第40回・『さんびきのやぎのがらがらどん』その4
以前ボランティアをやってくださった方で、その後タイで脱サラ、独立してアパレル関係の仕事を始めた方の奥さんがいたので、そちらとデザインなど考えて作ってもらいました。
黒の長袖で首も少し立ちえりになったTシャツ。背中だけに図書館のシンボルマーク、ふくろうのフーちゃんをワンポイントで入れてもらいました。(上の画像です、クリックすれば拡大します)
また別の奥さんがいろいろなところをさがして、黒い手袋を買って来てくれました。
やぎの棒を持つ手にはめるためです。
そして、参宮さんが、黒い四角い布を2枚はしでとめあわせたものを持ってきて、「黒子」のようなかぶりものまで作ってきてくれました!
(何度教えられても、かぶりかたがわからないまま帰国したワタシ・・・)
残念なことに、そのはっきりした画像がありませんが、下に別の人形劇ですが、ちょっとだけ黒子になった遣い手の写真があるので、クリックして拡大してごらんください。

で、役者ですが・・・
突然ですが、発作が起こってしまいました
「ワタシにトロルをやらせて!」
と言ってしまったのです。
そう、一番むずかしい、布のマントに入って、左手で頭、右手でトロルの右の手を操作する役です。
「えー、チョムプーさん、声がかわいいから、トロルにあってるかなぁ」と、音楽の先生扇さん。
「そこをなんとか・・・できるだけでかい声を出すからさ」
なぜだかわかりませんが、読み聞かせ初心者だったワタシも早2年、まったく急に、むずかしいことに挑戦したくなったのです。
「まあ・・・チョムプーさん声量はあるからね」
みんなは、しかたなく?許してくれました。
しかもそこで、日本人会青少年コーラスサークルの指導をしていた扇さんが言ったのです。
「せっかくだから、ワタシがオペレッタ用の楽譜を持っているから、どうせなら、コーラスサークルの子どもたちの歌付きでやったらどうかしら?コーラスサークルの子どもたちも、1学期はコンサート、2学期は日本人会の文化祭があるけれど、3学期は歌を披露する機会がないし、そうしてくれるとちょうどいいのよ」
ますます無謀なことに・・・
でも、もしうまくいったら!
と、タイ流にそまってあくまでポジティブ指向になっていた私たちは、喜んで賛成したのでした。
しかしいざ練習が始まると・・・
人形たちはなかなか思うように動いてくれなません。
参宮さんや連野さんのダメダしがとびます。
「チョムプーさん、そう無意味にトロルを動かさないで。誰がしゃべってるのか、見てる子どもは混乱しちゃうわ。もっと、目線をあっちやこっちにやって、見てる子どもみんなにせっかくの怖い顔をゆっくり見せなければ」
参宮さんはやってきて、頭を手にとってぐいと動かしました。
「もっと、こうぎろーりと!こう、そして、こう!」
そう言われても、私の頭はまっしろ状態。
もちろん、三匹のやぎのがらがらどんたちの演じ手も、本当に歩いているようにするには、そしてトロルを見たときの反応は、など課題山積みです。
各自人形を持って帰って、自主特訓です。
うちの夫も娘も、
「だーれだおれの橋をがたがたゆらすのは!」
というセリフを覚えこんでしまいました。
歌は、絵本でいうと「地の文」が歌になっているのです。
この歌は練習のときは扇さんがキーボードをひきながらみごとな発声で歌ってくれるのですが、それも一日中頭の中でひびくようになってきました。
「むかしあるやまのふもとにぃ~~♪」
「ふったつのめだまはさらのよう~~・・・トーロールゥ~~♪」
と、気がついたら口ずさんでいるありさまです。
けれど不思議なことに、練習を重ねるうちに、だんだんとトロルが「のりうつってきた」のです。どこで、きっ、と目線を止めたり、ぐるーりと見渡したりするのかコツがつかめてきたのです!
