2009/07/05

ねりま文庫連40周年・活発な活動の展示!

子ども文庫のことなど何も知らないままに、バンコク子ども図書館の創設から運営まで関わってきたのですが、やはりそうなると、そもそもの日本でも家庭文庫の始め、そしてかねてから練馬区では文庫活動が活発と伺っていたので、その一端を知ろうと、ねりま文庫連40周年を記念して、光が丘図書館で展示があるというので、行ってきました。

練馬の家庭文庫の歴史の中には、いぬいとみこ先生の「ムーシカ文庫」の軌跡も!
『ながいながいペンギンの話』は小さいとき夢中で読みました。
しかし、関西の私の身の回りには小さいときは「文庫」がなかったのです。

お知らせしてくださったのは、れいによって「師匠」こひつじ文庫さん。
たくさんの文庫さんの展示ブースの中から、こひつじ文庫さんの展示を撮らせていただきました。

かわいくて迫力あるうつぼくん人形も実際に見られました!
歯がステキ~happy02

ティッシュのお花は知っていましたが、こうやってひつじにもなるんですね!

たくさんの文庫さんの数にたのもしく思い驚きましたが、よく見ると、学校の「開放図書室」、ブックスタートも兼ねた「保健所文庫」というのがあって、なるほどとおもしろく思いました。
というのも、今の日本の住宅事情では、家庭文庫が開けるくらいの広さや間取りのあるおうちはたいへんなのではないかと思っていたからです。

そして、「ねりま地域文庫読書サークル連絡会 40周年実行委員会」さんがまとめられた
「ねりまの文庫 ―40年のあゆみ―」を購入!

帰りの電車で夢中で読みました。
これがすばらしい記録でした!
始めの勉強会に関わってこられた鳥越信さんの寄稿もあってびっくり。
しかし、どの方の文も非常にわかりやすく、いい資料です。

特に、文庫連ができたのが、文庫活動が始まったばかりのころは、まだ1960~70年代、ということもあり、図書館がまずなかったことと、横に手をつなぐことで、本の勉強(といっても、楽しい勉強)をした、というところは、深くうなづくものがありました

というのも、昨年タイの読書推進活動についての研究報告をまとめるにあたって、たとえば「かばん図書館」を寄贈されても、その限られた本をどのように利用するかということや、教師の転任によって、放置される、という問題がおこっても、地域でできるだけ、かばん図書館を所蔵している学校同士で横の連絡会と勉強会をつくっていれば、本もまわしあえるし、いい本についても学べるのではないか、と感じていたからなのです。

まさにここに見本が!、と手をうつ思いでした。

実はそのことは、研究報告にも書き、バンコクのセミナーでも提言したのですが・・・

それからもう一つ思ったのは、石井桃子先生の『子どもの図書館』と、この冊子を抄訳でもいいので、英訳本が出ないか、ということです。日本が途上国に図書館を寄贈するとき、この本も手引きとして渡すべきだと思ったのです。

そうすることで、地域の専門家でない人たちでも、図書館活動はできるということ、

また、

『おしん』でアジア人が日本を見直したように、日本も戦後本がなく、図書館もなかった時代があったこと、その中から、お母さんたちが活動を始めたこと、が知っていただければ、すごく励みになると思ったのです。

今月は、こひつじ文庫のマーガレットさんにはしょっちゅうお会いすると思いますがlovely
いつもいつもためになることばかり、本当によろしくお願いいたします。

次回の催しはこれなんです。

長倉洋海講演会 『ぼくが見てきた戦争と平和』
7月12日、練馬勤労会館です。


| | コメント (4)

2009/07/04

読んだ本の記録(自分用)

図書館で借りて読んだ本で、あとからまたさがしたいときが出そうな本のメモのために、この記事を作りました。
そのつど追記していきます。
個人用メモなので、感想などは書きません。

book6月25日 イ・ヒャンジン 『韓流の社会学 ファンダム、家族、異文化交流』(岩波書店)

book6月30日 マイケル・モーパーゴ 『ケンスケの王国』(評論社)

book7月4日 シンシア・カドハタ 『草花とよばれた少女』(白水社)

| | コメント (0)

2009/07/03

『ミウの歌 Love of Siam』素晴らしい作品でした!

