村上春樹『1Q84』読みました
突然ですが、村上春樹さんの、長編とエッセイが好きな私です
。
(短編と翻訳はまぁまぁです)
というわけで、『1Q84』は発売日に、上下巻とも大人買い~太っ腹~!
(ってこれで太っ腹というところが、最近の経済不況によるわがやのフトコロ具合を表している・・・)
村上春樹さんって、「たとえ(まるで~のように)」がとても独特で、注意をひかれますよね。
そのおもしろさ、ユニークさは、まるで(あ、たとえ!笑)翻訳児童文学・昔の岩波系、翻訳者が特徴ある・・・という作品に出てくるたとえ、という感じです。
で、そういうことから、あたかも「さわやか系」のように印象づけられそうなところを・・・
実は怖い!![]()
すごーくすごーく怖い!
怖くて読むのやめられなーい・・・
おすましして、たとえを述べながら、そして描き方もどろどろしてないのに・・・
すごーくすごーく怖い!
まるで暗い森の沼のほとりに行きあたったみたいに怖いですぅーー。
かといって、いやな怖さでないんですよね。
もう、沼と向き合わなければしかたない、みたいな。
今回もそうでした!
で、今回は、「1984年」→「1Q84年」なんですが、わりと題材が身近なものなところが、今までと違うなぁ・・・
というところ。
あと、今までは、「おしゃれな(まるでわたせせいぞうさんのイラストのような)カップルもしくは夫婦」が主役、というイメージだったのですが、
今回は「親子」っぽい感じ・・・
「見守る・見守られる」が、親子まで行っちゃったか?
という感じが、村上さんの年齢からくるものか・・・と思わせられました。
だから、『海辺のカフカ』より、ずっと身近にひきつけて読めました・・・。
あと、キャラクターが今までよりも、血が通っている感じ(身近にいる感じ)で、魅力的でした。
そこがさらに読みすすめられたところ。
青豆さん、天吾くん、ふかえりちゃん、タマルさん。
みんなよかった!
でも、身近といっても、世間くさくないですよ、やっぱり。
怖いですよ~~~~。
ただ、私からすると、青豆さんと天吾くんの最後は、入れ替わっていたほうがおもしろかったかも・・・。
(単に感想)
今までの長編の中でも好きな作品の上位になりました!
ちなみに私が好きなのは・・・
長編だと、
『ねじまき鳥クロニクル』
エッセイだと、 笑える系が、
『THE SCRAP 懐かしの1980年代』
『うずまき猫のみつけかた』
考えさせられる系だと、
『遠い太鼓』
『やがて哀しき外国語』です。
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コメント
もうお読みになったんですね!
本屋さんで見かけて数週間。
横目で見ながら、通り過ぎました。
村上春樹さんは、私的にとっても難しいです。
エッセイなんかでも興が乗ってこられているなぁと感じる部分になると、
氏の教養の深さとボキャブラリーの豊富さに、
自分の浅はかさと無教養を思い知らされます。
あと数冊で買い置きの本を読んでしまうので、
)読んでみたい作品です。
その時に元気があったら(情けない
投稿: まどれーぬ | 2009/06/07 15:15
まどれーぬさん
私も村上さんの作品を「理解しながら読もう」とは、全く考えてないんです!
ただただ、言葉の流れに身をまかせて、その怖さと不思議な感覚を味わう・・・
それが、おどろおどろしくないのに怖い、スタイリッシュな感じが、生理的にぴったりくるんですよ~~。
エッセイは、考える系は、海外で暮らしていることについてで、それが駐在で、15年間を日本で「空白」の時期となってしまった駐在家族の私には、うなづけることが多いのです。
海外にいると、ことばの面や、文化を理解していないところに住むので、何か、空白感というか、欠如感がどうしてもあるんですが、それをよく説明してくれているので・・・。
全てを理解しようとしないで、ぴったりくるところだけ読んでますよー。
投稿: 管理人チョムプー | 2009/06/07 17:43
おぉ、またも目からウロコ。(何度目?)
