多恵子訳・徳間書店)の中に収められている『油まみれの魔法使い』。
ウェストールの死後残された、未刊行の回想記の1部だそうです。
2006/09/21
きいちのぬりえ展ニューヨークで開催!
もうすぐですよ、きいちのぬりえ展がニューヨークで開催です。9月25日から。
詳細はこちら。
ぬりえINニューヨーク
無事な開催お祈りしています。
アメリカへの渡航も問題なく行ける時期だといいですね。
場所は、NY紀伊国屋書店(なつかしい)、日系人会(これまたなつかしい)、チェルシーのギャラリー(ここはアートなストリートでしたっけ?)です。
2006/09/20
『イギリスは愉快だ』のルーシー・ボストン
今日は水曜日でレディースデーなので映画に行こうかと思っていたのですが、関東の天気予報を見ると、なんとまた、ここ1週間で唯一のからりと一日中晴天の日。
ということで、外出はやめて、おふとんカバーや、部屋中のカーテンの洗濯にいそしみました・・・お天気だと家にいる。雨だと外出する。それが主婦生活?!
でも今年の関東はなかなか晴天が続かなくて・・・
ということで、お昼ごろ近所の地域センターの図書館分館へ、林望さんの本をさがしに行きました。
うちから歩いて行ける範囲では、本屋さんも無いんですよねー。
で、運良くありました、『イギリスは愉快だ』。
この本に、ルーシー・ボストンの「最後の下宿人」だった林さんの生活がたくさん書かれているのです。
2006/09/19
ルーシー・ボストン自伝『メモリー』
イギリスの庭園ファンタジーの名作として名高い『グリーン・ノウ』シリーズ。
作者のルーシー・ボストンさんは、この作品のモデルにした1120年建造!!のノルマン様式のマナーハウス(荘園の館)に住み、60才で児童文学デビューするとともに、パッチワーク作家、オールドローズの庭園作りでも知られています・・・
が、そこからイメージされるほのぼのした人柄かと思いきや大違いでした!
5月に出版されたばかりの自伝『メモリー』。
ひさびさに、こころゆくまで「読書の楽しみ」を味わえたのですが、まあこのルーシーは、かなり独立独歩、そしてジェーン・オースティンもそこのけの毒舌家なんです。
2006/09/13
映画『カラフル』を見ました
今月スカパーの映画でもう一つ見逃せないと思っていたのが、日本映画専門チャンネルの『カラフル』です。
(2・10・16・20・22・26日)。
これは、原作が森絵都さんの1998年作の児童文学なのです。映画は2000年公開。
森さんはなんと今年『風に舞いあがるビニールシート』という大人の小説で直木賞を受賞したのですが、作家デビューは児童文学からです。
当時から、「現在(と書いて「いま」と読む!)のロウティーン」のみずみずしい心を描くニューウェーブ作家として人気がありましたが、私はそうした初期の作品より、2000年から2004年にかけて書かれた4冊シリーズ『DIVE!!』が好き!
なんとオリンピックをめざす、男子飛び込み競技の少年たちという超マニアックスポーツ小説なんですが、これがおもしろいのなんの!なんです。
2006/09/08
イランの絵本サイトがありました!
図書館の子どもの本の新刊コーナーを見ていたら、『アフマドのおるすばん』という絵本がありました。
作者・・・フェレシュテ・ターイェルプール文?メフルヌーシュ・マアスーミヤーン絵??
えーっ、イランの絵本の翻訳?!
