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2005/09/06

『ぬりえ文化』出版!

050905-003

こちらからリンクしている「ぬりえ美術館」の館長でいらっしゃる金子マサさんの、待望のぬりえに関するご著書『ぬりえ文化』が出版されました!
山岡鉄舟研究家の山本紀久夫さんとの共著になります。
昨年、「タイのぬりえ展」でちょこーっとお手伝いさせていただいたおかげで、送っていただいちゃいました。
実は、「ぬりえ」に対する研究の本がこれまでになんと、世界にも日本にもなかったとのことで、「ぬりえ研究」事始め、という注目すべき内容なのです。

さっそく読ませていただきましたが、金子さんの海外や、ぬりえ美術館での体験と、文献で調べた内容が興味深くとりまぜてあり、すらすらと読めてしまいました。

南フランスで、空港や汽車の中でいっしんにぬりえをする女の子たち・・・
欧米では、ぬりえの効用として、「子どもをおとなしくさせるため」というアンケート結果があげられているのもおもしろいことです。
以前、松岡享子先生が、「いい絵本は、テレビと違って、子どもの呼吸を静かに深くしてくれる。子どもは20秒以上でも絵をじっと見ている(テレビは20秒画像が動かなかったら、もう視聴者から電話が来るそう)」というお話を聞いたことがあります。
なんだか、ぬりえと携帯ゲーム機のちがいのようですね。
そして、タイには300社もあるぬりえ出版社・・・
タイが「ぬりえ王国」というのも、昨年お手伝いしてウカツにも初めて知ったのです。
ぬりえが、絵本のかわりだったのです!
これは、東南アジアの児童文学状況を考えるには、はずせない点と気づきました。
それなのに、ぬりえの研究は今までおこたられていたのです・・・

ぬりえについて、研究はないのに、美術教育者からの批判だけはあったそうです
「子どもの美術に関する自由な発達が失われる」・・・と。
しかし、ぬりえからイラストレーターやマンガ家(竹宮恵子さんなども)への道をすすまれた方も。
どうやら、批判された方は、ぬりえをぬったことのない、男性諸氏のよう。

ぬりえのはじめは、日本では、江戸時代、草双紙などの木版挿絵に、早くも、子どもや大人の手で色がぬられていた例があるとか。タイでも、ぬりえのはじめは、新聞の風刺漫画に庶民が色をつけるのをこのんだことからだそう。

つまり、人間には、「白と黒の絵があったら、色をぬってみたい」という本能的欲求があるということなのです
これ、わかりますよね。
私もふりかえってみれば、小学生のころは、少女マンガ紙の連載マンガの表紙絵に色をぬったりしていましたし、中学のときは、たいくつな英語の授業のとき、教科書のさしえに、持っている三色ボールペンだけでいかに美しく彩色するかということに熱中しておりました・・・(これでも英語教師一級免許取得)

金子マサさんは、あの「きいちのぬりえ」の蔦谷喜一先生の姪にあたる方です。
今回、ぬりえ学会もたちあげられました。
「ぬりえと癒し効果」
「各国のぬりえ事情」
「世界児童文学史の中のぬりえ」
など、これから研究したいおもしろいテーマがたくさん出てきそうです。

なお、タイのぬりえ事情については、昨年「タイのぬりえ展」で学んだことを、私の本体ホームページ『タイの子どもの本』の「知識の本、ぬりえ、お話会の本」のページにあげています。

http://www.geocities.jp/thainokodomonohon/newpage34.htm

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コメント

ぬりえ研究やってください!私もぬりえは好きでした。絵の具より色鉛筆ですよね!
 タイの子どもたちは、どこの国の色鉛筆をつかうのですか?

投稿: そうよ | 2005/09/07 12:09

そうよさん

タイの子どもたち、それは、首都バンコクと、田舎やスラム、施設の子どもたちでは違いがあります。バンコクキッズは、なんでも使います。必要なら、外国製文房具も。しかし、田舎やスラム、施設の子どもたちは、文房具の寄贈を今も求めているところが多いです。
ただし、新しいものがいいとは、どこでもの希望です。まあそれは、礼儀ですよね。それから、最近は海外からだと輸送費が高いので、できれば現金の寄贈により、現地で文房具を購入という形が望まれています。
それで、どこ製の文房具を購入されるかはわからないのですが・・・
ただ、ホームページにも書きましたが、恵まれていない、ということは、情報にも体験にも恵まれていない、ということをさすので、色鉛筆でもクレヨンでも、なるべくたくさんの色を見せ、使わせてあげたいそうです。
ぬりえって、実は奥がふかいですよね。

投稿: 管理人チョムプー | 2005/09/07 19:02

10月1日にNYの出張から帰りました。
来年秋にNYでぬりえの展覧会を開催するために、会場の下調べや協賛していただく企業を訪問してきました。今NYは日本ブームに沸いていますので、日本文化の展開も受け入れやすいと感じてきました。
ご紹介文のなかの「世界児童文学の中のぬりえ」や「癒」し、「各国のぬりえ事情」はテーマとしていただいて研究をしていきます。
今後ともよろしくお願いします。

投稿: ぬりえ大好き | 2005/10/04 13:45

ぬりえ大好きさま

なんとNYに出張ですかー。しかも、展覧会の下見とはうらやましい!
グリニッチとかソーホーでしょうか、それともマディソン街??
その時期、「真夜中の弥次さん喜多さん」がアメリカで公開されているかなー。平成中村座がまたNY公演やってたら、娘とぜひ行きたいですー。
テーマの結果、楽しみです!

投稿: 管理人チョムプー | 2005/10/05 11:45

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