そうかぁ。
>理解しようとしないで、ぴったりくるところだけ読む。。
村上作品は、ホンの数冊しか読んだ事ないんですが、
難解な文章に出会っちゃうと、一生懸命「理解しなくちゃ」と思って、
なかなか出来ない自分に疲れておりました。
うん、やっぱり元気のある時に、1Q84読んでみたいです。
投稿: まどれーぬ | 2009/06/07 22:20
まどれーぬさん
この作品も、理解できないコトいっぱい出てきますよ!(笑)
。
そのナゾ解きをおもしろがる読み方もあると思いますが、私はもう、ただ受け入れるだけ
ただ、村上さんの作品の怖さは、「閉じ込められる恐怖」なんですよね・・・。
それに、怖い内容(意識の深いレベルを描いている、と河合隼雄先生が述べておられたような)をどろどろでなく、からっと書けるって、いったんどろどろを自分の手から離して、それを眺めなおして書いていると思うので、やっぱり知的なことにはかわりないですよね。
村上さん、私のルーツの神戸育ちなんですよ。
でも、なぜか神戸のことはふれたくないそうで・・・
投稿: 管理人チョムプー | 2009/06/08 09:42
私は村上さんの作品はひとつも読んだことがないのです。なんとなく敬遠していました。どんな文体なのかも全く知らないのです。先日、賞を取られた解きのスピーチに魅かれ
、少し興味を持ち初めていました。娘からも「買った?」とメールが来たりしたので。
今、本屋さんに行っても「1」は置いてないところが殆どです。
『ねじまき鳥クロニクル』から読んでみようかと思いますが、私に読みきることが出来るのか・・・。
投稿: 榊 真央 | 2009/06/09 17:48
榊 真央さま
ええ~、本好きの榊さんが読んでいないとはちょっとびっくり!
たぶん、『ねじまき鳥』は読み始めると、ぐいぐいといけると思います・・・。
『海辺のカフカ』よりは読みやすいかと。
ただ、謎解きはしないで読むほうがいいので、謎解きですっきりするほうが好きかどうかで、うけつけるかどうか違うかもしれませんね。
どちらかというと、サイエンスフィクション好きにぴったりくるかも。
だから、エッセイのほうがいいかもしれませんね~。
投稿: 管理人チョムプー | 2009/06/09 20:20
チョムプーさん、こんにちは。
今頃って感じですが、村上春樹好きときいては
素通りできませんでした・笑
私も20歳の頃からの春樹ファンです。
短編・長編・エッセイ・翻訳とわけたら、
どれも好きすが、短編ファンかな。
一番好きな長編は「ハードボイルドワンダーランドと
世界の終わり」短編だったら「午後の最後の芝生」とか
「めくらやなぎと眠る女」とか‥
やはり若いころに出会った作品の方が、より鮮明に
焼きついているかも、です。
ヤナーチェクの番組の情報、ありがとうございます。
地上波の方、観てみます。
投稿: ruca | 2009/11/24 15:57
rucaさん
コメントありがとうございます!
私も最初に後輩が貸してくれた『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読んで、衝撃を受けたんですよ!
短編もいいのですが、すぐ終ってしまう(笑)ので・・・あの不思議な村上ワールドに浸るには、長いほうがと思うわけです。
『名曲探偵』、中途はんぱな時間帯なんですが、ぜひごらんになってください!
ものすごく変わった音楽で、村上春樹さんは、この音楽に強烈な印象を受けられたかな~と思いますよ!
そして、どう変わっているか、ということもおもしろく解説してくれますから・・・。
投稿: 管理人チョムプー | 2009/11/24 21:54
>まるでわたせせいぞうさんのイラストのような
わたせさんは村上春樹の影響下にあり、同年代ながら春樹チルドレンですね。
ハートカクテルのジェシーズ・バーは、春樹の初期作品群に登場するジェイズバーそのもの。
春樹の処女作「風の歌を聴け」1979年作品。わたせせいぞう「ハートカクテル」1983年連載開始。
当時は春樹のよくできた模倣か、残念な模倣かの、いずれしかないといわれた時代。
みんな春樹の影響を受けてました。
その後の世代は春樹チルドレンたちの作風に触れてきているため、春樹の作品を読んでも斬新さを感じないようです。
逆に、春樹をわたせ漫画の小説版みたい、とか、ライトノベルによくある軽いティストみたいだとか。
更に春樹の文体はあの時代が生み出した一般スタイルだろうみたいに思っている。
春樹はすごい。
投稿: ねずみ | 2012/02/16 15:12
ねずみさん
コメントありがとうございます!
なるほど、当時はそんな様子だったのですね。
私も、村上さんを教えてもらったのは、長編時代に入ってからで、なんて斬新なんだろうとはまってしまいました。
春樹さんの模倣・・・いい意味でも悪い意味でも、影響をうける人が多かったのですね。
マンガ、イラストという分野では、文体の模倣はできませんが・・・
1979年から83年ですか。
バブル夜明け前とかそういう時代でしょうか。
私は海外に出ていたので、日本のバブルの雰囲気を知らないのですが。
ありがとうございました。
投稿: 管理人チョムプー | 2012/02/16 16:37