街角で友達に偶然出会った
想いをよせる人からの携帯が鳴った
仲間と過ごす夜はやわらかく満ちてゆく
会いたくてたまらない人にはもう一度会えるのだろうか

・・・
こんなふうなせつない気持ち、高校生たちのものだけでなく、実はその両親たちのものも描いていました。

『ミウの歌 ~Love of Siam~』。


『ミウの歌 Love of Siam』みるべし!

今見終わりましたが、こんないい映画だったとはー(ρ_;)!

前売り券を買っていたので、本当はもっと早く行きたかったのに、風邪をひいたりDVDレコーダーが突然故障したりで、なんと最終日になってしまいました。

かえすがえすも残念!!!
本当に秀作でしたーーー。
もっと早く見て、いろいろな方におすすめしたかったです・・・!!
ちゃっちいラブコメではないですよー。

ミウはスクリーンで見ると、御子柴キャプテンにあまり似ていませんでしたがcoldsweats01
その友人のトンがとってもよかったし、トンのご両親は名演技だと思いました。


今あるものの大切さについて教えてくれる、大人が泣ける映画です。

しかも・・・最終日なので、サントラ盤売り切れだったーーーー!!crying

この映画ね、観た人は、絶対サントラ盤買いたくなると思うんですよ。
案の定・・・
というのも、事前の宣伝から、ちょっとしたさわやか青春初恋映画かと思って行って、いい意味でものすごく裏切られて、感動してしまうから・・・。

公式サイトはこちら。

それにしても、野田秀樹さんが、『赤鬼の挑戦』の中で、演劇『赤鬼』をタイの役者さんと創ったときのことにふれてタイの役者さんたちは、「ピュアである」という印象を持たれたとありましたが・・・

今年見たタイ映画『チョコレート・ファイター』とまた別の意味で、ほんとうにタイならではのピュアさが現れていたのも、この映画の見逃せない価値だと思いました。

それでですね!
私が観たのは11時半の回で、あと1回、16時半の回だけ残ってたんですよ!
一人でも行けないか、と終ってソッコー、携帯からモブログするために、入ったお店です。
渋谷駅前のL’OCCITANE CAFE。

ちょうど季節のタルトが、マンゴーとアップルタルトで。
マンゴーいっぱいですんごく美味しかったです!


| | コメント (5)

2009/07/02

『戦火のバグダッド動物園を救え』おもしろい本見つけた!

またまたおもしろい本見つけました。

ローレンス・アンソニー&グレアム・スペンス『戦火のバグダッド動物園を救え』(早川書房)です。

今までも戦争ジャーナリストの書く本は何冊か読みましたが、申し訳ないけれど、それらを凌駕するくらい戦争とはどういうものかよくわかりました!

それはなぜかと考えたら、戦争ジャーナリストの方々は命を危険にさらしてはいるのですが、あくまでも「観察者」の目線。
でも、この本の主役ローレンスは、過酷な状況の動物たちと動物園、そしてイラク人スタッフを救おうと奔走する、つまり「生活者」としてその土地に参加して生きているんですね
そこが「戦争とはどういうものか」より深く伝えることになってるんだと思います。
ましてや、人間でさえたいへんな時に、動物園の動物を救う、ってどういうことだろう・・・
と考えさせられますし。

フセインのバグダッド陥落のニュースに、南アフリカでトゥーラトゥーラという自然保護地区を作って活動していたローレンスは、世界の紛争地の動物園の動物たちが、今までどれほど悲惨で残酷な目にあっていたかを思い出します・・・。
人間が生きのびるさえたいへんなことですから、誰も動物園の動物たちのことまで考えません。
動物のえさより、人間の食料。
自分の家が瓦礫に沈むのに、動物たちの衛生状態など考えられず・・・。

しかし、動物園の動物たちとて、生きているものには変わりない。
自分が行かなければ、と決心するローレンスですが、まず入国するときから、困難と苦労と恐怖が始まります。

そして・・・かつては年間150万人もの人が訪れた、中近東一の動物園だったバグダッド動物園が、今は戦争のレッドゾーンのど真ん中にあり、砲撃や銃声のまっただ中の、アメリカ軍の駐屯地となっていたのです

清掃するものもなく汚れきった檻、水も食べ物のなく、餓えと病気で死に掛けている動物たち・・・。
めぼしいもののほとんどが略奪者によって奪われている・・・。

アメリカ人というだけで命があぶない状況の中ローレンスは
「自分は中立国南アフリカ人だ!」となんとか主張しつつ、動物たちと動物園スタッフを守るための行動を開始します。
(このあたり、白人というと私も欧米人ひとからげにしてしまうので、ちょっとおもしろかったです)

