大林宣彦監督『なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか』読みました
というわけで、昨日電車に1時間ほど乗ることになったので、さっそく駅前の書店で電車で読む本物色。
軽い新書がいいかなーと新書コーナーに行くと・・・
あの!大林宣彦監督の書かれた本が!しかも『なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか~「日本がこんな国になったのは、ぼくの責任です』。
という、心ひかれるタイトルです。
さっそく購入、もう往復車内で夢中で読みました。
大林監督のインタビューを構成したものだそうですが・・・
映画『22才の別れ リコリス 野見ず花見ず物語』のDVD特典映像で見られる、大林監督の若い人へのものの教え方にとても感動していたのですが、それがさらに、あたたかさあふれて、おだやかな中に、とてもだいじなことがたくさん入っていて・・・。
ますます人柄にうたれました。
臨床心理学者河合隼雄先生、ご著書でしか知りませんが、「心の師」としていたのですが、ご逝去されてしまって・・・もうあんな方は現れないか、と悲しんでいたら・・・
こちらにいらっしゃいました!
もうこれからは、大林監督が「心の師」です!
特に、子どもに対する話のしかたのところに、大きい章があてられていますが、共感することばかりです!
(作文を教えていて、うなづけることがたくさんです・・・
そう、子どもには「未来」があるんです。
しかも、少しヒントをあげると、こちらの予想以上のことをしてくれる)
大林監督は、散歩が好きなのだそうですが、還暦をこえた今は、「人生の散歩でいうと、帰り道」にあたっていて、だからこそ若い人に伝えなければと思われているそうです。
私はこの本を読んで、大林監督に「あまえたい~」という気持ちになりましたが、そうでなくて、もうこのトシですから、いっしょになって、どうすればより良いものを伝えられるか、考えていかなければいけないんですね~~~。
それにしても、児童文学を語る宮崎駿監督といい、この大林監督といい、今なぜ映画監督さんがこのように滋味あふれる知恵を述べて行かれるのか・・・
(大林監督は、「情報」が多い世の中だけれど、ゆっくり時間をかけて語ることでしか「知恵」は伝えれらない、と述べておられます)
そういえば、河合隼雄先生も、児童文学に深く関わっておられたのですよね。
表題『なぜ若者は老人に席を譲らなくなったのか』について、「続きをよむ」に書いていますが、この本をご自身で読むことでそれを知りたい方は、ご注意してください。
ある村で、バスが満員になって、若者が席を占領していた。
そこに、老人がのってきて、若者に言った。
「あなたたちも、将来年をとれば、老人が立ってバスに乗るのがどんなにつらいかわかるでしょう。だから、どうか席を譲ってください」
ところが、若者は言ったのです。
「将来ですって?ぼくたちは、明日死ぬかもしれないんです」
・・・
そこはチェルノブイリ近く。
若者たちは、原発事故で自分か親が被爆した人たちだったのです・・・。
そして、日本の若者も。
目に見える形ではないですが、
「将来なんかない」
というばくぜんとした不安感があるのではないか。
そう大林監督はつらく考えられたのでした。
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コメント
チョンプーさんが紹介される本はどれも読んでみたくなります。やはり紹介の文章が上手いからですね。
そして読んでみてハズレがないです。これも是非読みます。
今私が読んでいるのは、「人間この信じやすきもの」(T.ギロビッチ)。昨日一気に読んだのは「ジェネラル・ルージュの凱旋」どちらも図書館のです(^^;
投稿 榊 真央 | 2008/05/01 11:00
榊 真央さま
いやいやー、右リンクのほうの、子ども文庫さんのみなさんの紹介文の書き方にくらべれば、本当に雑で・・・
ううう・・・
「愛」だけでつっぱしってます・・・。
「ジェネラル・ルージュの凱旋」実は引越し前に買ったのですが、読む時間がなく・・・今は大量の段ボール箱のどこかに入っています~。
投稿 管理人チョムプー | 2008/05/01 21:08
でも 見た目 怖そうな若者でも とてもいい若者 いますよね

私は そんな 若者をよく見かけます。
見かけるたび 見た目じゃないんだなぁって 感じるし 日本の若者も捨てたもんじゃないなって思います。
投稿 とろころりん | 2008/05/02 15:21
とろころりんさん
そうそう!
私もそう思います!
今の若者って好きなんです。
大林監督も、この本の中で、今の若者が好きだと書いてあって、その理由も書いてありますよ。
ぜひ読んでみてーー。
投稿 管理人チョムプー | 2008/05/02 19:45