しかも巻末に、翻訳された方のイランの絵本紹介サイトがあったのです!こちらです。
サラーム・サラーム
2006/08/23
JBBYにはいりました
JBBY(日本国際児童図書評議会)に、私のようなふつうの主婦でも入れるとはうかつにも知りませんでした。
それが、先日『タイの少女カティ』についていろいろな情報をいただき、その中で作者ベヤジバさんがJBBYで講演されたと聞いて、行きたかったなあと思っていたのですが、たまたま左リンクしているさくまゆみこさんのホームページを見たところ、「みなさんJBBYに入ってください」との呼びかけが。さっそく申し込み、今日会報が届きました~~。
実は私とJBBYの出会いは1999年、バンコクで。
ある日シーナカリン大学の児童文学科に遊びに行ったところ、先生が「おーチョムプーさんいいところに来た~」
「今、JBBYの学生さんが視察と勉強に来ているんだけど、タイ語と英語では説明しにくいタイの児童文学状況を説明してあげてくださいねー」
おーっと!
2006/08/17
北にもいやしのスローライフ『北欧の絵本展』
「若冲展」を観に行った日、上野の国際子ども図書館にも足をのばして、『北欧からのおくりもの』とういう北欧の絵本や児童文学の展示も見てきたのです。
いやー、かわいい!デザインがモダン!
ところが図録が、その場で買えなくて注文製。
やっと先日届きました。
今まで、タイのような南の国は、スローライフだし、あちこちにゆとりのある、「マイペンライ(かまわないかまわない)」の世界でいやされるーと思っていたのですが、この冬の厳しい北欧にも、ゆたかなスローライフがあったのですねえ。
2006/08/15
『韓国昔ばなし』には「パリテギ」も登場!
左リンクしている『韓国朝鮮と子どもの文学』の仲村修先生が翻訳され、『三年とうげ』の朴民宜さんがイラストを描いた『韓国昔ばなし』(上・下・白水社)、図書館にリクエストしていた本がやっと届いて読みました。
お世辞でなく、とても読みやすい翻訳な上に、おもしろい話ばかりでした!
私は実はそれほど民話好きというわけではないのですが、この昔話集は、すらすらとおもしろく頭にはいってきました。
それというのも、意外におおらかで、あまりむごい最後もなく、そして女の子や女性たちが活発な話が多いからかもしれないと思いました。(仲村先生にいただいた画像・クリックすると拡大します)
2006/07/16
『韓国昔話』と韓国だより

そんなわけで、『吾輩』終了後の楽しみは、毎週土曜日の『宮廷女官チャングムの誓い』。
韓流にははまっていませんが、これは本当におもしろい!
それに、すでにBSで放送が終了していて、DVDも発売・レンタルになっているのに、律儀にNHK地上波の放送を録画してはらはらして見るというこの心・・・単にケチ?!
そんな中左リンク韓国朝鮮子どもの文学*オリニネットの仲村修先生から、韓国情報が。
まずは、こちらに韓国旅行記が。韓国滞在記
そして、先生の翻訳された『韓国昔ばなし』刊行のお知らせ。
先生は、「高いので、図書館でリクエストして、入れてもらってくださーい」とのこと・・・
でも、先生メールによると、おもしろそうですよ!(画像はクリックすると拡大します)
以下先生メール引用です。
2006/05/30
米原万里さんを悼む
米原万里さんの突然の訃報に、がくぜんとし、また愛読者としてとても残念に思いました。
『不実な美女か貞淑な醜女か』のさっそうとして、しかもユーモアと視点の広さ・深さたっぷりの名エッセイに感心し、おまけにあのむずかしげな「ロシア語同時通訳者」だなんて・・・私なんか、ロシア文学で、アレクセイとかアリョーシャとかミハイルビッチとか1人の人間の呼び名が作品中で何種類も変わるのについていけないという、まずその段階なのに・・・
と、デビュー当時から、強く印象づけられていました。
でも、本当にファンになったのは、 『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』でした。
というのも、ご自身のチェコスロバキアでのロシア学校で過ごした少女時代が、国籍や言葉を超えたしなやかな人間交流とともに語られていたからです。
日本人とはいえ、海外の学校生活を送るということを、子ども自身としての体験から描いた、得がたい本。
しかも、東欧圏というのがまた、珍しい。
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2006/05/21
感動!戦後児童文学の歴史を語る先生がた
昨日は、松谷みよ子先生、鈴木実先生、宮川ひろ先生、川北亮司先生、古田足日先生、さねとうあきら先生、岡田淳先生、あさのあつこ先生が一同に会して、順番にトークしてくださるという集いに出席しました!
