タイの絵本『ばったがぴょんぴょん』
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新しくリンクさせていただいた「こひつじ文庫」さんの記事で、シムズ・タバック作『ハエをのみこんだおばあさん』という絵本があるのを知りました。1998年コールデコット賞受賞作品ですが、「アメリカでよく歌われる歌」とありました。しかし、この歌をもとにしたタイ語版の絵本が、1996年にタイで出版されているのです。
題は、『グラドゥック・グラディック・グラドック・グラデェック』・・・私は一応「バッタがぴょんぴょん」と紹介しています。
リンク: ร้านนายอินทร์ : Naiin.com Tel: 01-915-6290, 0-2422-9000 ext 5302, 5303.
(表紙の絵をクリックすると、拡大します。)
このタイ語版絵本は、タイの中堅絵本作家で、シーナカリン大児童文学科教授でもあるクルーク・ユンパン先生が、タイの王族のある殿下がテレビで語って聞かせた「イギリスの民謡・ハエをのみこんだおばあさん」を見て感銘をうけ、タイ風に変えたものです。
絵本は、このユンパン先生が文を書き、やはりタイの中堅絵本作家であるプリーダー・パンヤーチャン先生がキャラクターデザイン、チーワン・ウィサーサ先生が絵を描くのを担当したという三人の作家の共同制作です。
おはなしは、
ある村にチャオばあさんというおばあさんがいました。(タイ風の衣装を着ています)
ある日、大きなあくびをしたら、なんとバッタがその口からとびこんできておなかへ!
バッタはそのまま死なないで、おばあさんのおなかの中で、
「グラドゥック・グラディック・グラドック・グラデェック」ととびはねています。
これはたいへん、と、おばあさんは、バッタを殺そうと、鳥をのみますが、鳥も生きているので、鳥を殺そうと、ネコ、それも生きているので、殺そうと犬、それも生きているので、犬を殺そうと、トラ、と次々おなかにのみこみます。
そのあいだずっとバッタは死なないで、おなかの中で、
「グラドゥック・グラディック・グラドック・グラデェック」ととびはねています。
とうとう、ゾウをのみこんだおばあさん!
おなかがぱんぱんになりすぎて、しゃっくりが出てきます。
そこで友人が水をのませます。
1ぱい・・・2はい・・・3ばい・・・10ぱい!
すると、
どばーーーっ!!
水は口からあふれ出て、ゾウ、トラ、犬、ネコ、鳥、そしてバッタもみんな水といっしょに出て行ったのでした。
それからというもの、チャオばあさんは、あくびをするとき、かならず口に手をあてるようになりましたとさ。
・・・これがタイ版なのです。
さすがに、インドの古典『ラーマーヤナ』もタイに渡って『ラーマキエン』となると、ハッピーエンドに変化するお国柄ですね。
このお話は、つみあげ話とくりかえしになっていて、タイでも日本人の子どもにもお話会でとりあげるのにはぴったりです。
私たちバンコク子ども図書館メンバーは、特大ペープサートにしました。ペープサートといっても、おばあさんは、写真のように「すえおき」です。
(ふつうの写真を携帯のカメラでとりなおしたので見にくいですが)
そこに、マジックテープで、次々のみこんだ生き物をはっていきます。
そして、バッタは、ぼうつきの紙人形で、そのおなかの前でぴょんぴょん飛びはねるわけです。
「グラドゥック・グラディック・グラドック・グラデェック」の部分はこのタイ語のままで読みます。それにあわせて、バッタはとびはねます。この役は私がやることが多かったです。
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コメント
チョムプーさん
さっそく拝見しました。タイの絵本のおばあさんはかわいいですね。それに、最後はこっちの方がいいです。死んじゃったというのはどうもね。ただ、おなかの中が穴あきで、つぎつぎ入っていくのはたのしいですけどね。タイはやっぱり最後はぞうですね。機会があったら、そのペープサートも見たいです。
投稿: マーガレット | 2005/04/29 23:09
マーガレットさん、ありがとうございます!
このペープサートは何回か演じましたが、私がビデオで保存しているのは、2001年のThai-BBYオープニングセレモニーで公演したもので、なんとボランティアの一人がタイ語で朗読しています。
夏休みにでも出張タイ語絵本読み聞かせなんてできたらいいのですが、帰国以来まったく読み聞かせから遠ざかってしまったので、へたくそになってしまいました。
投稿: 管理人チョムプー | 2005/04/30 18:39
はじめまして、目黒区で活動しているボランティア団体「にほんごの会くれよん」の石原といいます。貴HPで「ばったがぴょんぴょん」を見ました。私たちは、来年2月に国際交流フェスティバルの準備をしていて、16カ国の人による絵本の読み聞かせを、原語と日本語でやりたいと考えています。そこで、この「ばったがぴょんぴょん」をタイ語と日本語で読みたいのですが、本をどのようにしたら入手できるか分かりません。できれば、「みんなうんち」や「くまくんシリーズ」も買いたいのです。どうぞ、よろしく、お願いします。
投稿: にほんごの会くれよん | 2007/10/01 10:47
>にほんごの会くれよんさま
はじめまして!
たまたまパソコンの無い神戸の実家に帰省していまして、お返事が遅くなって申し訳ありません。
貴ホームページも見せていただきました、すばらしいご活動ですね!