参宮さんからも、
「チョムプーさん、うまーい。人形じょうるりみたい」とOKが出た。
「最初にトロルが現れるところ、ゆらゆらとして本当にこわーい!!」
とみんなからも好評!です。
特にクライマックスのトロルと大きいやぎのがらがらどんとの戦いは、みんなとああしたら、こうしてみたらと思考錯誤をくりかえしました。トロルの左手担当の奥さんもタイミングをのみこんで、きっちり私の右手についてきてくれます。
そして、いつのまにか、トロルが大きいやぎのがらがらどんにやられたあと、とびちる「肉片」までできていて、トロルがやられて沈んでいったあと、裏方の奥さんがそれを上に放り投げるのですが・・・たいていばらばらとワタシの頭の上に。
年があけて、コーラスサークルの子どもたちと練習する日が来たのですが、子どもたちにも真剣さが伝わるように、ファミリーカーをまわせる人はまわして、大道具小道具全部バンコク郊外の日本人学校に運び込むことにしました。
中でも扇さんは4人のお子さんがいるので、ファミリーカーは9人乗りの大きいバンでした。
ほんとうに、人形劇団にようになってきました。
続く・写真はクリックすると拡大します。
| 固定リンク


コメント
こんにちは!
たびたび読ませていただいてます。
がらがらどんたちが、形になり、そして動いて、というあたりでもうドキドキワクワクしてしまって・・・。
『過疎』などとおっしゃらず、続きを読ませて下さ~い!
投稿 るぴなす | 2006年9月12日 (火) 10時56分
私がこのブログに行き着いたのは、実は前にもちょっと書きましたが、タイに旅行に行くことがあったからです。図書館に興味があり、「バンコクで図書館に行きたい」と思って探してたら、このブログに出会えたのでした。
ところが、実際には、同じスクムヴィット地区まで行きながら、子ども図書館には行けなかったのです。どこに行ったか?それは病院でした。確かバムラングラッド病院、とか言う名前のそれはそれは大きな立派な病院でした。
その日ベトナムからバンコクに移動した直後、食あたりだったようで、具合が悪くなり、旅行保険会社の紹介で、その病院に行き、点滴入院しました。家族に迷惑かけてしまい、1日棒にふったので、「図書館に行きたい」という私だけの要望はそれ以上言えなくて・・・(家族で個人旅行だったのです)
という顛末でした。せめて、ここで図書館を訪問した気分になってます。
投稿 みかんはソム | 2006年9月12日 (火) 11時55分
>るぴなすさん
ありがとうございまーす・・・その後、そちらの子ども文庫のようすはいかがですか?
なんとかそちらも、継続できればいいですね。
バンコク子ども図書館もよく10年以上もったものだと思います・・・これも、駐在にいらしたかたわら、お時間をくださるボランティアのみなさまのおかげです。
なんだかすごい才能のある方のお話ばかりになっていますが、そういう方はごく一部(笑)ですので、お気軽に・・・
でも、そういう奥さんがいるんだ!という出会いの驚きと喜びもあるんですよ。
>みかんはソムさま
あー、バムルンラード病院ですね!
英語でつづると、バムルングラッド、ですが、そこにはタイ文字になると読まない字も入っているので、タイ語ではバムルンラードっていうんです。
それは災難でしたねー。
私は眼圧が少し高いので、緑内障予防に、定期的に眼圧を下げる目薬と目の検査に行かなければならないのです。
バンコクにはバンコクゼネラル、サミティベートなど、きれいな病院がいくつかありますが、私は眼科はこのバムルンに行っていました。
当時は病院内にマクドやスタバがあって、きれいなのにびっくりでした。
ま、バムルンの病院が体験できたということで・・・ちなみに、こちらの病院の売店で売られているバムルン病院製の「マニ石鹸」はお肌にとてもいいと、洗顔用のお土産によくされているんですよ!売店は行かれましたか~~??
投稿 管理人チョムプー | 2006年9月12日 (火) 20時09分
売店に行く余裕は・・なかったです。でも、スターバックスはありましたね。
点滴中に、お昼ごはんもでたのですが、ひたすら寝ていて、あとであれもおいしそうだったなあ・・なんて思い出してます。
また、行くことができれば、行きたいです。
投稿 みかんはソム | 2006年9月13日 (水) 20時47分
続きのアップありがとうございます!
