東南アジア文学賞作家の児童書がドラマに
ということで、左リンクブログのテムテムな日常さんからいただいた情報です!
1991年、『薫る髪のチャン姫เจ้าจันท์ผมหอม นิราศพระธาตอินทร์แขวน』で東南アジア文学賞を受賞した作家マーラー・カムチャンมาลา คำจันทร์の児童書『人喰い谷หุบเขากินคน』。
なんとドラマになっているそうです!
まずは50秒の予告編から。
そしてめちゃめちゃかっこいい公式サイト!
こちら
実はこの作品、タイで1999年に出版された『子どもと青少年のための良書500冊』の13-15才の部門に入っているのです。
ほかに『アープチャン村หมู่บ้านอาบจันทร์』(1980)、『森の子どもたちลูกป่า』(1982)『山猫の牙เขียวเสือไฟ』(1984)も選出されています。『人喰い谷』は1985年。
東京外大宇戸清治先生の『アジア理解講座 1996年第2期 「タイ文学を味わう」報告書』(国際交流基金アジアセンター)によると、
「マーラーは青少年向けに北部タイ少数民族の暮らしや考えを伝える小説を好んで書いていて」(p.144)上の4つの作品は「タイ国図書週間図書開発委員会賞」や「タイ国青少年協会賞」を受賞しています。『アープチャン村』ではカレン族という山岳民族の生活や文化が描かれていますが、そこには長く田舎教師をしていた作家の社会的弱者に対する豊かで暖かな眼差しが感じとれます。この作品は1990年度のユネスコ国内賞も受賞しました」(p.145)
ということです。
『子どもと青少年の良書500冊』の紹介文を訳してみましょう。
まずは、あらすじから。
「ボーイスカウトたちの冒険の物語。小学校6年生のトン・スア・ダム5人が、校外野営学習に出る。」
タイではボーイスカウト(タイ語でボーイスカウトはルーク・スアลุกเสือ・・・虎の子といいます)活動が学校の授業に組み込まれているのですが、この「トン・スア・ダムธงเสือดำ」が確かその階級だったような気がするのですが・・・どなたかご存知ですか?
そして・・・ドラマのほうは、もっと年齢を上にしてますねー。ちょうど日本の戦隊物のように、イケメンとかわいいコを主役にして(笑)。
(続きも紹介文ですが、ネタバレあり)
「先生が引率して、考古学の発掘現場に連れていく。そこで、過去の痕跡をたどるという活動の最中、5人は時空が分かれるポイントを超えてしまい、『人喰い谷』に運びこまれる。
そこは紀元514年の「ワヤートプラ」という古代クメール王国。
5人は力を合わせてその王国で冒険をする。
結末は、時空の分かれ目のポイントをまた超えることができ、4人はもとの場所に帰ることができた。
しかし、王国に愛着をもつようになった一人は、王国に残ったのだった・・・。」
次に解説がのっています。
「この本は時間と宇宙を密接に結びつける点で科学の話も挿入した、豊かな創作である。
さらにわくわくする冒険も背景としてまざっている。
物語の展開は速く目がはなせない。
想像力を高める語句が使われている」
・・・![]()
タイでは、わざと、先生や保護者に買ってもらうために、解説では「いかにためになるか」ということを強調した書き方になるんですねー。
この本・・・けっこう古く、しかもトンオーというもう今はない出版社から出ているので、バンコクでも購入できるかどうか、けっこうむずかしいですね。
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コメント
いや~、私のミーハーな記事がこんなに格調高く紹介されるなんて・・・リンクで飛んでこられた方はなんと思われるでしょうか??ごめんなさ~い!!
でも、物語のテンポがよくってすごく面白かったです。自分達が2000年もタイムスリップしてることに気づくところとか、あと主役のアッチャー(このコが最後に残ります)が、ことあるごとに「自分はなにもので、どこからやってきたのか」と問いかけるシーンとか・・・よくできてるなぁと思うことしきりでした。
本も読んでみたいですが・・・もう入手は困難なんですね・・・。
投稿: hana | 2008/07/09 00:57
hanaさん
いやー、hanaさんの記事を見て、ますます見たくなる方続出では~?
私もマーラーさんって、東南アジア文学賞をとった作品の解説(を読んだだけ)だと、「タイ碑文学を研究し、作品にはタイの韻文ニラートを取り入れ・・・」とか、めっちゃ学者肌のヒトを想像していたら、こんなジュブナイル冒険もの(画像で見ただけ)を書いていたなんて・・・。
まじめくさった作品じゃなかったとわかっただけでも収穫でしたー。
学校の先生だったのですねえ。
投稿: 管理人チョムプー | 2008/07/09 12:38