ときどき、このようにご紹介したタイの絵本の入手先をお尋ねいただくのですが、以前ももしかしたら、左リンクしている「アジアの買い物はココで」のニューロードさん、アジア文庫さんにお問い合わせしたものの、できれば取り寄せるというまま、やはり半年たっても連絡がないまま・・・ということがありました。
ですから、どうしても、タイに行かれる方、もしくはタイから来られる方、にご面倒でもお願いするのが一番と思われます。
それと、バンコクでもふつうの書店で売っているかどうかわかりません。一番多く絵本を置いているのはチュラーロンコン大学の書籍部。チュラ大生以外でもお買い物できます。あとは、バンコク伊勢丹の紀伊国屋書店です。
できれば、その読み手の方に迷惑かけちゃったほうがいいと思います。
私のほうも1冊しか持っておりませんので(『くまくん』と『みんなうんち』など翻訳絵本も購入していなんです、創作絵本を優先的に購入したので)お貸しさしあげるわけにもいかず・・・。(他所でタイの絵本についてお話するとき、使っていますので)
せっかくの機会ですから、本が入手できればいいですねえ。
もしよかったら、私もその催しをご見学に行きたいです。
それから、いつも通販でタイから本を購入されている方がいますので、ちょっとお尋ねもしてみます。
投稿: 管理人チョムプー | 2007/10/02 17:41
管理人様
くれよんの石原です。お返事を読ませていただきました。ありがとうございます。今日、紀伊国屋書店から取り寄せするとの返事をいただきました。
というわけなので、紀伊国屋書店に申し訳ないので、先の投稿を削除いただけませんか?
タイの絵本情報、ほんとうに助かります。
私たちは、在住外国人のサポートなので、日本の絵本の翻訳本を手がかりに、いろいろな絵本を紹介したいと思っています。日本語に自信のない親は絵本を子どもに読んでやりませんし、自国に絵本のない国の人は、絵本に関心がありません。子どもは親から絵本を読んでもらうことなしに、大きくなっていきます。
他の国の絵本についても、貴HPのようなものがほしいです。
投稿: にほんごの会くれよん | 2007/10/03 23:17
にほんごの会くれよんさま
なんと、紀伊国屋で取り寄せてくれるのですか!
これは、ほかのみなさんにも朗報ですね。
実は、友人にも尋ねたのですが、通販のサイトはタイ語が読めないと注文できなかったりしたのです。
タイも、もともと紙文化の中国文化よりも、口承文化のインド文化の影響のほうが大きいので、80年代になるまで「絵本」というものも「読み聞かせ」というものも、一般の方はご存知なかったのです。
ほかの国の絵本について、アジアでなら、今私が知っているのは、
和歌山静子さんの「アジア絵本ライブラリー」
http://www.medialynx.co.jp/ehon-library/index.html
そして左リンクしている、イランの絵本関係の
Salam× Salamさんがあります。こちらは、絵本を翻訳付きで売ってくださりますし、「イランの絵本シリーズ」として出版された日本語訳のほうから、『ごきぶりねえさんどこ行くの』の読み聞かせ実演もされていますよ。
http://salamx2.com/index.html
また、アフリカについては、これも左リンクしてる
「バオバブの木と星の歌」
http://members.jcom.home.ne.jp/baobab-star/
私もいろいろな国のようすが知りたいです。
また何か見つかりましたら、こちらにもぜひ教えてくださいね。
投稿は一部だけ削除させていただきました。
投稿: 管理人チョムプー | 2007/10/04 11:23
管理人様
くれよんの石原です。
良い情報をありがとうございます。
大阪府羽曳野市の図書館のHPですが、アジアの絵本のリストが上っているので、ご紹介します。http://www.city.habikino.osaka.jp/info/083/asia.html
私たちは、区立図書館で、月に1回ですが、多言語絵本の会RAINBOW(日本語といろいろな言語で絵本の読み聞かせ)という活動もしています。今年もエチオピア語、タガログ語、イタリア語、ピサヤ語、英語、中国語、韓国語、ロシア語、タイ語とやってきました。子どもも大人も、同じ意味なのに、全く日本語と異なる言葉の響きを楽しんでいます。こんな楽しさが各地に広がってほしいです。
投稿: にほんごの会くれよん | 2007/10/06 21:53
にほんごの会くれよんさま
多言語絵本の会、すごい活動ですね!
ピサヤ語とはいったいどこの国のことばなんでしょう・・・。
もしよかったら、活動日などメールで教えていただければうれしいです。
私も見に行きたいです!
(このコメントの管理人チョムプーをクリックしてくだされば、メールが出ます)
羽曳野市図書館さんのHPいいですね。
ほかの図書館さんも作ってほしいな。
タイからは2冊出ていますね。バンコク子ども図書館でも持っています。
『神さまぼくがいきます』は、東南アジアの児童文学者セミナーで話し合って作られたというお話で、いかにも仏教的な自己犠牲のお話ですねー。
まとめられたタイ人作者ウィリヤ・シリシンさんは奥様がボータンという筆名で書かれた『タイからの手紙』が有名な文学者。お二人で「チョムロムデック(子どものつどい)」という児童出版社も作ってられます。左リンクもしています。
しかし、こちらとは直接交流がないんです。
翻訳本も今年ブースで見たら、日本より、韓国の絵本を多く出してられました。
投稿: 管理人チョムプー | 2007/10/07 10:22