こういうの読むと、いつも、南アフリカ人だろうがだれだろうが、白人の人たちのバイタリティとワールドワイドな視点や理想愛には驚かされずにはいられません。

『積みすぎた箱舟』のジェラルド・ダレルを思い出します。(この本もすごくおもしろいです)
彼も、絶滅動物を救うための動物園をジャージー島というところに作ってしまったんですよね。

ローレンス・アンソニーのサイトが二つ見つかりました。英語版ですが・・・

Lawrence Anthony Friends and Family

Lawrence Anthony's Homepage

ジェラルド・ダレルの動物園のサイトはこちら。(英語版)

Durrel Wildlife Conservation Trust

11月くらいに、とある場所で「もしも児童文学に国際理解文学賞があったら」というテーマでお話しようという計画があるので、今はいろいろそうした本をさがしたり読んだりしています。

おもしろいのが、今回のこの本の原題がBABYLON’S ARK。(バビロンの箱舟)。

ダレルの『積みすぎた箱舟』の原題がThe Overloaded Ark。(そのまんま)

やはり、こうした方々には、動物を救うということは、「ノアの箱舟」のイメージ(それは人類への罰と再生でもある)と直結するのですね。

| | コメント (0)

2009/06/30

タイの子の田植えの絵と『アンダンテ ~稲の旋律~』

関東は本当に梅雨らしい梅雨ですが、稲の成長のためには、このほうがいいのかな?
これは、うちにある、タイの小学生が描いた田植えの絵です。

実は、こうした絵は、ハンドクラフトセールで、タイの農村の自立のために売られていたのです
250バーツでした(当時約800円)。
額は自分で買いました。

色あざやかでいい絵でしょう。
写真では見にくいですが、右手上、寝椅子で寝そべるおばあさんなど、タイ風なところもありますが、ていねいで色もきれいに描いていますね。

今、新妻聖子ちゃんと筧利夫さんという、私的にはゴールデンコンビ!で、おもしろい映画制作中だそうです。

『アンダンテ ~稲の旋律~』

公式サイトはこちらです。

稲の成長にあわせてのロケだそうで、5月に2日、6月に2日、というふうなロケだそうです。
このサイトだけでなく、聖子ちゃんや筧さんのブログにも、ロケのようすが出ています。

原作も購入しましたが、どうやら全編書簡体の本のようです・・・どうやら、というのが、もったいなくて読めないんですよね~(おとめ心coldsweats01)。
観てから読む、というふうにしたいです。

| | コメント (2)

2009/06/28

『ビーバー族のしるし』おもしろい本見つけた!

おもしろい本見つけたシリーズ!2009年1月発行の新しい児童文学です。

エリザベス・ジョージ・スピア『ビーバー族のしるし』です!


字の大きさや長さは小学校中学年くらいですが、異文化交流という内容理解からいうと、高学年向けかもしれません。
とてもみずみずしく、胸がきゅーんとする物語は大人にもおすすめです!

あっ!さしえは偶然、昨日の記事に書いた、アフリカ絵本シリーズで有名な沢田としきさんだ!
シンクロニシティ~~coldsweats02

1768年。
マットとそのおとうさんは、メイン地方の開拓地の最初の居住者になるためにやってきて、二人で丸太小屋を作ります。
そして・・・
丸太小屋ができると、おとうさんは、マサチューセッツ州で待つおかあさんと妹を迎えに旅立ちます。
13才のマット一人を留守番に残して・・・!

なんて壮大な「留守番」でしょう!
13才の少年マットは、もちろん一通りの畑仕事などはできるとみこまれたからこそのことなのですが・・・
近隣に人もいないところでの孤独な生活。
携帯がないと生きていられない、という子どもたちにこそ読んでほしいです・・・。
そうしないと、この物語のラストが生きてこないです。

続きはネタバレです。

写真のインディアン人形セットは、実はタイで買ったものなんです・・・バックはカナダで買った、メイプルシュガー採りの木彫りの額です。

続きを読む "『ビーバー族のしるし』おもしろい本見つけた!"

| | コメント (6)

«6月のおひざの上のお話会