しかも終了後、西内ミナミ先生にまでお会いできました。
この先生がたからじかに講演を聞くのは初めて!
小さい頃から、児童文学を勉強していた学生時代まで本の世界でしか知らなかったこの「超豪華メンバー」をこの目で見ることができる日がこようとは!
戦後の日本児童文学の歩みも、本で読んで知るのではなく、やはり「証人」である先生方から生のお話をうかがうと、まるで「昨日のこと」のように熱気が伝わってきて、本当に感動しました。
以下、レポートですが、簡略化しましたが、それでも長くなりますよー。
2006/04/23
『少女小説から世界が見える』新刊でました!
英米児童文学研究家として大活躍の後輩のまたまた新しい本が出ました!
『少女小説から世界が見える』(河出書房新社)です。
『若草物語』『家なき娘(アニメでは『ペリーヌ物語』)』『小公女』『赤毛のアン』『あしながおじさん』、そして『ジェイン・エア』と『オペラ座の怪人』が大好きな方にはほんとにおすすめです!
川端さんの文章って、ほんとうに論旨がものすごくすっきりとおっていて、読みやすく、透明感があって大好きなんです。
いわば、「ハンサムな文」なんですねー。
そして、少女小説だけでなく、アジアに関心がある方々にも実はおすすめなんです。
というのも、これらの少女小説、盲点でしたが、実は「イギリスがインドを植民地化」していたため、ヒロインがインド帰国だったり、なんらかの形でインドが影響しているものばっかりなんです!!!
2006/02/27
『ひげねずみくんへ』異文化のうけいれ
『日本児童文学』1-2月号の「翻訳時評」には、異文化理解をテーマにした作品がたくさんあがっています。
さっそく図書館にリクエストして読んでいるのですが、泣けた~のがこの
『ひげねずみくんへ』です!
いつも思うのですが、どうして欧米の作家は、「小学校中学年」向けのストーリーにこんなにがっつりした内容を入れてよみごたえのあるものを創作することができるのでしょうか!
(エミリー・ロッダの「リンの谷のローワン」シリーズもそうですよねえ)
ぜひみなさんに読んでいただきたい本です。
続きは、ストーリー紹介ありです。
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2006/02/22
『空とぶじゅうたん』復刊決定!
復刊ドットコムからうれしいメールが入りましたよ!
私も清き1票を投じた、新藤悦子さんの『空とぶじゅうたん』が復刊交渉規定票数に達したあと、こつこつ交渉してくださり、ついに5月をめどに復刊決定のはこびとなったそうです!
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2006/02/12
インドの絵本出版シリーズ化
昨日の読売新聞文化欄に『アジアやアフリカの民話翻訳続々』という大きい記事がありました。
特に、「韓国の絵本10選」で好評なアートンという出版社は、今インドの絵本のシリーズ化をすすめているそうです!
本のラインアップのページはこちら。
アートン・アジア・アフリカの絵本
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2005/12/25
私的・今年の児童文学10冊!
いよいよ2005年もあとわずか!ということで、超私的な今年の回顧をしていきます・・・
まずは、児童文学系の本から私のベスト10。ただし、私が今年読んだ本、ということになるので今年発行の本とはかぎりません、あしからず・・・
ベスト1以外は、順位はつけません。では・・・
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2005/12/14
うれしい本屋さん
予定外の用事で忙しいのに町に出かけたら、本屋さんの店先で待ちに待っていた本発見しました!
それは・・・
三谷幸喜さん『ありふれた生活4 冷や汗の向こう側』デス!
