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2010/10/19

タイドキュメンタリー『改宗』と監督トーク

20101017kaisyuu

17日は、ドキュメンタリー・ドリーム・ショー山形2010IN東京という、フィルムフェスティバルの中の一上映として、タイのドキュメンタリー映画『改宗』と監督トークイベントに行ってきました。

『改宗』の説明などある公式サイトはこちらです

場所は山形でなくて(笑)、東京のポレポレ東中野でした。

この映画をどうして選んだか、というと、これは、イスラム教の男性と結婚するために、「改宗」した女性の話だったからです。
今、「多文化共生」に興味があるので・・・

それと、バンコクに住んでいても、イスラム信者のタイの方々の姿はよく見かけていたからです。

で、映画ですが、監督さんもトークイベントで言われたいましたように、異文化の問題というより、「夫と妻の問題になってしまった」・・・たしかに。coldsweats01

ヒロインのジューンと、夫のエイクに密着したドキュメンタリーなんですが、主にジューンの視点とインタビュー中心です。
というのも、監督コン・リッディーさんが終演後トークで述べられていたとおり、

「ジューンのほうが、結婚について、犠牲が大きかったと思うから」

そのとおりなんですー。

ジューンはバンコクで働く女性。
なんと!
日本人向けフリーペーパーDACOの編集部員だったんですねー。
私たちも駐在中は、楽しみに読んでいました!
トーク質問コーナーで、監督さんは、
「ジューンは日本語は少ししかしゃべれませんが、日本人の友達がたくさんいる」とおっしゃってました。

しかし、エイクに4年間求愛され、自分も30歳になるし、イスラム教徒はまじめだというし・・

と、ついに結婚を決意。
イスラム教では、結婚するときは改宗しないといけないので、ジューンも改宗し、南部のエイクの実家へ行って、スカーフを頭に巻きつけて髪をかくし、積極的にお祈りを覚えたり、とけこもうと努力します。

その前に、ジューンは、自分の実家に相談するにあたって、まず、
「サウジアラビアに出稼ぎに行っていたお父さん」にもちかけて、許可を得るんです
そんなお父さんなら、イスラム教に偏見はないだろうと・・・

そして実家での祝福と理解も得られての結婚。

しかし・・・

夫エイクは、「家族がいっしょに過ごせるように」バンコクでの仕事をやめて、南部の島で果物の屋台を始めようというのです!
昼食も夕食もいっしょに食べられるようにと・・・

で!
ジューンはバンコクの知的な仕事もみな辞めて、行ったこともない
「欧米バックパッカーの穴場的人気の島イーベー島」(監督さん談)
で!

新聞もインターネットもない世界で、屋台で果物を売るんです~~
いや、それが悪い仕事とはいいませんが、夫エイクは、家族がいっしょに過ごせるようにと言ったくせに、地元のバンド活動をたのまれた、といっつも、暗い夜も、ジューンをそんな屋台で一人で果物を売らせるんです。

ジューンが訴えてもぐだぐだなエイク!
そして・・・結局果物屋はうまくいかなくて、二人はバンコクに戻るという・・・

なんの展望もなかったんかいエイク!

これはもう~~ただ
「好き好き」と自分の気持ちだけで、あとは「釣った魚に餌はやんない」という頼りない男性と結婚した女性の物語ではないですか!

と、観ている私は少々怒り状態だったんですが、まあー

「夫婦の仲に口を出してはいけない」
ですよね。幸い、タイのいいところ、いったん辞めたDACOの職場にも戻れたんです。
それに今、二人は子どもも二人できて、バンコクと南部を行ったり来たりで幸せに暮らしているそうですし~happy01

だから、あんまり、宗教がちがったので・・・っていう点は出てこなかったという。coldsweats01

終演後に、監督コン・リッディーさん登場。
若い!
細い!coldsweats02

トークは英語と英語通訳さんでした。

このドキュメントは三人の監督で協力して制作したこと、自分もタイ人イスラム教徒であること、イスラム教に関心が高まる昨今、イスラム教とは何かという「説明責任」が生まれたこと、から、自分にできることとして、大きな社会・政治的なことでなく、身の回りの生活や芸術面からとらえたかったそうです。

タイでは、95パーセントが仏教で、イスラム教信者は5パーセントしかいないので、実際には、ジューンとエイクのような他宗教による結婚問題というのは、大きくないそうです。

この映画の前に、「In Between」という、バンコクで暮らすイスラム信者が、タイ世界での信者としてどうバランスをとっていくか、を描き、『改宗』のあとで作った映画

「Baby Arabia」

では、タイのイスラム信者のバンド活動を追ったそうです。
こちらに2分ほどの予告編(英語字幕つき)がありました!

女性シンガーが実際に村で歌っているようす、そして村人が聴いているようすがおもしろいです!

こちらにニュースもありました(英文)。


20101019kokoronooukoku

実は、タイに住むイスラム信者たちの物語には、ニッパーンという作家の『蝶と花』という作品があり、井村文化事業出版社から邦訳も出ています。
また、映画にもなっていて日本語字幕版を友人から借りて観たことがあるんです。
(残念ですが手元にありません)

そして、新しいYA小説として、昨年購入してきたのが、画像

『心の王国』。

仏教信者とイスラム信者の少年が同じ家に住むことになり、理解しあっていくという物語だそうで、これから読もうと思っていたところです。
どのように理解しあっていくのか、参考になりそうだと。happy01

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