本番は、さらにワクワクドキドキ、手(身体中?)に汗にぎる
展開だったんですね~
ぜひ見てみたかった・・・。
でも、そんなにしっかりおそろしいトロルだったら、ムスメが4人目の退場者になってしまったかも(ものすごい怖がりなので)(^^;
浜松の子ども図書館へのご心配もありがとうございます!
おかげさまで1万人を超える方のご署名をいただき、先方に提出。引き続き存続を求めて活動中です。くわしくはどうぞこちらをご覧ください。
★子ども図書館応援ブログ
http://kodomobook.hamazo.tv/
「子ども図書館応援ブログ」にも、こちらのアドレスをご紹介してもよいでしょうか? 皆さんの驚きと喜びを読むと、勇気がわいてくるんですもの!
投稿 るぴなす | 2006年9月14日 (木) 09時01分
>みかんはソムさま
よほどひどい食あたりだったのですねえ。水がかわったり、それから「旅行者下痢症」と言って、ふつうの人ならだいじょうぶなくらいのものでも、いきなり気候風土がかわったり、熱帯ではのんびりしていなければいけないのに、旅行だからと急いで動いたりしたために、なる方が多いようです。
特に、生野菜、氷、生焼けの魚介類は、旅行者の方には要注意です。
実は、娘が1才のとき、台湾駐在から沖縄に旅行に行ったら、風邪気味だった娘がこれにやられて・・・沖縄で見たものは、「沖縄県立病院」だけだったという・・・
でも、沖縄は「日本」なので、日本のものの買いだめはできましたけれどね(笑)。
>るぴなすさん
1万人の署名とはすごいですね!
浜松といえば・・・ワタシのダーリン筧利夫さまのご出身地!
(浜松市立丸塚中学校、静岡県立浜松東高校出身だそうです)
がんばってくださいませ!!!!
(?)
この連載は、このブログの親ブログ、右リンクにもある「ココナツカフェ」に、まず不定期に掲載して、そのあと、まとめて読めるように、こちらに移しています。
ココナツカフェは10万アクセスこしたのですが、こちらのほうは、1日10人くらいのアクセス。
どうぞ紹介してやってくださいませ。
原稿のほうは、バンコクにいるときに記録としてまとめたので、それをコピーして読みやすいように少しだけ変えたりしているので、ほんとは、載せようと思えばいっきにいけるのですが、それでは読んでくださる方もたいへんかと(笑)。
これからもよろしくお願いいたしますね~・・・
筧さんに会ったら、よろしくお伝えくださいませ。
10月 7日(土)10:25~ 静岡あさひテレビ 『 あさひテレビまつり ココマルバラエティ静岡通選手権(仮) 』 にご出演だそうで、テレビ祭り会場ステージから生出演だと、公式サイトに書いてありました~~
ああ、ワタシも飛んでいきたい!しかしちと遠い!
投稿 管理人チョムプー | 2006年9月14日 (木) 10時22分
なんと、筧氏は丸中(まるちゅう=丸塚中学)のご出身なんですか? 芸能ネタに疎いものですみません。
丸中はまさに、子ども図書館の移転先にとお願いしているエリアの中学なんですよ~!! 不思議なご縁ですね~
それにしても、こんなにおもしろいのに、日に10アクセスとは! 早速ご紹介させてもらいます♪
実は私も遠すぎて、筧氏にはお会いできないと思うのですが、
「よろしくお伝えする」件は、浜松の仲間に託します☆
投稿 るぴなす | 2006年9月16日 (土) 00時09分
るぴなすさん
えええーーまじですか!
芸能関係にうとくなくても、そこまで知っているのは筧さんの熱心なファン=カケイストだけですよー。
移転記念セレモニーに筧さんを呼ぶときは、ぜひ私もさそってくださいませ!(笑)
投稿 管理人チョムプー | 2006年9月17日 (日) 09時43分
は~い♪
セレモニーに筧氏ご招待の暁には、チョムプーさんにもぜひ
一声☆
投稿 るぴなす | 2006年9月18日 (月) 22時05分