急ぎ店内に入って、新刊書のところに平積みにされたその本をとろうとしたら、そのとなりに・・・
『遊んで、遊んで、遊びました』
大好きな作家リンドグレーン晩年のインタビュー作品です!タイトルもいいではないですかー。
昨日は昨日で珍しくウッチャンが表紙のQJ Quick Japanとい雑誌を見つけて買ったばかり。
2005/12/08
『ようこそ先輩』荒井良二先生見ました!
前の記事でご紹介した、NHKの番組、荒井良二さんが母校に帰って授業をするという「ようこそ先輩」は昨日放送でした。
とても楽しかったです!
6年生たちに、16ページの「自分」が主人公の絵本を描いてもらう・・・そんなことできるの?!
それができるんです!
っていうか、私もこういう方法でなら、描いてみたーーい!と、思いました。
再放送は、日曜日、教育テレビ朝8時から、またNHKでお昼1時50分からありますので(詳細は下の記事番組公式サイトでご確認ください)、ごらんになる方のために、くわしい内容は以下ネタバレということで。
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2005/12/04
『ようこそ先輩』次回は荒井良二さん
荒井良二さんファンの方?にお知らせです!
次回12月7日のNHK教育テレビ『ようこそ先輩』は、荒井良二さんが先生になって登場だそうですよ!
再放送も含め、放送時間は下の番組公式サイトをごらんください。
課外授業ようこそ先輩
ファンキーでポップな絵本作家、荒井良二さんの素顔が楽しみです!
2005/12/03
『みんなのピピ島』届きました!
以前下の記事でご紹介した、スマトラ沖地震の津波で崩壊したプーケット沖の小島ピピ島の復興と教育支援のために作られた本、『みんなのピピ島』が届きました!
日本語版責任者の方からは、注文が予想以上で生産がおいつかないとごていねいなファックスまでいただき、良心的に届けていただけました。
初版タイ語版は2005年4月12日10000部発行され、その4ヶ月後である8月19日に日本語版2700部発行されたものがほぼ完売状態だそうでした。売り上げがピピ島学校に寄付されます。
構成は、津波で破壊されたピピ島学校の44人の生徒さんたちが転地先で絵を描き、作文をつけたもの。すべてカラーページです。そしてその生徒さんの顔写真が入っています。いかにもタイの子らしい、瞳の輝いた顔の写真です。
2005/11/17
『かさどろぼう』復刊活動開始~
左リンクバー「こひつじ文庫」さんが、スリランカの作家の絵本『かさどろぼう』の復刊ドットコムへの登録をしてくださいました。
作者シビル・ウエッタシンハさんのことは以前紹介しましたが、スリランカにこんな粋な絵本作家がいらしたとは!と驚いたものです。今日本では『きつねのホイティ』しか販売されていないのではないかな。
この『かさどろぼう』は今のスリランカの都市部と農村部が同時に描かれ、しかもとてもユーモラスで落ちも心あたたまるものなのです。これはいい本ですよー。
もしよかったら、みなさまもぜひご協力ください。復刊交渉まであと96票(笑)。こちらです。
復刊ドットコム『かさどろぼう』
それと、右トラックバックにもあります、「ほのぼの文庫」さん登録の新藤悦子さん『空飛ぶじゅうたん』がついに規定票数に到達し、復刊交渉が始まるそうです!おおー、すごいです。
新藤悦子さんは日本児童文学者協会新人賞を今年『青いチューリップ』で受賞、トルコやイラン滞在経験を生かした中近東歴史冒険ものという、新しい分野でわくわくするお話を書かれた方です!楽しみですね!
2005/11/14
大人の絵本ブームは以前も
今日も夕方のフジテレビのニュースで、「おとなの絵本」がブームであるととりあげられていました。
先日も、NHKで、絵本の読み聞かせが広がっているという特集がありました。
このところ、こういうニュースがぽつぽつ出てきています。
実は、「おとなの絵本」ブームの「第1期」ともいえるものは、私が大学生時代の1970年代後半から80年代初めにかけてあったといっていいと思います。
主要な作家の方々は、上野紀子(くろぼうしちゃん)、長谷川集平(『はせがわくんきらいや』)、葉祥明、あとは矢川澄子さんの訳によるライナー・チムニクなど。(ほかにもいらっしゃいましたが失念)またサンリオの『詩とメルヘン』が出てきて、そこで活躍するイラストレーターの方々の詩画集も。おおた慶文さんなど。
2005/10/27
本の中のぬりえ
左サイドバーにリンクしているぬりえ美術館さんのブログで、おもしろい提案が今されています。
先般日本初!「ぬりえ学会」をたちあげられたのですが、研究項目の一つに、ぬりえの歴史や、人とぬりえのかかわり、どうして人はぬりえをするのか、などを考えるために、「文学の中に描かれたぬりえ」をさがしたいとのこと。早くも、『源氏物語』からあげられています。詳細は下リンクです。
こういう本の読み方もおもしろいですね!私もさがしてみます。それと、私がさがすなら、「本の中に描かれた文庫」!同じようなテーマいただきました♪
みなさんも、もしご存知のことがあったら、ぜひ教えてください。(両方とも!)
それから、最新の記事によるとぬりえ美術館さんでは所蔵品整理のアルバイト募集中だそうです。
あー、近ければ私が行くのに~~~~。
2005/09/30
2005/09/15
イランの画家情報
新藤悦子さんの『チャドルの下から見たホメイニの国』には、注目すべき情報がはいっていました。
新藤さんは、とある砂漠の廃墟のような村の絵を、イランのテヘランに在住している日本人の新聞社通信員のお宅で見て、心を強くひかれます。
その作者の名は、パルヴィス・キャランタリー氏。
1990年当時60才。
当時すでに、イラン・イラク戦争で、イランの情勢は平穏なものではなかったのに、イランでしか絵を描けないと、故国にとどまっておられたのです。
その国民的人気のある画家の方が、イランの児童書の絵も描いておられるという一文があったのです!
作品としては、ユネスコのカレンダーに提供したイラスト、『イランの市場』の名があがっています。シーラーズのバザールのようすで、そこでは、黒チャドルの女性ばかりでなく、華やかなドレスのカシガイ遊牧民もたくさんいたからです。
今もイランで児童書にたずさわっていらっしゃるのでしょうか!
そしてイランの児童書とは?
残念ながら、ヤフーで検索しましたが、記事がありませんでした・・・
2005/09/14
トルコ・トルコ
先日娘の学校にトルコ人の方が講演に来られて、日本語でこうおっしゃったそうです。
「世界中で一番日本を愛している国がトルコです」
おおおーーー。
ということで、タイから東南アジア、インドと児童文学情報をおいかけているうちに、トルコにも到達しました。
梨木香歩さんの『村田エフェンディ滞土録』と、新藤悦子さん『青いチューリップ』です。
今大人気の梨木さんと、この作品で児童文学者協会新人賞を受賞した新藤さん。
トルコもきてるんでしょうか?そして、お二人はなぜトルコを?
作品の感想を次に書きますが、ネタバレありです。
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2005/09/06
2005/08/11
2005/08/06
いいだ人形劇フェスタ
長野県飯田市で、いつもこの時期になるとおおがかりな人形劇フェスティバルが行われていることは聞いていて、いつか見に行きたいと思っていましたが、今朝のNHKニュースで、少し中継で紹介してくれていました。
国内外からたくさんの人形劇集団が集って公演するのですが、そのバラエティにとんだありさまの一端は、中継からでもうかがうことができました。
中でも、韓国の「現代人形劇」には驚きました。
人形の動きがとてもなめらかで、生きているようです。
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2005/08/03
児童文学エッセイ本バトン
うるっち先生のブログ『うるっちのひとりごと』で、ブックバトンの記事がありました。
以前、白田麻子さんからミュージックバトンをうけとりましたが、ブックバトン・・・だと、ワタシの場合、あまりにも範囲が広い!
そうだ、知る人しか知らない児童文学評論エッセイにかぎって考えてみようかな?
おもしろそうだから・・・(ネコ本、タイ本というくくりもあるけど)
ご質問は、
1.今読んでいる本
2.最後に買った本(つまり一番新しく買った本)
3.よく読む作家、または思いいれのある作家(5冊まで)
4.よく読む、または思いいれのある本(5冊まで)
これを、児童文学エッセイに書き換えて書いてみます。
特に、4番は、専門外の一般の方にも読んでほしい、心にずん!とくる作品ばかりです。
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2005/08/01
スリランカの絵本作家ウエッタシンハさん
さすがに夏休み期間ともなって、少し時間ができてきたので、今日は図書館で、前から読みたかった、いろいろな方からのご紹介で知った絵本を中央図書館で見てきました!
まずは『絵で泣かせる絵本』のRieさんが教えてくれた『クリシュナのつるぎ』。これは、珍しいことに「インド説話」を日本画家の方が描かれたもの。どの説話からかはわかりませんが、色合いがいかにもインド。インド文学の授業で中期ヒンディー文学にはクリシュナ信仰文学とヴィシュヌ信仰文学がある、とだけ聞きましたが、そもそも「信仰文学」ってなに?!!という感じです。インド版遠藤周作さん??
そして、『こひつじ文庫』さんで、『きつねのホイティ』で知っていたスリランカの作家シビル・ウエッタシンハさんのほかの作品も翻訳されていると知ってそれも見て・・・
すごい!スリランカにこんな「児童文学をわかってる」すすんだ作家がいらっしゃるなんて!おどろき!この方お一人で、タイより進んでいるかも。下リンクに、シビルさんのお写真があります。
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2005/07/30
奈良絵本を見る
昨日は、NHK文化センター1日講座『奈良絵本を見る』に行ってきました。
講師は、早稲田大学名誉教授中野幸一先生という方で、国語教科書の編纂もされているそう。
奈良絵本とは・・・?
もしみなさんが、中学、高校の国語教科書で、昔の人の描いた『竹取物語』や『伊勢物語』の写真を見たら、それがたいてい、「奈良絵本」の絵です!
今回、先生は、危険をおかして?実物の貴重な絵巻や冊子をたくさん持ってきてくださいました。
そして、実際にご自身が選んで教科書に載せた印刷と本物を比べて見せてくださいましたが・・・やっぱり本物はすごいです。
色合いも上品な上に、散らされた金箔が今もなお輝いているのです・・・!!
そう、奈良「絵本」といっても、これはお姫さまのための贅を尽くした手作りの本。
絵も美しく、エメラルドグリーンやサーモンピンクなどのモダンな色もまだあざやかです。
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2005/07/12
『へんなどうつぶ』絶版??
山猫新聞社さんのブログで、『くろねこかあさん』という絵本が紹介されています。
http://blog.livedoor.jp/yamaneko0516/archives/27559892.html#comments
この絵本は、ネコ好き必見!白と黒でここまで!とユーモアを感じる絵本です。
白と黒、といえば、以前紹介したタイの絵本『ふしぎのくにのねずみくん』も、白と黒ならではのくふうした使い方の絵本です。(自分トラックバックしておきます)
ところが、「白と黒」というと、「一見地味」と感じてしまうのでしょうか。
あの名作『へんなどうつぶ』が絶版と聞いて、ショックでしたー。ワンダ・ガーグ作なのに・・・わたなべしげおさん訳なのに・・・
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2005/07/06
上海の児童書専門店
映画『バンコックの夜』に興奮して?先に書いてしまいましたが、実は河野先生からの情報で肝心なのは、この上海で見ていらした児童書専門店のホームページ紹介なんです。
http://www.sunnyshell.com/
小貝殻精品童書網~中国最専門的児童図書商城という名称のようです。翻訳すると「小さな貝殻精選児童書ネット~中国の児童書専門店」だそうです。これもまた、とてもかわいい画像です!
河野先生によると、中国は児童文学はすぐれているが、絵本はまだまだと聞いていたけれど、なかなかどうして、たくさんの美しい絵本があったそうです。
こうして「子どもの本の専門店」ができるというのは、市民の経済力によゆうができた証拠であり、子どもに目をむけるゆとりが出てきたというあらわれとして、GNPよりはっきりわかる、発展の指標だと思います。
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2005/07/01
『こどものとも』50周年記念ブログ
山猫編集長さんのブログで知りました!福音館書店のページから、『こどものとも』ブログがたちあがりました!
http://www.fukuinkan.com/kodomonotomo/
これがすごいのが、創刊から1号ずつ、表紙画像入り、説明入り、現在の出版状況入りなんです!
スゴイ資料ですよー、これは!
さきごろご逝去された長新太さんのデビュー作『がんばれさるのさらんくん』もありますよー。(今と全然画風がちがうのでおどろかれますよ)
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玉川高島屋で豪華おはなし会
今朝入っていた玉川高島屋S・C(ショッピングセンター)の広告によると、7月23日と24日に充実のおはなし会が入場無料・予約制で開催されるようです。
23日が真理ヨシコさんと金井信さんによる童謡とひとりミュージカル。
24日が中井貴恵さんの「おとなと子どものための読み聞かせの会・きつねのでんわボックス」
と、佐野「水戸黄門」浅夫さんの読み聞かせ『ないたあかおに』『いもごろごろ』。
玉川高島屋S・Cのオフィシャルサイトはこちら↓。
http://www.tamagawa-sc.com/home.html
中井貴恵さんのおはなし会ですが、以前、近くの小学校で催されたとき見に行ったことがあります。
これが、たいへん大掛かりなしかけで、中井さんの朗読もスタッフの方のしかけ操作もすばらしく、また音楽も琴などのナマ演奏つきですばらしかったです!しかもこれがみな、中井さんたち「お母さんの手作り」!
中井貴恵さんの「おとなと子どものための読み聞かせの会」のオフィシャルサイトは↓。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~konsuke/
お時間のあるかたは、ぜひ見に行かれては・・・私はまだ予定がたたないのですが、行くとすれば、佐野「水戸黄門」浅夫さんの読み聞かせは聞いてみたいです!
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2005/06/26
仕掛け絵本「とび出す!妖怪の絵本」展
もうご存知の方も多いと思いますが、荒井良二さん、スズキコージさん、長谷川義史さんなどのすごいメンバーが作ったすごい妖怪のしかけ絵本シリーズ!
その原画展がなんと、夏休み世田谷文学館で開催されます。7月9日から8月28日まで、詳細は下のリンクから。これはもう、しかけ絵本のしかけを見にゆかねば!
リンク: 日本絵本賞受賞絵本原画展.
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2005/06/21
『バレエダンサー(木曜日の子ども)』
はい、そして、さらに児童文学にくわしいかたなら、「マザーグースの曜日の歌」から、この物語を連想されるのでは~?
珠玉の児童文学作品をたくさん著しているルーマー・ゴッデンの青春小説『バレエダンサー』。
これは、原題が「木曜日の子ども」。このマザーグースの「木曜日の子どもは遠い道を行く」からとられているのです。
物語は、ロンドン王立バレエ学校の生徒である姉と弟。
かつてショー・ガールだった無知な母親が夢を託しているのは、姉のほうなのですが、実は、本当に天才的なバレエの才能があるのは、弟のほうだったのです・・・!
母と姉娘、母と弟息子、そして、姉と弟のかっとう。通俗小説でない、読み応えのあるものです。
そして、バリシニコフがモデル?♪と思わせる、天才プレイボーイバレエダンサーの登場で、さらに姉の苦しみが・・・
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